驚愕! サッカー禁止令!!
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「今回の場合、タイムジャンプして並行する別の流れにいた天馬くんたちは、時間介入の影響を受けていない。だから本当の一ヶ月前の記憶を持っているのじゃ」
「「「「「…………」」」」」
アルノの説明を持ってしても、一部の者たちは難しい顔をしている様子を見ると、やはり理解し難いようだ。
「このまま放っておくと、サッカー禁止令が本当の歴史になってしまう!」
「その通り! 君、なかなかかしこいのう!」
「フフッ」
未来から来た専門の科学者であるアルノにも褒められ、茜は嬉しそうに頬を朱に染めた。
わかりやすく映像で見せてくれたことにより、円堂も瑞貴も多重時間理論のことと今回のことが少し理解できた。
「そういうことか!」
「何もしなければ、私たちは私たちの未来を失ってしまうということね。感動する試合を残酷な形に変えるなんて許せない!」
「あー! 難しいことはわからん! わしらはどうすればいいんぜよ!?」
「なに、簡単なことじゃよ。歴史の改変が固定する前にインタラプトまでタイムジャンプするんじゃ」
「そうそして! 我々の手で……エルドラドの介入を阻止するんだ!」
「「「「「!」」」」」
もともと頭を使うのが得意じゃない錦が立ち上がって叫ぶと、アルノとワンダバがタイムジャンプして歴史改変を阻めばいいと告げた。とりあえず浜野は自分たちがこれから行くことをまとめてみる。
「日本対アメリカの試合が始まる前の時点に行くっちゅーこと?」
「そう。僕らがアメリカチームと入れ替わって、プロトコル・オメガと戦うのさ!」
「俺たちもタイムジャンプするのか!」
「なんかスゴいことになってきました!」
フェイが正解を出すと、車田と速水はこれから未知の体験をすることに驚いた。そして天馬が張り切るように声を上げる。
「俺、行きます! 行ってサッカーを取り戻しましょう! サッカーのない世界なんて嫌です!」
「そうだな!」
「おーし、いっちょやるか!」
「自分の未来は、自分の力で取り戻す!」
「うむ、その意気だ! そしてみんなには、この大監督・ワンダバ様が付いている。何も心配はない!」
天馬を始めやる気に満ちる霧野や浜野や神童たち。そんな彼らにワンダバは両腕を組んで胸を張るように意気込むが――。
「「「「「円堂監督、よろしくお願いします!」」」」」
「ぬおっ!?」
「ワンダバには悪いけど……」
「やっぱり雷門の監督は円堂監督なんだよね~」
しかし全員円堂の元に集まって監督として頼りにしている。それを見て椅子からズッコケたワンダバに、瑞貴と信助は申し訳なさそうに苦笑した。
「フェイ、お前にもメンバーとして参加してもらうぞ」
「はい!」
「張り切るのはいいが、アーティファクトはあるのか?」
「アーティファクト?」
「タイムジャンプに必要なんだ」
「時間の分岐点――インタラプトに関係のあるものならなんでもいいんです。サッカーボールでも、ユニフォームでも」
「「「「「うーん……」」」」」
アルノの言葉に聞き覚えのない霧野たちに、フェイと天馬は説明する。しかしいざ言われてもなかなか思い浮かばない。
「そういえば!」
心当たりのある天城が声を上げると、自分のロッカーから一枚のチケットを取り出した。
「これはどうだド? あの試合のチケットの半券だド」
「うん、これなら行けるよ! そうですよね、アルノ博士――……あれ? いない」
「ウム……博士は、お忙しい方だからな」
「そういう問題かよ……」
さっきまでいたはずのアルノの姿がいつの間にかない。それにワンダバがしみじみと言うと、水鳥は口の端を引きつらせながらツッコミを入れるのだった。
――それから雷門中サッカー部は外に停めていたキャラバンに乗り込み、春奈は残ってみんなを見送る。宙に浮かんだキャラバンを春奈は信じられない気持ちで見上げていた。
「飛んでる……」
そして室内でも、体験済みの瑞貴と天馬と信助と神童以外は驚きながら外の景色を眺めていた。
「では行くぞ! タイムジャンプ5秒前! 4…3…2…1! ターイムジャ――ンプッ!!」
