時を越えた天馬と##NAME1##!
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ホーリーロード優勝から三ヶ月が経ったある日、昨日まではあった雷門中サッカー部が消えてしまった。というかサッカー部員たちはサッカーに興味すらなく、雷門中にはもともとサッカー部がなかったということになっている。
そして謎の少年・アルファの目的は『サッカーの消去』だという。円堂瑞貴は中学生の姿に変えられ、松風天馬が幼い頃にサッカー出会った過去を変えられるなど、時間を超えることばかりが起こった。
アルファたちプロトコル・オメガに対抗するため、また新たにやって来た少年の名はフェイ=ルーン。彼もサッカーを必要としており、天馬と瑞貴と共にテンマーズを結成して戦うことになった。しかし相手は自分たちの何倍も身体能力が高いだけでなく化身を身に纏った化身アームドまで使う。
見たことのない光景に圧倒される中、前半終了直前に空からキャラバンが現れ、窓から覗き込んだのは動くクマのぬいぐるみだった。
「「ええっ!?」」
「おおっ、天馬くん! 瑞貴殿! ごきげんよう!」
「さすがワンダバ! 時間ピッタリ!」
「あれは、雷門のキャラバン……?」
「でも、なんで浮かんでいるの……?」
あまりにもぶっ飛んでいる光景に、天馬も瑞貴も何がなんだかわからずに混乱する。そして同時に前半終了のホイッスルが鳴り響いた。
《ここで前半終了だ――っ!!》
「決められた休息……面倒なルールだ」
ハーフタイムなどいらないとアルファは呆れる。そしてテンマーズはラインの外に着陸したキャラバンの前に集まり、扉から先ほどのクマのぬいぐるみが現れて降りて来るとフェイが駆け寄る。
「フェイ、首尾よくいってるか?」
「あ~……ちょっと苦戦中」
「やはり、この大監督クラーク=ワンダバット様がいないとダメみたいだな」
「えっ? 監督? クマでしょ?」
「しかもぬいぐるみだし……」
しゃべる上に自分のことを『大監督』と名乗るクマ――クラーク=ワンダバットに天馬と瑞貴が顔を見合わせると、フェイが指を鳴らすと同時にテンマーズの他のメンバーが消えた。
「えー! 消えた!?」
「試合前も急に現れたし、どうなってるの!?」
「ハハッ、言ってなかったね。彼らは僕が出している化身の一種、『デュプリ』と呼ばれている代行選手さ。彼らは実体じゃないんだ」
「じゃあ、本当はいないってこと?」
「とうことは、十体近くもフェイくんは化身をコントロールしているってこと……。スゴ過ぎるよ……」
「エヘヘッ。ありがとうございます」
通常は一体だけでも化身を実現させるどころかコントロールも難しいのに、それを十体近くを試合中に各々が自由に動かせると知った瑞貴は目を見開き、褒められて嬉しいのかフェイは照れくさそうに笑った。
「天馬くん、安心してくれ。君とサッカーとの出会いの歴史は元通りにしておいた」
「そうなんですか……?」
「歴史の変更は定着するまで時間がかかる。変えられた直後であればあるほど、元に戻りやすいんだ」
「?」
「天馬の過去が変えられたのはついさっきだから、元に戻るのも早くできたんだね」
「そういうことです!」
「瑞貴さん、よく理解できましたね。俺、チンプンカンプンで……」
「まあ……私自身が似たようなモノだからね」
フェイが説明してくれても天馬は頭に『?』が付きそうなくらいだったが、瑞貴はすぐに理解できた。それに天馬はびっくりすると、異世界人と明かしていない瑞貴は苦笑する。
「ああっ、それと! 頼んでおいた奴、取って来てくれた?」
「もちろんだ。このワンダバ様に不可能はない!」
「ホント!? スッゴいじゃん! 早く見せて見せて!」
「慌てなさんなって! しかし命懸けだったんだぞ? 感謝しろよ!」
フェイがワクワクしながら急かすと、ワンダバはリュックを背負ってそれに繋いである二つの銃を手に取った。
「よーし、いくぞ!」
右手に持つマイナスのマークが描かれた銃を撃つと、大きな光が恐竜の形をかたどった。
「わあっ!」
「これは、恐竜!?」
「まさかこれって、ティラノサウルス!?」
現れた肉食恐竜の代表とも言われるティラノサウルスに、フェイは顔を輝かせて天馬と瑞貴は驚いた。するとワンダバはニヤリと笑いフェイに声をかける。
「フェイ、『ミキシマックス』だ!」
「OK!」
少し離れたフェイに向けてワンダバはプラスのマークがある銃を撃った。こちらから出てきた光がフェイの体を包む。
「フェイくん!?」
