壮絶! 最後の聖戦!!
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《リードされた雷門、追いつくことができるか!? 試合再開です!》
「いくぞ!」
「はい!」
剣城からボールを受け取った輝が走り出すと、後藤と伍代が精鋭兵ポーンを出現させ、伍代が化身の力を借りて輝からボールを突き放した。こぼれたボールは後藤が拾ってドリブルをする。
「今だ、剣城!」
「はああぁぁあああ! 剣聖ランスロット!」
後藤の精鋭兵ポーンと剣城の剣聖ランスロットの激突――勝利したのは剣城であり、攻められるのをうまく阻止した。
「ナイスブロック、剣城!」
「ハァ……ハァ……」
ドラゴンリンクと違い、一度化身を出しただけでも剣城は息が上がっている。それでも天馬と一緒に走り出した。
次にこぼれたボールを拾いに行ったのは五味で、走りながらも魔宰相ビショップを繰り出す。
「錦先輩!」
「わかっちょる! 戦国武神ムサシ!」
二人は化身をぶつけつつボールを挟むように競り合いをする。そして空高くボールを弾くことに成功した。
「錦先輩、その調子です!」
「ハァ……ハァ……。フンッ、これくらい朝飯前じゃき!」
☆☆☆☆☆
一方、この試合を病室のテレビで見ている神童拓人は天馬の作戦に気づいて目を見開く。
「まさか……化身に化身をぶつけて、止めようとしているのか!? ダメだ、天馬! その戦い方では……!」
あることを決意した神童は、机にもたれるように置いてある松葉杖を見た。そしてパジャマから私服に着替え、松葉杖を付きながら病室を出て行く。
ナースステーションからたまたま担当看護師である久遠冬花が彼の姿を見かけ、病院から出て行く神童を慌てて追いかけて前に出る。
「神童さん! どこに行くの!?」
「……伝えなくちゃ」
「えっ?」
「伝えなくちゃいけないことがあるんです! 天馬に!」
「スタジアムに行くつもり!?」
冬花をさけて歩き出す神童だが、再び冬花は彼の前に出て通さないというように両手を広げる。
「ダメよ! 今のあなたは動いていい状態じゃないのに!」
「俺にしか……俺にしか伝えられないことなんです! 行かせてください!」
「神童さん……」
彼は生半可な気持ちで病室を抜け出したのではない、そう瞳が語っているのを冬花は感じ取った。同時に昔のことを思い出す。
「……仲間のために、ね」
「えっ?」
「その目を見たら、止められないわ」
「…………!」
「でも、あなた一人で行かせるわけにはいきません。私があなたをスタジアムまで連れて行きます!」
冬花も十年前はイナズマジャパンや雷門中サッカー部のマネージャーをしていた。チームや仲間のために何かをしたい……そんな気持ちを持つメンバーを目の当たりにしてきたのだ。だからこそ、神童がどれほど本気なのかも伝わっている。
「いくぞ!」
「はい!」
剣城からボールを受け取った輝が走り出すと、後藤と伍代が精鋭兵ポーンを出現させ、伍代が化身の力を借りて輝からボールを突き放した。こぼれたボールは後藤が拾ってドリブルをする。
「今だ、剣城!」
「はああぁぁあああ! 剣聖ランスロット!」
後藤の精鋭兵ポーンと剣城の剣聖ランスロットの激突――勝利したのは剣城であり、攻められるのをうまく阻止した。
「ナイスブロック、剣城!」
「ハァ……ハァ……」
ドラゴンリンクと違い、一度化身を出しただけでも剣城は息が上がっている。それでも天馬と一緒に走り出した。
次にこぼれたボールを拾いに行ったのは五味で、走りながらも魔宰相ビショップを繰り出す。
「錦先輩!」
「わかっちょる! 戦国武神ムサシ!」
二人は化身をぶつけつつボールを挟むように競り合いをする。そして空高くボールを弾くことに成功した。
「錦先輩、その調子です!」
「ハァ……ハァ……。フンッ、これくらい朝飯前じゃき!」
☆☆☆☆☆
一方、この試合を病室のテレビで見ている神童拓人は天馬の作戦に気づいて目を見開く。
「まさか……化身に化身をぶつけて、止めようとしているのか!? ダメだ、天馬! その戦い方では……!」
あることを決意した神童は、机にもたれるように置いてある松葉杖を見た。そしてパジャマから私服に着替え、松葉杖を付きながら病室を出て行く。
ナースステーションからたまたま担当看護師である久遠冬花が彼の姿を見かけ、病院から出て行く神童を慌てて追いかけて前に出る。
「神童さん! どこに行くの!?」
「……伝えなくちゃ」
「えっ?」
「伝えなくちゃいけないことがあるんです! 天馬に!」
「スタジアムに行くつもり!?」
冬花をさけて歩き出す神童だが、再び冬花は彼の前に出て通さないというように両手を広げる。
「ダメよ! 今のあなたは動いていい状態じゃないのに!」
「俺にしか……俺にしか伝えられないことなんです! 行かせてください!」
「神童さん……」
彼は生半可な気持ちで病室を抜け出したのではない、そう瞳が語っているのを冬花は感じ取った。同時に昔のことを思い出す。
「……仲間のために、ね」
「えっ?」
「その目を見たら、止められないわ」
「…………!」
「でも、あなた一人で行かせるわけにはいきません。私があなたをスタジアムまで連れて行きます!」
冬花も十年前はイナズマジャパンや雷門中サッカー部のマネージャーをしていた。チームや仲間のために何かをしたい……そんな気持ちを持つメンバーを目の当たりにしてきたのだ。だからこそ、神童がどれほど本気なのかも伝わっている。