時を越えた天馬と##NAME1##!
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――次に外へ移動し、三人は今度は部室の窓から中を覗く。円堂と木野秋が物置となっている部室を掃除しており、大変なのにサッカー部ができる嬉しさのせいかずっと笑顔だ。
「守も秋ちゃんも楽しそう」
「ここから始まるんだ。雷門の歴史が!」
「だね」
二人につられてしまったのか、瑞貴も天馬もフェイも笑顔になっている。ちなみにワンダバは身長差のため中が見えず、あともう少しのため一生懸命背伸びをするがやっぱり見えなかった。
「ん?」
「なんだ?」
円堂も気づいてそれを拾うと顔を輝かせた。そして秋も同様に嬉しそうに声を上げる。
「これって……! やっぱり!」
「部室の看板ね!」
何日も続いた掃除の仕上げとして、円堂が最後に部室の看板を立て掛けた。
「よーし! 雷門中サッカー部!」
「「始動!」」
二人のハイタッチで雷門中サッカー部が誕生した。
☆☆☆☆☆
夕方になって河川敷のそばを円堂と秋が通りながら帰宅する。話すことはやっぱりサッカー部のことだ。
「サッカー部、できるといいな~」
「うん。円堂くんがサッカー部を作るんだよね」
「ああ。絶対に作ってみせる!」
「うん! できるよ、円堂くんなら!」
「そうか!? できると思うか!?」
二人のうしろに少し離れてコッソリ付いて行く四人。今は電柱に身を潜めて二人の様子を見ている。
「アキ姉も円堂監督も若いんだ~」
「天馬くん、あの二人はつき合っているのか?」
「ええっ!」
「ムッ」
ビシッ!
「んがっ!」
「ワンダバ……よく奥さんの前でそういうこと言えるね……」
隣に円堂の妻がいるというのにデリカシーもなく言うワンダバ。天馬は目を見開き、さっきまでほのぼの二人を眺めていた瑞貴も顔をしかめてワンダバに容赦なくチョップを入れる。それを見たフェイは呆れるのだった。
「俺、サッカー部ができたらいろいろとやりたいことがあるんだ。フットボールフロンティアっていう大会があって――」
「ムダだ」
「ん?」
突然声がかかったので円堂は足を止めると、彼らの目の前にアルファを始めプロトコル・オメガがいた。
「雷門にサッカー部はできない」
「木野の知り合い?」
「私、知らない……」
瑞貴たちと違って当然円堂と秋は初対面のため、アルファたちを警戒する。
「サッカー部はできない。確実に」
「どうしてそう決めつけるんだ? わかんないだろ! サッカー部は作れるさ。本当にサッカーが好きな奴らが集まれば!」
「サッカーが好きな奴らはいない」
「ん? いない? なーに言ってんだ! サッカーが好きな奴ならいるぜ、ここにな!」
「円堂くん!」
全てを否定するような言い方をするアルファに対し、円堂は真剣な表情で自分を指差した。その答えに秋も嬉しそうに笑う。
「嫌いになる。まもなく」
「俺はサッカーを嫌いになんてならないぞ!」
「そうか……」
【ムーブモード】
アルファは足で押さえていたスフィアデバイスの青いボタンを足で押す。すると一気に青い光で包まれていき、天馬や瑞貴たちも慌てて電柱から出てきた。
「大変だ!」
「僕たちも行こう!」
「うん!」
四人は光の中に飛び込み、今いる場所からワープするのだった。
――ここはとあるスタジアム。空は夜になって職員は誰もいないのに、アルファたちの仕業なのかライトがグラウンドに向けて点いている。
「ここは……?」
「お前がサッカーを奪われるのにふさわしい場所だ」
さっきの河川敷とは違ってフィールドのセンターサークルの中にいることに秋も円堂も混乱していると、アルファがそう告げた。
ベンチでは後から追ってきた天馬と瑞貴とフェイとワンダバもいて、この時代について詳しい瑞貴に天馬が問いかける。
「瑞貴さん、ここって……?」
「フットボールフロンティアスタジアムだよ……。私たち雷門中サッカー部が日本一をかけて戦った場所……」
「ここが……!」
瑞貴も本来であれば雷門中のときみたいに懐かしく思いたいが、今目の前で起こっている状況が最優先だ。
「これはどういうことなんだ!?」
「君にはこれから、我々とサッカーをやってもらう。試合だ」