「何が起こってるんだ……!?」
あまりの眩しさに瑞貴も天馬も顔を腕で覆っていると、マイナスの銃からプラスの銃へと渡るように、ティラノサウルスの光がフェイに注ぎ込まれていった。
そして謎の少年・アルファの目的は『サッカーの消去』だという。円堂瑞貴は中学生の姿に変えられ、松風天馬が幼い頃にサッカー出会った過去を変えられるなど、時間を超えることばかりが起こった。
アルファたちプロトコル・オメガに対抗するため、また新たにやって来た少年の名はフェイ=ルーン。彼もサッカーを必要としており、天馬と瑞貴と共にテンマーズを結成して戦うことになった。しかし相手は自分たちの何倍も身体能力が高いだけでなく化身を身に纏った化身アームドまで使う。
見たことのない光景に圧倒される中、前半終了直前に空からキャラバンが現れ、窓から覗き込んだのは動くクマのぬいぐるみだった。
「「ええっ!?」」
「おおっ、天馬くん! 瑞貴殿! ごきげんよう!」
「さすがワンダバ! 時間ピッタリ!」
「あれは、雷門のキャラバン……?」
「でも、なんで浮かんでいるの……?」
あまりにもぶっ飛んでいる光景に、天馬も瑞貴も何がなんだかわからずに混乱する。そして同時に前半終了のホイッスルが鳴り響いた。
《ここで前半終了だ――っ!!》
「決められた休息……面倒なルールだ」
ハーフタイムなどいらないとアルファは呆れる。そしてテンマーズはラインの外に着陸したキャラバンの前に集まり、扉から先ほどのクマのぬいぐるみが現れて降りて来るとフェイが駆け寄る。
「フェイ、首尾よくいってるか?」
「あ~……ちょっと苦戦中」
「やはり、この大監督クラーク=ワンダバット様がいないとダメみたいだな」
「えっ? 監督? クマでしょ?」
「しかもぬいぐるみだし……」
しゃべる上に自分のことを『大監督』と名乗るクマ――クラーク=ワンダバットに天馬と瑞貴が顔を見合わせると、フェイが指を鳴らすと同時にテンマーズの他のメンバーが消えた。
「えー! 消えた!?」
「試合前も急に現れたし、どうなってるの!?」
「ハハッ、言ってなかったね。彼らは僕が出している化身の一種、『デュプリ』と呼ばれている代行選手さ。彼らは実体じゃないんだ」
「じゃあ、本当はいないってこと?」
「とうことは、十体近くもフェイくんは化身をコントロールしているってこと……。スゴ過ぎるよ……」
「エヘヘッ。ありがとうございます」
通常は一体だけでも化身を実現させるどころかコントロールも難しいのに、それを十体近くを試合中に各々が自由に動かせると知った瑞貴は目を見開き、褒められて嬉しいのかフェイは照れくさそうに笑った。
「天馬くん、安心してくれ。君とサッカーとの出会いの歴史は元通りにしておいた」
「そうなんですか……?」
「歴史の変更は定着するまで時間がかかる。変えられた直後であればあるほど、元に戻りやすいんだ」
「?」
「天馬の過去が変えられたのはついさっきだから、元に戻るのも早くできたんだね」
「そういうことです!」
「瑞貴さん、よく理解できましたね。俺、チンプンカンプンで……」
「まあ……私自身が似たようなモノだからね」
フェイが説明してくれても天馬は頭に『?』が付きそうなくらいだったが、瑞貴はすぐに理解できた。それに天馬はびっくりすると、異世界人と明かしていない瑞貴は苦笑する。
「ああっ、それと! 頼んでおいた奴、取って来てくれた?」
「もちろんだ。このワンダバ様に不可能はない!」
「ホント!? スッゴいじゃん! 早く見せて見せて!」
「慌てなさんなって! しかし命懸けだったんだぞ? 感謝しろよ!」
フェイがワクワクしながら急かすと、ワンダバはリュックを背負ってそれに繋いである二つの銃を手に取った。
「よーし、いくぞ!」
右手に持つマイナスのマークが描かれた銃を撃つと、大きな光が恐竜の形をかたどった。
「わあっ!」
「これは、恐竜!?」
「まさかこれって、ティラノサウルス!?」
現れた肉食恐竜の代表とも言われるティラノサウルスに、フェイは顔を輝かせて天馬と瑞貴は驚いた。するとワンダバはニヤリと笑いフェイに声をかける。
「フェイ、『ミキシマックス』だ!」
「OK!」
少し離れたフェイに向けてワンダバはプラスのマークがある銃を撃った。こちらから出てきた光がフェイの体を包む。
「フェイくん!?」
「何が起こってるんだ……!?」
あまりの眩しさに瑞貴も天馬も顔を腕で覆っていると、マイナスの銃からプラスの銃へと渡るように、ティラノサウルスの光がフェイに注ぎ込まれていった。