よみがえれ! 雷門!!
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「「はああっ!」」
「キーパーコマンド03!」
【ドーンシャウト】
ザノウの必殺技をアッサリと吹き飛ばすも、アルファがザノウのうしろに現れて足を使って止めようとする。
しかし二人分の化身アームドの力に対し、たった一人で止めることはできずボールはゴールに入った。
《ゴォ――ルッ!! テンマーズ2点目!!》
「よくやってくれた」
「ありがとうございます!」
「なんて強力な助っ人だ……!」
「天馬、優一くん、ナイスシュート!」
「ん~~っ!! これは熱い! 熱~~いっ!!」
化身アームドを解いて握手を交わす優一と天馬。その二人にフェイと瑞貴は嬉しそうに笑い、ワンダバも再びエキサイティングゲージが上がってピンク色になった。
〈無様だな、アルファ〉
「議長……」
対してアルファはトウドウから冷たい言葉を投げかけられた。
「イエス……撤退する」
「な、なんだ!? UFO……?」
円堂は空に浮かぶルートクラフトに驚くと、アルファたちはその場から消えて去って行ってしまった。前回と同じく試合放棄とみなし、テンマーズの不戦勝である。
「守ったんだ……円堂守のサッカー部結成を! 僕たちが守ったんだよ!」
「ってことは、勝ったんだよね!? やったー!」
「何がなんだか……」
フェイや天馬たちが喜び合う中、敵のことや今回の本当の目的を詳しく知らない円堂は、なんだか蚊帳の外にいる気分だった。
「ありがとう、優一さん!」
「この戦い、俺にも手伝わせてくれ」
「優一くんも?」
「京介のためにもね」
「!」
フェイと握手を交わした優一は戦いに参戦すると言い、瑞貴も天馬も頼もしい選手の加入に嬉しそうに笑った。
――それからキャラバンをグラウンドに停め、元の服に着替えると優一の事情を聴くべくグラウンドに座り込む。
「天馬くん、瑞貴さん。君たちの知る俺の歴史は俺が十二歳、京介が七歳のときの事故が原因でサッカーをできなくなってしまった……ということだよね」
「はい」
「うん」
「あの事故は起こらなかった。その結果、俺も京介もサッカーを続けることができた。かなりのレベルに成長した俺たちに、サッカー留学の話があって」
「留学ですか!? スゴい!」
「だけどね……」
天馬も目を輝かせるほど確かに誇らしいことなのに、優一は苦笑していた。
留学には費用が当然かかるもので、ある日の夜に両親が深刻そうに話しているのを優一たちは聞いていた。
『ダメなの? サッカー留学なんて本当にありがたい話なのよ』
『残念だけど、うちじゃあ二人共はムリだよ。行かせても一人だ』
『そんな……。なんとか二人を……』
『僕だって、行かせてあげたい。将来、二人とも立派な選手になるかもしれないんだから』
ガタッ。
『『!』』
扉のそばで聞いていた優一と剣城が出て来たので、両親はまさか二人がいると思わず驚いた。
『俺、行かないよ』
『優一!』
『京介を行かせてあげて』
『聞いてたのか……』
『――兄さんが行けよ』
『!』
『俺、もうサッカー飽きたからさ』
『京介……』
身を引こうとした優一なのに、逆に身を引いてしまったのは剣城のほうだった。しかも『飽きた』と口にした剣城に天馬は驚かずにいられない。
「剣城が、そんなことを……」
「本気で言っているはずがない。でも京介は、自分のサッカーに関する物を全て処分して二度とボールを蹴ることはなかった。それが京介の精一杯の優しさだった。だから、あいつのためにもサッカー留学をすることを決めたんだ」
「それは、剣城京介からサッカーを奪うためにエルドラドが仕掛けた……ということですね」
「そして、それは成功したのだろうけど、奴らは俺の前に現れた。俺からサッカーを奪おうとしてね」
「優一くんも襲われた!?」
「フム……新たな時空の中で君は多くのサッカー少年に大きな影響を及ぼしたわけだ。それで狙われた」
剣城京介からサッカーを奪うはずが、逆に剣城優一にサッカーを残してしまい、サッカーに別の機動力を与えてしまったのはエルドラドの誤算だったのだろう。だから優一はエルドラドに襲われてしまった。
「けどね、こうして俺がサッカーができて時空を超えてここに来られたのは、ある人に助けてもらったからだよ。名前は言わなかったけど『君たちのようなサッカーを愛する者を支援している』と言っていた」
「サッカーを愛する者を……」
「支援している……?」
「!」
