壮絶! プロトコル・オメガ2.0!!
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法律で決められた『サッカー禁止令』という未来を変えるため、一ヶ月前の日米親善試合の時間にタイムジャンプした円堂瑞貴や松風天馬たち雷門中サッカー部。日本代表と扮していたのは新たなキャプテン・ベータと新しい仲間を加えたプロトコル・オメガ2.0だった。
アメリカ代表と入れ替わって戦う雷門中サッカー部だが、一部を除いた者たちは初めて戦う未来の敵を相手に翻弄され、ベータの化身アームドにより追加点を入れられてしまう。天馬も化身アームドで対抗しようとするが、なんと失敗で終わってしまった。二度もできたはずなのにと天馬自身も混乱する。
そんな中でも試合は続き、雷門中サッカー部は途中参戦だったため試合は0対9とプロトコル・オメガ2.0がリードしている。
《日本代表対アメリカ代表の親善試合、前半残りあとわずか! 日本代表、敵陣に切り込む!》
「わしらがアメリカ代表、あっちが日本代表……あー! 混乱するぜよ!」
サッカー禁止令を阻止するための戦いとはいえ、日本人なのにアメリカ代表として戦っているので、錦龍馬は頭を抱える。
「プレスをかけろ!」
「あら、ボール欲しいの? じゃああげちゃいます」
「!」
神童拓人の指示で倉間典人が上がって行くと、なんとベータはボールを浮かばせて倉間に思い切りぶつけた。
「ぐあっ!」
「倉間!」
「っ!」
倒れた倉間に神童と天馬が目を見開くと、弾かれたボールはオルガが取ってドリブルして行く。そこに車田剛一が立ち塞がった。
「俺が止める! ダッシュトレイン!」
「このあたしを止めるって? 面白いじゃん!」
「ぐわあっ!」
体格差があるにもかかわらず、オルガは車田を弾き飛ばした。さらに霧野蘭丸のディフェンスも見事なフットワークで混乱させ、その隙にベータへとボールを回す。
(俺が絶対止める! サッカー禁止令なんて、そんなこと……させるもんか――っ!!)
錦と天城大地を突破したベータの前に天馬が立ち塞がった。先ほどまで自分のうしろにいたというのに、執念と持ち前の速さでいつの間にか現れた彼にベータも少しだけ感心する。
「まあ……」
「もう一度やってみる! 魔神ペガサスアーク! アームド!」
しかしまたしても化身アームドは不発で終わった。笑みを浮かんだベータは静かに足を進める。
「もう一回! アームド!」
その間にもう一度アームドを試みる天馬だが、続いても失敗してしまった。ベータは時間を与えるかのように歩きながらドリブルし、天馬は何度も化身アームドするが一度も成功しない。
「こうなったら! 魔神ペガサスアーク!」
「化身なんて軽く抜いちゃいます」
「ウッ!」
化身を発動したまま走り出した天馬だが、ベータのノーマルシュートに弾き飛ばされて魔神ペガサスアークも消えてしまった。
「天馬!」
「無頼ハンド!」
西園信助が声を上げる中、ベータのノーマルシュートはそのままゴールへと行くので三国は必殺技で止めようとする。しかしそれも突破されてしまうのだった。
《決まった――っ!! 日本代表追加点!!》
「これが、プロトコル・オメガ2.0……!」
「新メンバーだけじゃなく、他のメンバーも私たちが戦ったときより強くなってる……!」
またしても追加点を入れたプロトコル・オメガ2.0に、青山俊介だけじゃなく彼らの一部と戦った経験がある瑞貴も目を見開いた。同時に前半終了のホイッスルが鳴り響く。
《ここで前半終了――っ!! 日本代表、大量リードで前半を折り返します! 後半、アメリカ代表の反撃なるか!?》
ベンチに戻った雷門中サッカー部だが、倉間と車田と三国が動けないほどダメージを受けていた。彼らの容体をひと通り見た瑞貴は円堂守に顔を向けて首を横に振る。これ以上のプレーするのはムリだと知らせたのだ。
「信助、三国とキーパー交代だ」
「あっ、はい!」
「倉間と車田を下げる。速水、狩屋、輝、後半から出るぞ」
「「「はい!」」」
円堂が指示を出して後半を戦うメンバーとポジションが決まった。その間にフェイと瑞貴は顔をしかめている天馬に声をかける。
「天馬?」
「大丈夫?」
「はい。でも、どうして化身アームドできなかったんだ……!?」