ワンダバの合図で雷門中サッカー部を乗せたキャラバンはワームホールの中に吸い込まれた。
「消えた……」
果てはキャラバン自体が消えてしまった現象に、春奈は静かに呟くのだった。
「「「「「…………」」」」」
アルノの説明を持ってしても、一部の者たちは難しい顔をしている様子を見ると、やはり理解し難いようだ。
「このまま放っておくと、サッカー禁止令が本当の歴史になってしまう!」
「その通り! 君、なかなかかしこいのう!」
「フフッ」
未来から来た専門の科学者であるアルノにも褒められ、茜は嬉しそうに頬を朱に染めた。
わかりやすく映像で見せてくれたことにより、円堂も瑞貴も多重時間理論のことと今回のことが少し理解できた。
「そういうことか!」
「何もしなければ、私たちは私たちの未来を失ってしまうということね。感動する試合を残酷な形に変えるなんて許せない!」
「あー! 難しいことはわからん! わしらはどうすればいいんぜよ!?」
「なに、簡単なことじゃよ。歴史の改変が固定する前にインタラプトまでタイムジャンプするんじゃ」
「そうそして! 我々の手で……エルドラドの介入を阻止するんだ!」
「「「「「!」」」」」
もともと頭を使うのが得意じゃない錦が立ち上がって叫ぶと、アルノとワンダバがタイムジャンプして歴史改変を阻めばいいと告げた。とりあえず浜野は自分たちがこれから行くことをまとめてみる。
「日本対アメリカの試合が始まる前の時点に行くっちゅーこと?」
「そう。僕らがアメリカチームと入れ替わって、プロトコル・オメガと戦うのさ!」
「俺たちもタイムジャンプするのか!」
「なんかスゴいことになってきました!」
フェイが正解を出すと、車田と速水はこれから未知の体験をすることに驚いた。そして天馬が張り切るように声を上げる。
「俺、行きます! 行ってサッカーを取り戻しましょう! サッカーのない世界なんて嫌です!」
「そうだな!」
「おーし、いっちょやるか!」
「自分の未来は、自分の力で取り戻す!」
「うむ、その意気だ! そしてみんなには、この大監督・ワンダバ様が付いている。何も心配はない!」
天馬を始めやる気に満ちる霧野や浜野や神童たち。そんな彼らにワンダバは両腕を組んで胸を張るように意気込むが――。
「「「「「円堂監督、よろしくお願いします!」」」」」
「ぬおっ!?」
「ワンダバには悪いけど……」
「やっぱり雷門の監督は円堂監督なんだよね~」
しかし全員円堂の元に集まって監督として頼りにしている。それを見て椅子からズッコケたワンダバに、瑞貴と信助は申し訳なさそうに苦笑した。
「フェイ、お前にもメンバーとして参加してもらうぞ」
「はい!」
「張り切るのはいいが、アーティファクトはあるのか?」
「アーティファクト?」
「タイムジャンプに必要なんだ」
「時間の分岐点――インタラプトに関係のあるものならなんでもいいんです。サッカーボールでも、ユニフォームでも」
「「「「「うーん……」」」」」
アルノの言葉に聞き覚えのない霧野たちに、フェイと天馬は説明する。しかしいざ言われてもなかなか思い浮かばない。
「そういえば!」
心当たりのある天城が声を上げると、自分のロッカーから一枚のチケットを取り出した。
「これはどうだド? あの試合のチケットの半券だド」
「うん、これなら行けるよ! そうですよね、アルノ博士――……あれ? いない」
「ウム……博士は、お忙しい方だからな」
「そういう問題かよ……」
さっきまでいたはずのアルノの姿がいつの間にかない。それにワンダバがしみじみと言うと、水鳥は口の端を引きつらせながらツッコミを入れるのだった。
――それから雷門中サッカー部は外に停めていたキャラバンに乗り込み、春奈は残ってみんなを見送る。宙に浮かんだキャラバンを春奈は信じられない気持ちで見上げていた。
「飛んでる……」
そして室内でも、体験済みの瑞貴と天馬と信助と神童以外は驚きながら外の景色を眺めていた。
「では行くぞ! タイムジャンプ5秒前! 4…3…2…1! ターイムジャ――ンプッ!!」
ワンダバの合図で雷門中サッカー部を乗せたキャラバンはワームホールの中に吸い込まれた。
「消えた……」
果てはキャラバン自体が消えてしまった現象に、春奈は静かに呟くのだった。