時を越えた天馬と##NAME1##!
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「フェイ、大丈夫!?」
「ああ。これが、ミキシマックスだ!」
光が止んで天馬が声をかけると、振り向いたフェイは髪が桃色で鋭くなり、肌も褐色に近い色で目が赤くなっている。さっきとはまるで別人のような姿に瑞貴は目を見開いた。
「フェイくんの姿が変わってる!?」
「ミキシマックス・ガンによって、僕の個性とティラノサウルスの個性が合わさったんです。それがこの姿!」
「そ、そうなんだ……」
「そろそろ試合を! しま~んとがわ~」
「「「「…………」」」」
ハーフタイム終了のお知らせをしてくれたのだろうが、しょうもないギャグを言い放った実況者・矢嶋陽介に呆れるのだった。
――フェイと瑞貴と天馬もポジションに着くと、フェイが再び指を鳴らしてデュプリを出現させた。
《では後半戦、開始しま――すっ!!》
今度はテンマーズのボール。フェイがキモロにボールを渡すとキモロは瑞貴にバックパスをしたが、そこへすかさずクオースが前に出てきた。
「フラワーイリュージョン!」
瑞貴がクロスした両腕を開くと同時に花弁が舞い散り、まるで花畑にいるかのような錯覚に陥るクオース。その幻を見ている隙に瑞貴は突破した。
「あれは瑞貴さんの新必殺技!?」
「フェイくん!」
瑞貴はフェイに向けてループパスを送った。するとドリブルするフェイにレイザとジーニーとエイナムがディフェンスに入るが……。
「ふっ!」
なんとティラノサウルスのような鋭さで、フェイは三人を吹っ飛ばした。
(スゴい……! さっきまでとは格段に違う……!)
前半と違うフェイのプレーに天馬が驚く中、フェイが自分にボールを回してきた。
「えっ!?」
「天馬!」
「俺!?」
「天馬! 前!」
まだ付いていけない天馬はフェイが自分に回したことに驚くと、瑞貴の呼びかけと同時にネタンとクオルが飛び込んできた。しかもボールを奪うのではなく天馬をかく乱させるように周りを走っている。
「次元が違い過ぎる……!」
「大丈夫! 目が慣れてないだけだって!」
「心を落ち着かせて集中して!」
(そうだ…集中だ……――なんとかなるさ!)
フェイと瑞貴の助言で一度目を閉じた天馬は、クオルとネタンの間を抜けた。しかしドリブルする中でその先にいるネイラにボールを奪われてしまう。
《あーっと! 松風、ボールを奪われた――っ!! プロトコル・オメガの動きについて行くことはムリなのか!?》
「「「…………」」」
矢嶋はマグレだと思ったが、フェイと瑞貴とアルファはそう思っていない。フェイと瑞貴はニヤリと笑い、アルファは眉をしかめている。その証拠に天馬は今もネイラの動きをしっかり見ていた。
「はあっ! ワンダートラップ!」
残像を残しつつ素早くジャンプした天馬はネイラを翻弄し、その隙にボールを見事に奪った。
「見えた!」
「行かせないよ!」
さっき抜いたクオルとネタンが再び天馬の前に現れる。体勢を立て直してドリブルする天馬は心臓の位置に手を当てた。
「アグレッシブビート!」
高鳴る鼓動を光に変えると、閃光を残して一瞬で二人を抜き去った。いきなり新必殺技が連続で発生した。
「できた……! 俺が!」
「スゴいじゃん、天馬!」
「今の動き、とってもよかったよ!」
「うん!」
「やはりそうか……松風天馬と円堂瑞貴は……!」
キャラバンに座ってフィールドを見ていたワンダバは、天馬と瑞貴のプレーを見て何かを確信した。
するとゴール前で天馬はフェイにパスを出し、来るべきシュートに備えてザノウも構える。
「古代の牙!」
「キーパーコマンド03!」
【ドーンシャウト】
鋭く尖った大牙を宿したシュートがまるで噛みつくように襲いかかり、ザノウの必殺技も突破してゴールに入った。
《決まった――っ!! テンマーズ、同点に追いついた――っ!!》
「やったー! やった! 同点だー!」
「フェイくん、ナイスシュート!」
「ありがとうございます!」
