最強の敵! ドラゴンリンク!!
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『俺たちドラゴンリンクは、お前たちにフィフスセクターのサッカーがどういうものか教えに来た』
『どういうことだ?』
『――フィフスセクターは私が作った』
霧野の問い答えたのは大和ではなく、あとから現れた千宮路だ。
『親父』
『あなたは!』
大和の父親であり、そして彼に一度だけ天馬は会ったことがあるので目を見開いた。
「君はサッカーが好きか? 好きならば想像してみるがいい……サッカーができなくなる辛さを」
ボールを手にしながら意味深なことを告げる千宮路を、天馬は気になっていた。
『サッカーを学びプロを目指せる者は、環境に恵まれた者だけ。幼い頃の私にはプレーする権利すら与えられることはなかった』
『たった一個のサッカーボールで、親父はサッカーを失ったんだ』
『罪を悔いた私は、誰もが平等にサッカーを学べるようにするためにフィフスセクターを設立した。――サッカーには管理が必要だ!』
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(違う……誰かに管理されるサッカーなんて、本当のサッカーじゃない!)
確かに思う所はいろいろあるが、そのせいで苦しむ人々を天馬は見ていた。そのためにこの試合に勝ち、革命を成功させ、本当のサッカーを取り戻す。
ホイッスルが鳴ってドラゴンリンクボールでキックオフ。伍代慎吾から後藤結界はボールを受け取る。
《さあ後半戦スタートだ!! 雷門、前半戦の勢いを維持できるかー!?》
すると後藤はドリブルするわけでもなく、パスをするわけでもなく――なんと誰もいない前線へボールを上げたのだ。
落ちてきたボールを霧野が取ると、ドラゴンリンクは誰一人として雷門陣内に来ることなく自陣に移動していた。
「こいつら……!」
「何を考えてる……!?」
「ちゅーか、行くしかないっしょ!」
剣城や倉間は警戒するが、浜野の言う通り同点となっている今は攻めるしかない。天馬もまた走り出した。
「霧野先輩、浜野先輩にパスです!」
「オウッ!」
「任せろ!」
「フッ」
霧野からボールを受け取った浜野は、ドリブルしながら錦と剣城と共に上がって行く。勢いに乗ろうとするも、御戸翔たちドラゴンリンクは不敵に笑っているので逆に浜野は恐怖を覚える。
(なんか不気味~)
「浜野!」
「オウッ!」
「おーし! 勝ち越しの1点はわしが決めるぜよ!」
「ここは通さない。はああぁぁあああ!」
「「「はああぁぁあああ!」」」
浜野からパスをもらった錦がさっそく攻めようとすると、聖城を始め伍代や後藤や御戸たちが青黒いオーラを解き放った。
「「「「精鋭兵ポーン!」」」」
「やはりか!」
「っ!」
化身使いがいるのは剣城や錦たちも予想していたが、まさかいきなり四体の化身を出してくるとは思わなかった。
「FWの四人全員が、化身を……!」
これから始まる本当の戦いに、天馬はキャプテンとしてチームをどう勝利に導くのか――!?
☆コーチの 今日の格言☆
本当の力は一度しかない本番でしか生まれないこともある。
以上!!