よみがえれ! 雷門!!
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プロトコル・オメガのボールで試合再開。アルファからレイザはボールをもらうと、一気に前線へ向けてボールを上げた。
「来るぞ!」
「っ!」
フェイが警戒するように声を上げると円堂も構える。空中でエイナムがボールを取ってアルファにパスを出すと、アルファもまたジャンプした。
「シュートコマンド01!」
【スピニングトランザム】
「今度も止める!」
パアアァァアアア――!
(なんだ? 力がみなぎって来る……!)
「「「!」」」
「この光の圧力は……!」
すると円堂の体からオーラが溢れて来る。離れていても天馬たちのみならずアルファにもその力が伝わってくる。そして光は青黒くなり大きく変わって巨大な魔神をかたどった。
「はああぁぁあああ! 魔神グレイト!」
無数の稲妻を引き連れた怒髪天の化身が現れた。今まで天馬は円堂が化身を出す所を見たことがないし、瑞貴もまさかここで出すと思わず、驚きもひとしおだ。
「円堂さんが化身使い!?」
「ここで使うなんて!」
「スゴい……!」
「スッゴ過ぎるー!」
あまりの迫力に秋も驚くと、ワンダバはテンションが上がってきたようだ。
「グレイト・ザ・ハンド!」
稲妻のパワーが高まった右手を思いっきり突き出すと、炸裂した稲光によって見事シュートを止めることができた。
《と、止めた――っ!! あの超絶シュートをキーパー円堂、見事にキャ――ッチ!! 今度のテンマーズはスッゴい!!》
「なんだ、今の……?」
「化身ですよ!」
「化身?」
駆け寄った天馬が円堂に化身について説明している間、瑞貴とフェイは円堂の進化に驚きを隠せなかった。
「本来なら未来で発動する技を、ここまで何度も出している……」
「これが時空の影響……これほどまでに進化するなんて……!」
するとワンダバの体がだんだんと青色からピンク色に変わり、どうしてそうなるのかと秋は不思議に思う。
「なんで、ピンク色?」
「これはエキサイティングゲージ! 興奮するとこうなるのだ!」
次々と進化していく円堂は『サッカーが好き』という気持ちで生まれたものだというように、天馬のうしろにいるアルファに向けて告げる。
「どうだ! 俺はサッカーを嫌いになんかならないぞ!」
「円堂監督にサッカー部を作ってもらう……そのためにもこの試合、絶対に負けられない。雷門中サッカー部が、サッカーの未来なんだから」
そして天馬もまた誓う。今の自分があるのは雷門中サッカー部があったからで、サッカーの未来のためにも必要なのだから。
それから1対0でテンマーズがリード。ボールを持っていたドリルはフェイにパスを出す。
「フェイ!」
「オウッ――……あっ!」
フェイがジャンプでボールを取ろうとしたが、横からクオースに邪魔をされてしまったため取りこぼして、ラインの外に出してしまった。
「フェイ、大丈夫!?」
「ああ!」
「デュプリのコントロールだけでも大変なのに……」
「私たちも動けるだけ動こう」
「はい!」
「――おーい!」
フェイの心配をする天馬と瑞貴が顔を見合わせて頷くと、別の方向から声が聞こえてきた。観客席の一番うしろで青年が叫んだようだが、ハッキリ見えるのは右手首に付けてあるブレスレットくらいで、周りが暗いので顔までは見えない。
「この試合、俺も入れてもらえないかな」
「剣城?」
「京介くんのこと? でも、あの声……」
若干見える青く逆立った髪と鋭い目を見て、天馬は剣城京介ではないかと思った。しかし瑞貴は声を聞いて剣城とは違った穏やかさが混じっていることに気づく。
☆☆☆☆☆
彼の存在は試合を見ていたエルドラドの会議室にも移っており、予想外の事態に議員たちは動揺する。
「議長、奴は?」
「あの男、サッカーの流れを生み出す要素を持っている」
「要素とはいかなるもの?」
「新たな流れを生み出す存在ということだ。男のデータをここへ」
トウドウ=ヘイキチの命令で青年のデータが集められていた。
「来るぞ!」
「っ!」
フェイが警戒するように声を上げると円堂も構える。空中でエイナムがボールを取ってアルファにパスを出すと、アルファもまたジャンプした。
「シュートコマンド01!」
【スピニングトランザム】
「今度も止める!」
パアアァァアアア――!