「えっ! 試合って……どういうことだよ?」
「――円堂監督! じゃなかった、円堂さん!」
なんと、いてもたってもいられなくなった天馬が円堂の元へと飛び出した。
「守も秋ちゃんも楽しそう」
「ここから始まるんだ。雷門の歴史が!」
「だね」
二人につられてしまったのか、瑞貴も天馬もフェイも笑顔になっている。ちなみにワンダバは身長差のため中が見えず、あともう少しのため一生懸命背伸びをするがやっぱり見えなかった。
「ん?」
「なんだ?」
円堂も気づいてそれを拾うと顔を輝かせた。そして秋も同様に嬉しそうに声を上げる。
「これって……! やっぱり!」
「部室の看板ね!」
何日も続いた掃除の仕上げとして、円堂が最後に部室の看板を立て掛けた。
「よーし! 雷門中サッカー部!」
「「始動!」」
二人のハイタッチで雷門中サッカー部が誕生した。
☆☆☆☆☆
夕方になって河川敷のそばを円堂と秋が通りながら帰宅する。話すことはやっぱりサッカー部のことだ。
「サッカー部、できるといいな~」
「うん。円堂くんがサッカー部を作るんだよね」
「ああ。絶対に作ってみせる!」
「うん! できるよ、円堂くんなら!」
「そうか!? できると思うか!?」
二人のうしろに少し離れてコッソリ付いて行く四人。今は電柱に身を潜めて二人の様子を見ている。
「アキ姉も円堂監督も若いんだ~」
「天馬くん、あの二人はつき合っているのか?」
「ええっ!」
「ムッ」
ビシッ!
「んがっ!」
「ワンダバ……よく奥さんの前でそういうこと言えるね……」
隣に円堂の妻がいるというのにデリカシーもなく言うワンダバ。天馬は目を見開き、さっきまでほのぼの二人を眺めていた瑞貴も顔をしかめてワンダバに容赦なくチョップを入れる。それを見たフェイは呆れるのだった。
「俺、サッカー部ができたらいろいろとやりたいことがあるんだ。フットボールフロンティアっていう大会があって――」
「ムダだ」
「ん?」
突然声がかかったので円堂は足を止めると、彼らの目の前にアルファを始めプロトコル・オメガがいた。
「雷門にサッカー部はできない」
「木野の知り合い?」
「私、知らない……」
瑞貴たちと違って当然円堂と秋は初対面のため、アルファたちを警戒する。
「サッカー部はできない。確実に」
「どうしてそう決めつけるんだ? わかんないだろ! サッカー部は作れるさ。本当にサッカーが好きな奴らが集まれば!」
「サッカーが好きな奴らはいない」
「ん? いない? なーに言ってんだ! サッカーが好きな奴ならいるぜ、ここにな!」
「円堂くん!」
全てを否定するような言い方をするアルファに対し、円堂は真剣な表情で自分を指差した。その答えに秋も嬉しそうに笑う。
「嫌いになる。まもなく」
「俺はサッカーを嫌いになんてならないぞ!」
「そうか……」
【ムーブモード】
アルファは足で押さえていたスフィアデバイスの青いボタンを足で押す。すると一気に青い光で包まれていき、天馬や瑞貴たちも慌てて電柱から出てきた。
「大変だ!」
「僕たちも行こう!」
「うん!」
四人は光の中に飛び込み、今いる場所からワープするのだった。
――ここはとあるスタジアム。空は夜になって職員は誰もいないのに、アルファたちの仕業なのかライトがグラウンドに向けて点いている。
「ここは……?」
「お前がサッカーを奪われるのにふさわしい場所だ」
さっきの河川敷とは違ってフィールドのセンターサークルの中にいることに秋も円堂も混乱していると、アルファがそう告げた。
ベンチでは後から追ってきた天馬と瑞貴とフェイとワンダバもいて、この時代について詳しい瑞貴に天馬が問いかける。
「瑞貴さん、ここって……?」
「フットボールフロンティアスタジアムだよ……。私たち雷門中サッカー部が日本一をかけて戦った場所……」
「ここが……!」
瑞貴も本来であれば雷門中のときみたいに懐かしく思いたいが、今目の前で起こっている状況が最優先だ。
「これはどういうことなんだ!?」
「君にはこれから、我々とサッカーをやってもらう。試合だ」
「えっ! 試合って……どういうことだよ?」
「――円堂監督! じゃなかった、円堂さん!」
なんと、いてもたってもいられなくなった天馬が円堂の元へと飛び出した。