驚愕! サッカー禁止令!!
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プロトコル・オメガに勝利して本来の歴史を取り戻したため、パラレルワールドの剣城優一は消えてしまった。だが、彼の望み通り剣城京介がサッカー部に戻ってきたので、これでやっと全員そろうことになる。
しかし翌日、ロッカールームに慌てて飛び込んで来た雷門中の校長・火来伸蔵から、政府で『サッカー禁止令』が可決されたことを告げられる。信じられないことに松風天馬も神童拓人も信じられない気持ちだ。
「法律でサッカーが禁止されたって……!」
「どういうことなんですか?」
「残念ながら本日を持って、雷門中サッカー部は廃部です!」
「「「「「!」」」」」
さらに続けてサッカー部の廃部まで宣言され、円堂瑞貴も西園信助も驚きとショックを受ける。
「廃部ですか!?」
「やっとサッカー部が元に戻ったのに……!」
サッカー禁止令が可決されたことにより、ボールやユニフォームやスパイクなどサッカーに関連する者は廃棄処分となり、たくさんのサッカーを愛する者たちに涙させることになった。
するとロッカールームの扉が開き、円堂守と音無春奈とマネージャーたちの登場を真っ先に瑞貴が反応した。
「守、春奈ちゃん……」
「火来校長から聞いたか?」
「うん、ついさっき……」
チラッと瑞貴は部員たちに目線をやると、朝に来たときの意気込みは感じられず、この現実を受け入れ難いという気持ちでいる。
「サッカー禁止令……」
「どうして法律でサッカーが禁止されなくちゃならないの!?」
「外国のチームを相手に、あんな試合をやってしまったんだもの……」
「こんなことになっても、仕方がないのかもしれねぇな……」
「あんな試合って?」
「どういうことですか?」
「一ヶ月前の日米サッカー親善試合よ」
心当たりのある空野葵と瀬戸水鳥の言葉に、天馬と神童が反応した。そして春奈が告げると信助と天馬の顔がほころぶ。
「それなら知ってます! いい試合だったな~!」
「俺も沖縄にいるとき、テレビで見たよ! スッゴい興奮した!」
「うん! あれを見てますますサッカーが好きになっちゃったよ!」
「俺も! ずっとテレビの前に釘付けだったよ!」
思い出しながら興奮するように話す信助と天馬に、同じ気持ちの神童も微笑ましく思いながら瑞貴に顔を向ける。
「あの試合は本当に素晴らしかったですね。両者が互いの強さを称え合っていました」
「うん。一郎太も士郎も塀吾郎も、将来うちのプロリーグに入ってくれたらって嬉しそうに話していたよ」
しかし他の部員はおろか円堂も春奈もいい顔をしていない。むしろ怪訝な上に不思議そうな顔をしている。
「なんと言っても、開始早々のあの――」
「あなたたち、あれが『いい試合』だったなんて、別の試合と勘違いしてるんじゃないの?」
「えっ?」
「そうだド。親善試合は日本代表の暴力行為で中止になったド」
「中止!?」
まさかの天城大地の言葉に天馬たちは驚いた。さらに加えて他のみんなも天城のように怒っている。
「アメリカ代表のほとんどの選手が、大怪我したんだ」
「親善試合だっていうのにな」
「日本サッカーの面汚しだド!」
「ちゅーか、あの試合のせいでみんなサッカーは『野蛮で危険なスポーツ』だって思うようになっちゃった」
「ああ。あの試合が原因でサッカー禁止令が出されたと思って、間違いないだろう。むしろ風丸たちも怒りに満ちていたぞ」
霧野蘭丸や車田剛一や天城や浜野海士だけじゃなく、円堂までも親善試合に出場した日本代表を貶している。自分と周りが全く噛み合っていない違和感に天馬も神童も瑞貴も心当たりがあった。
「もしかしてこれって……!」
「それでサッカー禁止令か……!」
「次はこの手で来たってわけね……!」
「――あきらかにエルドラドの仕業だ!」
いつの間にか開いた扉から現れたのは、クラーク=ワンダバットだった。
「間違いない……奴らが日本対アメリカの試合に介入したのだ。まったく油断も隙もない奴らだ!」
ワンダバは驚くみんなを余所に、円堂と春奈の間にある椅子の上に立つと初対面の春奈に向けて礼をする。
「これはこれは、初めましてお嬢さん。私はクラーク=ワンダバット。ワンダバと呼んでくれたまえ」
「えっ……」
瑞貴から少なくとも事情を聞いていたとはいえ、実際に会うと見た目はしゃべるクマのぬいぐるみという、異様な光景だったので春奈は口の端を引きつらせた。また円堂も瑞貴に小声で話しかける。
「瑞貴、あれがお前の言っていた未来から来たクマか?」
「うん、正確にはアンドロイドなんだけど……。彼とフェイくんのおかげでサッカー部を取り戻せたの」
