驚愕! サッカー禁止令!!
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――ワームホールを初めて通るメンバーが多いので、興味津々だったり警戒したり不思議に思ったりなど反応が様々だ。
「これが、タイムジャンプ……」
「なんか変な感じだな……」
「ワームホールを通って、過去に向かってるんだ」
「ワームホール?」
「時空と時空を繋ぐトンネルみたいなモノだ」
「……わかるか?」
「い、いえ……」
葵と水鳥はフェイとワンダバの解説を受けてもイマイチ状況を把握できていない。それはきっと他のメンバーも同じだろうからムリはない。
「これがワームホール……!」
パシャッ!
「あー!」
「「!」」
記念にと窓の外を撮影した茜が突然大声を上げたので、水鳥や葵は何事だと振り向く。
「どうした茜!?」
「茜さん!?」
「なんにも映ってない……」
「お、おどかすなよ……」
涙目の茜が見せてくれたカメラの画像は真っ黒だった。ワームホールは撮影できないようにされているのか、それとも現代のカメラは通じないのか、これもまた不思議な現象である。
「こうやって瑞貴も天馬も俺たちの時代に来たんだな」
「そうだよ。守もやっぱり変な感じ?」
「そりゃあな。天使や悪魔とは本物と戦ったけど、時空を超えるなんて初めてだから正直混乱している」
「だよね。その気持ちはよくわかる」
「それにしても……こうやって簡単に俺たちの過去を変えられてしまうなんて、複雑な話だな」
さっきまで苦笑していた円堂は続いて複雑そうな顔をしていた。未来は未知数だが、過去は過ぎたことで本来は変えられるものではない。現代科学ではありえないことだからこそ、実現してしまう未来の技術に恐れもある。
「……だけど今の私たちにはフェイくんとワンダバの協力があるから、元に戻すこともできる。大切なモノを守る戦いには、想いがあれば時間も場所も関係ない」
「そうだな……。俺も監督として精一杯努めを果たさなくちゃな」
瑞貴と円堂の会話を近くにいた葵と水鳥と茜。まさか二人がタイムジャンプ以外の不思議を体験済みしていたとは思わなかった。
「……今、監督が天使や悪魔って言ってませんでした?」
「……もう不思議で片付けようぜ」
「今度瑞貴さんと監督に詳しく聞いてみよう……!」
苦笑する葵と水鳥と違い、さっきまで涙目だった茜はキラキラと顔を輝かせていた。
☆☆☆☆☆
ワームホールを抜けたキャラバンは、一ヶ月前のホーリーロードスタジアムに到着した。しかしすでに試合が行われていると天馬や速水たちは気づく。
「試合、もう始まってるみたいですね」
「遅かったってことですか?」
「いや、まだ試合は終わってない。行くぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
前半の途中だと気づいた円堂はそう言うと、みんなはやる気満々に声を上げた。
――キャラバンの中でユニフォームに着替えてスタジアムの中に入ると、グラウンド入場口には警備員がいた。まずはここを突破するしかないと円堂は瑞貴に話しかける。
「どうする?」
「任せて。葵ちゃん、水鳥ちゃん、茜ちゃん、一緒に来てくれる?」
「「「はい」」」
瑞貴は三人に作戦を伝えると一緒に警備員の元へ向かった。
「あの、すみません。あそこで写真を撮ってくれますか?」
「ああ、いいよ」
瑞貴の頼みに警備員は心優しく引き受けてくれた。入場口から少し離れた日本対アメリカの旗を吊るしてあるサッカーボールのオブジェの前に四人は並び、警備員は受け取った茜のカメラで撮影をしてくれる。その隙に円堂の誘導で選手たちは中に入っていた。
《ゴォ――ルッ!! 日本代表、圧倒的な力で8点目をもぎ取りました――っ!!》
「「「「「なっ!?」」」」」
グラウンドに出ると、アメリカの選手たちがボロボロになって倒れている。見るも無残な光景に神童も信助も円堂も天馬も眉をしかめる。
「これは……!」
「ホントにヒドいよ……!」
「これがプロトコル・オメガの試合か……!」
「こんな試合、どうして黙って続けさせてるんだ!?」
「あれだよ」
フェイが上空を指差すと、黄色に輝くスフィアデバイスが浮かんで光線を放ち続けていた。初めて見る霧野たちにとっては普通のボールにしか見えない。
「これが、タイムジャンプ……」
「なんか変な感じだな……」
「ワームホールを通って、過去に向かってるんだ」
「ワームホール?」
「時空と時空を繋ぐトンネルみたいなモノだ」
「……わかるか?」
「い、いえ……」
葵と水鳥はフェイとワンダバの解説を受けてもイマイチ状況を把握できていない。それはきっと他のメンバーも同じだろうからムリはない。
「これがワームホール……!」
パシャッ!