「……確かに、前の試合も十一年前の試合も成功できたはずなのにね……」
二人は今まで成功した化身アームドが今回の試合で出せないという疑問が拭えない。フェイは一度目を閉じると浮かんでいた仮説を天馬と瑞貴に告げる。
アメリカ代表と入れ替わって戦う雷門中サッカー部だが、一部を除いた者たちは初めて戦う未来の敵を相手に翻弄され、ベータの化身アームドにより追加点を入れられてしまう。天馬も化身アームドで対抗しようとするが、なんと失敗で終わってしまった。二度もできたはずなのにと天馬自身も混乱する。
そんな中でも試合は続き、雷門中サッカー部は途中参戦だったため試合は0対9とプロトコル・オメガ2.0がリードしている。
《日本代表対アメリカ代表の親善試合、前半残りあとわずか! 日本代表、敵陣に切り込む!》
「わしらがアメリカ代表、あっちが日本代表……あー! 混乱するぜよ!」
サッカー禁止令を阻止するための戦いとはいえ、日本人なのにアメリカ代表として戦っているので、錦龍馬は頭を抱える。
「プレスをかけろ!」
「あら、ボール欲しいの? じゃああげちゃいます」
「!」
神童拓人の指示で倉間典人が上がって行くと、なんとベータはボールを浮かばせて倉間に思い切りぶつけた。
「ぐあっ!」
「倉間!」
「っ!」
倒れた倉間に神童と天馬が目を見開くと、弾かれたボールはオルガが取ってドリブルして行く。そこに車田剛一が立ち塞がった。
「俺が止める! ダッシュトレイン!」
「このあたしを止めるって? 面白いじゃん!」
「ぐわあっ!」
体格差があるにもかかわらず、オルガは車田を弾き飛ばした。さらに霧野蘭丸のディフェンスも見事なフットワークで混乱させ、その隙にベータへとボールを回す。
(俺が絶対止める! サッカー禁止令なんて、そんなこと……させるもんか――っ!!)
錦と天城大地を突破したベータの前に天馬が立ち塞がった。先ほどまで自分のうしろにいたというのに、執念と持ち前の速さでいつの間にか現れた彼にベータも少しだけ感心する。
「まあ……」
「もう一度やってみる! 魔神ペガサスアーク! アームド!」
しかしまたしても化身アームドは不発で終わった。笑みを浮かんだベータは静かに足を進める。
「もう一回! アームド!」
その間にもう一度アームドを試みる天馬だが、続いても失敗してしまった。ベータは時間を与えるかのように歩きながらドリブルし、天馬は何度も化身アームドするが一度も成功しない。
「こうなったら! 魔神ペガサスアーク!」
「化身なんて軽く抜いちゃいます」
「ウッ!」
化身を発動したまま走り出した天馬だが、ベータのノーマルシュートに弾き飛ばされて魔神ペガサスアークも消えてしまった。
「天馬!」
「無頼ハンド!」
西園信助が声を上げる中、ベータのノーマルシュートはそのままゴールへと行くので三国は必殺技で止めようとする。しかしそれも突破されてしまうのだった。
《決まった――っ!! 日本代表追加点!!》
「これが、プロトコル・オメガ2.0……!」
「新メンバーだけじゃなく、他のメンバーも私たちが戦ったときより強くなってる……!」
またしても追加点を入れたプロトコル・オメガ2.0に、青山俊介だけじゃなく彼らの一部と戦った経験がある瑞貴も目を見開いた。同時に前半終了のホイッスルが鳴り響く。
《ここで前半終了――っ!! 日本代表、大量リードで前半を折り返します! 後半、アメリカ代表の反撃なるか!?》
ベンチに戻った雷門中サッカー部だが、倉間と車田と三国が動けないほどダメージを受けていた。彼らの容体をひと通り見た瑞貴は円堂守に顔を向けて首を横に振る。これ以上のプレーするのはムリだと知らせたのだ。
「信助、三国とキーパー交代だ」
「あっ、はい!」
「倉間と車田を下げる。速水、狩屋、輝、後半から出るぞ」
「「「はい!」」」
円堂が指示を出して後半を戦うメンバーとポジションが決まった。その間にフェイと瑞貴は顔をしかめている天馬に声をかける。
「天馬?」
「大丈夫?」
「はい。でも、どうして化身アームドできなかったんだ……!?」
「……確かに、前の試合も十一年前の試合も成功できたはずなのにね……」
二人は今まで成功した化身アームドが今回の試合で出せないという疑問が拭えない。フェイは一度目を閉じると浮かんでいた仮説を天馬と瑞貴に告げる。