自分たちも貢献したとはいえ、未来に行く手段など現代ではありえないことだ。未来から来たワンダバとフェイ=ルーンの協力があってこそできた。
そして続けてフェイもロッカールームに入り、ワンダバは自分たちのことを円堂と春奈に告げる。
しかし翌日、ロッカールームに慌てて飛び込んで来た雷門中の校長・火来伸蔵から、政府で『サッカー禁止令』が可決されたことを告げられる。信じられないことに松風天馬も神童拓人も信じられない気持ちだ。
「法律でサッカーが禁止されたって……!」
「どういうことなんですか?」
「残念ながら本日を持って、雷門中サッカー部は廃部です!」
「「「「「!」」」」」
さらに続けてサッカー部の廃部まで宣言され、円堂瑞貴も西園信助も驚きとショックを受ける。
「廃部ですか!?」
「やっとサッカー部が元に戻ったのに……!」
サッカー禁止令が可決されたことにより、ボールやユニフォームやスパイクなどサッカーに関連する者は廃棄処分となり、たくさんのサッカーを愛する者たちに涙させることになった。
するとロッカールームの扉が開き、円堂守と音無春奈とマネージャーたちの登場を真っ先に瑞貴が反応した。
「守、春奈ちゃん……」
「火来校長から聞いたか?」
「うん、ついさっき……」
チラッと瑞貴は部員たちに目線をやると、朝に来たときの意気込みは感じられず、この現実を受け入れ難いという気持ちでいる。
「サッカー禁止令……」
「どうして法律でサッカーが禁止されなくちゃならないの!?」
「外国のチームを相手に、あんな試合をやってしまったんだもの……」
「こんなことになっても、仕方がないのかもしれねぇな……」
「あんな試合って?」
「どういうことですか?」
「一ヶ月前の日米サッカー親善試合よ」
心当たりのある空野葵と瀬戸水鳥の言葉に、天馬と神童が反応した。そして春奈が告げると信助と天馬の顔がほころぶ。
「それなら知ってます! いい試合だったな~!」
「俺も沖縄にいるとき、テレビで見たよ! スッゴい興奮した!」
「うん! あれを見てますますサッカーが好きになっちゃったよ!」
「俺も! ずっとテレビの前に釘付けだったよ!」
思い出しながら興奮するように話す信助と天馬に、同じ気持ちの神童も微笑ましく思いながら瑞貴に顔を向ける。
「あの試合は本当に素晴らしかったですね。両者が互いの強さを称え合っていました」
「うん。一郎太も士郎も塀吾郎も、将来うちのプロリーグに入ってくれたらって嬉しそうに話していたよ」
しかし他の部員はおろか円堂も春奈もいい顔をしていない。むしろ怪訝な上に不思議そうな顔をしている。
「なんと言っても、開始早々のあの――」
「あなたたち、あれが『いい試合』だったなんて、別の試合と勘違いしてるんじゃないの?」
「えっ?」
「そうだド。親善試合は日本代表の暴力行為で中止になったド」
「中止!?」
まさかの天城大地の言葉に天馬たちは驚いた。さらに加えて他のみんなも天城のように怒っている。
「アメリカ代表のほとんどの選手が、大怪我したんだ」
「親善試合だっていうのにな」
「日本サッカーの面汚しだド!」
「ちゅーか、あの試合のせいでみんなサッカーは『野蛮で危険なスポーツ』だって思うようになっちゃった」
「ああ。あの試合が原因でサッカー禁止令が出されたと思って、間違いないだろう。むしろ風丸たちも怒りに満ちていたぞ」
霧野蘭丸や車田剛一や天城や浜野海士だけじゃなく、円堂までも親善試合に出場した日本代表を貶している。自分と周りが全く噛み合っていない違和感に天馬も神童も瑞貴も心当たりがあった。
「もしかしてこれって……!」
「それでサッカー禁止令か……!」
「次はこの手で来たってわけね……!」
「――あきらかにエルドラドの仕業だ!」
いつの間にか開いた扉から現れたのは、クラーク=ワンダバットだった。
「間違いない……奴らが日本対アメリカの試合に介入したのだ。まったく油断も隙もない奴らだ!」
ワンダバは驚くみんなを余所に、円堂と春奈の間にある椅子の上に立つと初対面の春奈に向けて礼をする。
「これはこれは、初めましてお嬢さん。私はクラーク=ワンダバット。ワンダバと呼んでくれたまえ」
「えっ……」
瑞貴から少なくとも事情を聞いていたとはいえ、実際に会うと見た目はしゃべるクマのぬいぐるみという、異様な光景だったので春奈は口の端を引きつらせた。また円堂も瑞貴に小声で話しかける。
「瑞貴、あれがお前の言っていた未来から来たクマか?」
「うん、正確にはアンドロイドなんだけど……。彼とフェイくんのおかげでサッカー部を取り戻せたの」
自分たちも貢献したとはいえ、未来に行く手段など現代ではありえないことだ。未来から来たワンダバとフェイ=ルーンの協力があってこそできた。
そして続けてフェイもロッカールームに入り、ワンダバは自分たちのことを円堂と春奈に告げる。