「あー!」
「「!」」
記念にと窓の外を撮影した茜が突然大声を上げたので、水鳥や葵は何事だと振り向く。
「どうした茜!?」
「茜さん!?」
「なんにも映ってない……」
「お、おどかすなよ……」
涙目の茜が見せてくれたカメラの画像は真っ黒だった。ワームホールは撮影できないようにされているのか、それとも現代のカメラは通じないのか、これもまた不思議な現象である。
「こうやって瑞貴も天馬も俺たちの時代に来たんだな」
「そうだよ。守もやっぱり変な感じ?」
「そりゃあな。天使や悪魔とは本物と戦ったけど、時空を超えるなんて初めてだから正直混乱している」
「だよね。その気持ちはよくわかる」
「それにしても……こうやって簡単に俺たちの過去を変えられてしまうなんて、複雑な話だな」
さっきまで苦笑していた円堂は続いて複雑そうな顔をしていた。未来は未知数だが、過去は過ぎたことで本来は変えられるものではない。現代科学ではありえないことだからこそ、実現してしまう未来の技術に恐れもある。
「……だけど今の私たちにはフェイくんとワンダバの協力があるから、元に戻すこともできる。大切なモノを守る戦いには、想いがあれば時間も場所も関係ない」
「そうだな……。俺も監督として精一杯努めを果たさなくちゃな」
瑞貴と円堂の会話を近くにいた葵と水鳥と茜。まさか二人がタイムジャンプ以外の不思議を体験済みしていたとは思わなかった。
「……今、監督が天使や悪魔って言ってませんでした?」
「……もう不思議で片付けようぜ」
「今度瑞貴さんと監督に詳しく聞いてみよう……!」
苦笑する葵と水鳥と違い、さっきまで涙目だった茜はキラキラと顔を輝かせていた。
☆☆☆☆☆
ワームホールを抜けたキャラバンは、一ヶ月前のホーリーロードスタジアムに到着した。しかしすでに試合が行われていると天馬や速水たちは気づく。
「試合、もう始まってるみたいですね」
「遅かったってことですか?」
「いや、まだ試合は終わってない。行くぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
前半の途中だと気づいた円堂はそう言うと、みんなはやる気満々に声を上げた。
――キャラバンの中でユニフォームに着替えてスタジアムの中に入ると、グラウンド入場口には警備員がいた。まずはここを突破するしかないと円堂は瑞貴に話しかける。
「どうする?」
「任せて。葵ちゃん、水鳥ちゃん、茜ちゃん、一緒に来てくれる?」
「「「はい」」」
瑞貴は三人に作戦を伝えると一緒に警備員の元へ向かった。
「あの、すみません。あそこで写真を撮ってくれますか?」
「ああ、いいよ」
瑞貴の頼みに警備員は心優しく引き受けてくれた。入場口から少し離れた日本対アメリカの旗を吊るしてあるサッカーボールのオブジェの前に四人は並び、警備員は受け取った茜のカメラで撮影をしてくれる。その隙に円堂の誘導で選手たちは中に入っていた。
《ゴォ――ルッ!! 日本代表、圧倒的な力で8点目をもぎ取りました――っ!!》
「「「「「なっ!?」」」」」
グラウンドに出ると、アメリカの選手たちがボロボロになって倒れている。見るも無残な光景に神童も信助も円堂も天馬も眉をしかめる。
「これは……!」
「ホントにヒドいよ……!」
「これがプロトコル・オメガの試合か……!」
「こんな試合、どうして黙って続けさせてるんだ!?」
「あれだよ」
フェイが上空を指差すと、黄色に輝くスフィアデバイスが浮かんで光線を放ち続けていた。初めて見る霧野たちにとっては普通のボールにしか見えない。