驚愕! サッカー禁止令!!
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「奴らは本来の日本代表と入れ替わり、試合をメチャメチャにしたんだ」
「だから私たちとみんなの記憶が食い違っていたんだね」
「どういうことぜよ?」
「この試合そのものが、インタラプトってことさ」
「イ、インタラプト?」
「インタラプト……運命の分かれ道」
「ハァ?」
納得したワンダバと瑞貴の会話に錦は付いていけず、フェイに言われても怪訝そうにする。対して天馬は何度も体験したので理解した。そしてこの人物も――。
「この試合から歴史が変わってしまった……!」
「よく、理解できるな……」
「ウフッ」
SF3級の資格の持ち主とはいえ、ここまで即座に理解する茜に水鳥はアッパレとしか言いようがないくらい苦笑する。
「でも、どうして俺たちとみんなの記憶が違ってるんだ?」
「――ホッホッホッ!」
「「「「「!?」」」」」
「それは歴史干渉の中にいたか、外にいたかの違いじゃよ。ホッホッホッ!」
突然の笑い声に扉のほうへ顔を向けると、そこにいたのは片目を不思議な機械で隠す妙な格好の老人に神童たちは驚いた。
「あなたは?」
「アルノ博士!」
「どうしてここに!?」
「エルドラドの手が迫ったものでなぁ。時空を超えてちょいとランナウェイ――まっ、逃げてきたってわけじゃよ」
「大丈夫なんですか?」
「ホッホッホッ! わしに抜かりがあるものか。追っ手は今頃ワームホールで迷子になってるはずじゃ」
みんなと違い会話からしてフェイとワンダバの知り合いのようだ。しかし現れたと同時に時空間系の話をする老人に、狩屋マサキと影山輝は顔を見合わせる。
「誰?」
「さあ?」
「紹介しよう! 誰あろう、このお方こそ! 多重時間理論を提唱する大科学者にしてタイムマシンの発明者! クロスワード=アルノ博士だ!」
「ホーホッホッホッホッホッホッ!」
「もう何がなんだか……」
「さっぱりわからんぜよ……」
「スゴい! 未来の科学者に会えた!」
ワンダバの紹介にピースサインする老人――クロスワード=アルノ。またも現れた未来人な上に科学者と来て、さらに混乱する春奈と錦に対し、茜は顔を輝かせていた。
「ちょうどよい。この機会に、博士に多重時間理論を解説していただこう」
「ウム!」
ワンダバにお願いされたアルノは、片目を隠している機械を操作した。
「よし、準備OKじゃ。私のライブラリの中にある映像データを、このモニターとリンクさせた。では、始めるぞ!」
モニターにはまず『Dr.アルノの早わかり多重時間理論』と表示され、続いて一本の線を歩くキャラクターが映し出される。
「本来時の流れとは、本流の一本のみなのじゃ。じゃが今回のように歴史を変えることによって、時間の新たな流れ――パラレルワールドができるんじゃ」
線にある障害物にキャラが当たると、そこから新たな線が現れてその線にも全く同じキャラが歩いている。これが本流の流れとパラレルワールドを示しているらしい。
「また時としてパラレルワールドは一つだけではなく、複数できる場合もある」
「剣城のお兄さんのときみたいな感じですね。でも、俺たちと戦った優一さんは元に戻った……」
「っ、どういうことだ?」
「あっ……」
「詳しいことはいずれ話すよ」
「うん」
優一がサッカーをできたとき、剣城はサッカー部に所属していなかった。なので一部の事情を知らないため、フェイが話を置いておくと天馬も頷いた。
「パラレルワールドにはもう一つ大きな特性がある。変えられた歴史は一時的に複数のラインを見せていても、徐々に一つに戻ろうとする。本物となった流れ以外はやがて消えてしまうのじゃ。例えば、弾いたギターの弦のようなものじゃな」
「うーん……」
「ギター?」