(なんだ? 力がみなぎって来る……!)
「「「!」」」
「この光の圧力は……!」
すると円堂の体からオーラが溢れて来る。離れていても天馬たちのみならずアルファにもその力が伝わってくる。そして光は青黒くなり大きく変わって巨大な魔神をかたどった。
「はああぁぁあああ! 魔神グレイト!」
無数の稲妻を引き連れた怒髪天の化身が現れた。今まで天馬は円堂が化身を出す所を見たことがないし、瑞貴もまさかここで出すと思わず、驚きもひとしおだ。
「円堂さんが化身使い!?」
「ここで使うなんて!」
「スゴい……!」
「スッゴ過ぎるー!」
あまりの迫力に秋も驚くと、ワンダバはテンションが上がってきたようだ。
「グレイト・ザ・ハンド!」
稲妻のパワーが高まった右手を思いっきり突き出すと、炸裂した稲光によって見事シュートを止めることができた。
《と、止めた――っ!! あの超絶シュートをキーパー円堂、見事にキャ――ッチ!! 今度のテンマーズはスッゴい!!》
「なんだ、今の……?」
「化身ですよ!」
「化身?」
駆け寄った天馬が円堂に化身について説明している間、瑞貴とフェイは円堂の進化に驚きを隠せなかった。
「本来なら未来で発動する技を、ここまで何度も出している……」
「これが時空の影響……これほどまでに進化するなんて……!」
するとワンダバの体がだんだんと青色からピンク色に変わり、どうしてそうなるのかと秋は不思議に思う。
「なんで、ピンク色?」
「これはエキサイティングゲージ! 興奮するとこうなるのだ!」
次々と進化していく円堂は『サッカーが好き』という気持ちで生まれたものだというように、天馬のうしろにいるアルファに向けて告げる。
「どうだ! 俺はサッカーを嫌いになんかならないぞ!」
「円堂監督にサッカー部を作ってもらう……そのためにもこの試合、絶対に負けられない。雷門中サッカー部が、サッカーの未来なんだから」
そして天馬もまた誓う。今の自分があるのは雷門中サッカー部があったからで、サッカーの未来のためにも必要なのだから。
それから1対0でテンマーズがリード。ボールを持っていたドリルはフェイにパスを出す。
「フェイ!」
「オウッ――……あっ!」
フェイがジャンプでボールを取ろうとしたが、横からクオースに邪魔をされてしまったため取りこぼして、ラインの外に出してしまった。
「フェイ、大丈夫!?」
「ああ!」
「デュプリのコントロールだけでも大変なのに……」
「私たちも動けるだけ動こう」
「はい!」
「――おーい!」
フェイの心配をする天馬と瑞貴が顔を見合わせて頷くと、別の方向から声が聞こえてきた。観客席の一番うしろで青年が叫んだようだが、ハッキリ見えるのは右手首に付けてあるブレスレットくらいで、周りが暗いので顔までは見えない。
「この試合、俺も入れてもらえないかな」
「剣城?」
「京介くんのこと? でも、あの声……」
若干見える青く逆立った髪と鋭い目を見て、天馬は剣城京介ではないかと思った。しかし瑞貴は声を聞いて剣城とは違った穏やかさが混じっていることに気づく。
☆☆☆☆☆
彼の存在は試合を見ていたエルドラドの会議室にも移っており、予想外の事態に議員たちは動揺する。
「議長、奴は?」
「あの男、サッカーの流れを生み出す要素を持っている」
「要素とはいかなるもの?」
「新たな流れを生み出す存在ということだ。男のデータをここへ」
トウドウ=ヘイキチの命令で青年のデータが集められていた。