円堂と秋がこの場にいる者を見渡して不思議そうにすると、人知れずフェイは心当たりがあるのか少しだけ反応した。
「キーパーコマンド03!」
【ドーンシャウト】
ザノウの必殺技をアッサリと吹き飛ばすも、アルファがザノウのうしろに現れて足を使って止めようとする。
しかし二人分の化身アームドの力に対し、たった一人で止めることはできずボールはゴールに入った。
《ゴォ――ルッ!! テンマーズ2点目!!》
「よくやってくれた」
「ありがとうございます!」
「なんて強力な助っ人だ……!」
「天馬、優一くん、ナイスシュート!」
「ん~~っ!! これは熱い! 熱~~いっ!!」
化身アームドを解いて握手を交わす優一と天馬。その二人にフェイと瑞貴は嬉しそうに笑い、ワンダバも再びエキサイティングゲージが上がってピンク色になった。
〈無様だな、アルファ〉
「議長……」
対してアルファはトウドウから冷たい言葉を投げかけられた。
「イエス……撤退する」
「な、なんだ!? UFO……?」
円堂は空に浮かぶルートクラフトに驚くと、アルファたちはその場から消えて去って行ってしまった。前回と同じく試合放棄とみなし、テンマーズの不戦勝である。
「守ったんだ……円堂守のサッカー部結成を! 僕たちが守ったんだよ!」
「ってことは、勝ったんだよね!? やったー!」
「何がなんだか……」
フェイや天馬たちが喜び合う中、敵のことや今回の本当の目的を詳しく知らない円堂は、なんだか蚊帳の外にいる気分だった。
「ありがとう、優一さん!」
「この戦い、俺にも手伝わせてくれ」
「優一くんも?」
「京介のためにもね」
「!」
フェイと握手を交わした優一は戦いに参戦すると言い、瑞貴も天馬も頼もしい選手の加入に嬉しそうに笑った。
――それからキャラバンをグラウンドに停め、元の服に着替えると優一の事情を聴くべくグラウンドに座り込む。
「天馬くん、瑞貴さん。君たちの知る俺の歴史は俺が十二歳、京介が七歳のときの事故が原因でサッカーをできなくなってしまった……ということだよね」
「はい」
「うん」
「あの事故は起こらなかった。その結果、俺も京介もサッカーを続けることができた。かなりのレベルに成長した俺たちに、サッカー留学の話があって」
「留学ですか!? スゴい!」
「だけどね……」
天馬も目を輝かせるほど確かに誇らしいことなのに、優一は苦笑していた。
留学には費用が当然かかるもので、ある日の夜に両親が深刻そうに話しているのを優一たちは聞いていた。
『ダメなの? サッカー留学なんて本当にありがたい話なのよ』
『残念だけど、うちじゃあ二人共はムリだよ。行かせても一人だ』
『そんな……。なんとか二人を……』
『僕だって、行かせてあげたい。将来、二人とも立派な選手になるかもしれないんだから』
ガタッ。
『『!』』
扉のそばで聞いていた優一と剣城が出て来たので、両親はまさか二人がいると思わず驚いた。
『俺、行かないよ』
『優一!』
『京介を行かせてあげて』
『聞いてたのか……』
『――兄さんが行けよ』
『!』
『俺、もうサッカー飽きたからさ』
『京介……』
身を引こうとした優一なのに、逆に身を引いてしまったのは剣城のほうだった。しかも『飽きた』と口にした剣城に天馬は驚かずにいられない。
「剣城が、そんなことを……」
「本気で言っているはずがない。でも京介は、自分のサッカーに関する物を全て処分して二度とボールを蹴ることはなかった。それが京介の精一杯の優しさだった。だから、あいつのためにもサッカー留学をすることを決めたんだ」
「それは、剣城京介からサッカーを奪うためにエルドラドが仕掛けた……ということですね」
「そして、それは成功したのだろうけど、奴らは俺の前に現れた。俺からサッカーを奪おうとしてね」
「優一くんも襲われた!?」
「フム……新たな時空の中で君は多くのサッカー少年に大きな影響を及ぼしたわけだ。それで狙われた」
剣城京介からサッカーを奪うはずが、逆に剣城優一にサッカーを残してしまい、サッカーに別の機動力を与えてしまったのはエルドラドの誤算だったのだろう。だから優一はエルドラドに襲われてしまった。
「けどね、こうして俺がサッカーができて時空を超えてここに来られたのは、ある人に助けてもらったからだよ。名前は言わなかったけど『君たちのようなサッカーを愛する者を支援している』と言っていた」
「サッカーを愛する者を……」
「支援している……?」
「!」
円堂と秋がこの場にいる者を見渡して不思議そうにすると、人知れずフェイは心当たりがあるのか少しだけ反応した。