葵と水鳥はギターを想像しながら顔を見合わせた。たとえ一本でも弦を揺らせば複数あるように見え、そして徐々に元の一本に戻るのだ。時間の流れも然りということだろう。
「だから私たちとみんなの記憶が食い違っていたんだね」
「どういうことぜよ?」
「この試合そのものが、インタラプトってことさ」
「イ、インタラプト?」
「インタラプト……運命の分かれ道」
「ハァ?」
納得したワンダバと瑞貴の会話に錦は付いていけず、フェイに言われても怪訝そうにする。対して天馬は何度も体験したので理解した。そしてこの人物も――。
「この試合から歴史が変わってしまった……!」
「よく、理解できるな……」
「ウフッ」
SF3級の資格の持ち主とはいえ、ここまで即座に理解する茜に水鳥はアッパレとしか言いようがないくらい苦笑する。
「でも、どうして俺たちとみんなの記憶が違ってるんだ?」
「――ホッホッホッ!」
「「「「「!?」」」」」
「それは歴史干渉の中にいたか、外にいたかの違いじゃよ。ホッホッホッ!」
突然の笑い声に扉のほうへ顔を向けると、そこにいたのは片目を不思議な機械で隠す妙な格好の老人に神童たちは驚いた。
「あなたは?」
「アルノ博士!」
「どうしてここに!?」
「エルドラドの手が迫ったものでなぁ。時空を超えてちょいとランナウェイ――まっ、逃げてきたってわけじゃよ」
「大丈夫なんですか?」
「ホッホッホッ! わしに抜かりがあるものか。追っ手は今頃ワームホールで迷子になってるはずじゃ」
みんなと違い会話からしてフェイとワンダバの知り合いのようだ。しかし現れたと同時に時空間系の話をする老人に、狩屋マサキと影山輝は顔を見合わせる。
「誰?」
「さあ?」
「紹介しよう! 誰あろう、このお方こそ! 多重時間理論を提唱する大科学者にしてタイムマシンの発明者! クロスワード=アルノ博士だ!」
「ホーホッホッホッホッホッホッ!」
「もう何がなんだか……」
「さっぱりわからんぜよ……」
「スゴい! 未来の科学者に会えた!」
ワンダバの紹介にピースサインする老人――クロスワード=アルノ。またも現れた未来人な上に科学者と来て、さらに混乱する春奈と錦に対し、茜は顔を輝かせていた。
「ちょうどよい。この機会に、博士に多重時間理論を解説していただこう」
「ウム!」
ワンダバにお願いされたアルノは、片目を隠している機械を操作した。
「よし、準備OKじゃ。私のライブラリの中にある映像データを、このモニターとリンクさせた。では、始めるぞ!」
モニターにはまず『Dr.アルノの早わかり多重時間理論』と表示され、続いて一本の線を歩くキャラクターが映し出される。
「本来時の流れとは、本流の一本のみなのじゃ。じゃが今回のように歴史を変えることによって、時間の新たな流れ――パラレルワールドができるんじゃ」
線にある障害物にキャラが当たると、そこから新たな線が現れてその線にも全く同じキャラが歩いている。これが本流の流れとパラレルワールドを示しているらしい。
「また時としてパラレルワールドは一つだけではなく、複数できる場合もある」
「剣城のお兄さんのときみたいな感じですね。でも、俺たちと戦った優一さんは元に戻った……」
「っ、どういうことだ?」
「あっ……」
「詳しいことはいずれ話すよ」
「うん」
優一がサッカーをできたとき、剣城はサッカー部に所属していなかった。なので一部の事情を知らないため、フェイが話を置いておくと天馬も頷いた。
「パラレルワールドにはもう一つ大きな特性がある。変えられた歴史は一時的に複数のラインを見せていても、徐々に一つに戻ろうとする。本物となった流れ以外はやがて消えてしまうのじゃ。例えば、弾いたギターの弦のようなものじゃな」
「うーん……」
「ギター?」
葵と水鳥はギターを想像しながら顔を見合わせた。たとえ一本でも弦を揺らせば複数あるように見え、そして徐々に元の一本に戻るのだ。時間の流れも然りということだろう。