同点に追いつくことができて天馬も瑞貴もフェイも嬉しそうに喜び合う。……アルファが「あいつは……」と言ってフェイを見ていたことに気づきもしないで。
「ああ。これが、ミキシマックスだ!」
光が止んで天馬が声をかけると、振り向いたフェイは髪が桃色で鋭くなり、肌も褐色に近い色で目が赤くなっている。さっきとはまるで別人のような姿に瑞貴は目を見開いた。
「フェイくんの姿が変わってる!?」
「ミキシマックス・ガンによって、僕の個性とティラノサウルスの個性が合わさったんです。それがこの姿!」
「そ、そうなんだ……」
「そろそろ試合を! しま~んとがわ~」
「「「「…………」」」」
ハーフタイム終了のお知らせをしてくれたのだろうが、しょうもないギャグを言い放った実況者・矢嶋陽介に呆れるのだった。
――フェイと瑞貴と天馬もポジションに着くと、フェイが再び指を鳴らしてデュプリを出現させた。
《では後半戦、開始しま――すっ!!》
今度はテンマーズのボール。フェイがキモロにボールを渡すとキモロは瑞貴にバックパスをしたが、そこへすかさずクオースが前に出てきた。
「フラワーイリュージョン!」
瑞貴がクロスした両腕を開くと同時に花弁が舞い散り、まるで花畑にいるかのような錯覚に陥るクオース。その幻を見ている隙に瑞貴は突破した。
「あれは瑞貴さんの新必殺技!?」
「フェイくん!」
瑞貴はフェイに向けてループパスを送った。するとドリブルするフェイにレイザとジーニーとエイナムがディフェンスに入るが……。
「ふっ!」
なんとティラノサウルスのような鋭さで、フェイは三人を吹っ飛ばした。
(スゴい……! さっきまでとは格段に違う……!)
前半と違うフェイのプレーに天馬が驚く中、フェイが自分にボールを回してきた。
「えっ!?」
「天馬!」
「俺!?」
「天馬! 前!」
まだ付いていけない天馬はフェイが自分に回したことに驚くと、瑞貴の呼びかけと同時にネタンとクオルが飛び込んできた。しかもボールを奪うのではなく天馬をかく乱させるように周りを走っている。
「次元が違い過ぎる……!」
「大丈夫! 目が慣れてないだけだって!」
「心を落ち着かせて集中して!」
(そうだ…集中だ……――なんとかなるさ!)
フェイと瑞貴の助言で一度目を閉じた天馬は、クオルとネタンの間を抜けた。しかしドリブルする中でその先にいるネイラにボールを奪われてしまう。
《あーっと! 松風、ボールを奪われた――っ!! プロトコル・オメガの動きについて行くことはムリなのか!?》
「「「…………」」」
矢嶋はマグレだと思ったが、フェイと瑞貴とアルファはそう思っていない。フェイと瑞貴はニヤリと笑い、アルファは眉をしかめている。その証拠に天馬は今もネイラの動きをしっかり見ていた。
「はあっ! ワンダートラップ!」
残像を残しつつ素早くジャンプした天馬はネイラを翻弄し、その隙にボールを見事に奪った。
「見えた!」
「行かせないよ!」
さっき抜いたクオルとネタンが再び天馬の前に現れる。体勢を立て直してドリブルする天馬は心臓の位置に手を当てた。
「アグレッシブビート!」
高鳴る鼓動を光に変えると、閃光を残して一瞬で二人を抜き去った。いきなり新必殺技が連続で発生した。
「できた……! 俺が!」
「スゴいじゃん、天馬!」
「今の動き、とってもよかったよ!」
「うん!」
「やはりそうか……松風天馬と円堂瑞貴は……!」
キャラバンに座ってフィールドを見ていたワンダバは、天馬と瑞貴のプレーを見て何かを確信した。
するとゴール前で天馬はフェイにパスを出し、来るべきシュートに備えてザノウも構える。
「古代の牙!」
「キーパーコマンド03!」
【ドーンシャウト】
鋭く尖った大牙を宿したシュートがまるで噛みつくように襲いかかり、ザノウの必殺技も突破してゴールに入った。
《決まった――っ!! テンマーズ、同点に追いついた――っ!!》
「やったー! やった! 同点だー!」
「フェイくん、ナイスシュート!」
「ありがとうございます!」
同点に追いつくことができて天馬も瑞貴もフェイも嬉しそうに喜び合う。……アルファが「あいつは……」と言ってフェイを見ていたことに気づきもしないで。