最強の敵! ドラゴンリンク!!
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――塔となって姿を変える間、地震が起こったように揺れたので天馬たちは驚いた。しかしもっと驚いたのは、入場口の前に着いた聖堂山中のメンバーが全員違っていることである。
《え――っ!? あっ! し、失礼しました! ここでメンバーの交代です! なんと聖堂山は監督、選手、全てをメンバーチェンジして来ました――っ!! これは『いかなる時点でもフィフスセクターはルール変更できる』という、少年サッカー法第五条に基づくメンバーチェンジとのことです!!》
いきなりのメンバーチェンジに角間王将だけでなく、観客も、雷門中サッカー部も驚きを隠せない。
「そんなのアリかよ!?」
「監督も選手も入れ替えるなんて……!」
「俺たちには、どうしても勝たせたくないってことだろう……」
水鳥のように文句を言えば、葵の言うように動揺する者もいる。しかしそれは雷門を徹底的に潰し敗北させるためだと青山たちは気づいた。
天馬はキャプテンマークを付けたGKの少年――千宮路大和に話しかける。
「黒裂さんたちは……?」
「知らんな。俺たちはドラゴンリンク――フィフスセクターの最高位に君臨する究極のイレブンだ」
「ドラゴン…リンク……」
「前半戦とは次元の違うサッカーが始まる……覚悟しておけよ」
――そうして両チームはピッチに入ってポジションに着いたが、天馬は尚も動揺を隠せない。
「全員メンバーチェンジって……黒裂さんたちは、どうなってしまったんだ!?」
「集中ぜよ、天馬」
「っ、はい」
錦に言われて天馬はなんとか気を引き締める。黒裂たちのことは気になるが、ピッチに立った以上は目の前の相手に集中すべきだ。
「あいつら、だいぶ動揺してるようだな」
「フフフッ」
「さあ本番に入るぜ」
そんな雷門中サッカー部に対し、郷石繊真や聖城将護や大和たちは面白そうに、そして余裕の表情で笑う。同じように余裕で良腕と足を組んでいるのはベンチにいる千宮路だ。
(これから始まるのはフィフスセクターの本当のサッカー……松風天馬、君は知ることとなる。世の中には抗いがたい力がある、ということを)
ベンチには千宮路の他にイシドも虎丸もいるが、それはきっと形だけに過ぎないのだろう。円堂と瑞貴と鬼道と春奈もその様子を見る。
「豪炎寺……」
「少年サッカーの全てがフィフスセクターの思い通りにならないといけない、ということね」
「聖帝――いや、豪炎寺は千宮路に排除されたということか」
「どうして監督を解任なんて!」
「あいつは、サッカーを支配しようとしていたんじゃない。守ろうとしていたんだ」
「えっ!?」
円堂の言葉に春奈は驚いた。イシドシュウジ――いや、豪炎寺修也の真意を円堂は調査の間に突き止めたのだ。
「豪炎寺は聖帝となり探っていた。フィフスセクターや千宮路の動きを」
「豪炎寺さんが!?」
「あいつ自身迷っていた。管理サッカーと自由なサッカーの狭間で」
「サッカーを奪われる……その辛さを一番わかっている修也には苦渋の決断だっただろうね。だけど、サッカーのために決断したんだ」
鬼道の言葉を継いだ瑞貴は河川敷で再会したことを思い出した。
豪炎寺のシュートを見たとき、彼の根本が変わらないことを知ってホッとしたが、逆にそれを選ぶためにどんなに苦悩したのかと考えていた。
「でも……」
「大丈夫だ。一度巻き起こった革命の風は、決して止むことはない!」
春奈を安心させるように円堂は言った。あとは天馬たち雷門中サッカー部に託すだけだ。
天馬は大和たちを見ながら、入場する前の出来事を思い返す。
《え――っ!? あっ! し、失礼しました! ここでメンバーの交代です! なんと聖堂山は監督、選手、全てをメンバーチェンジして来ました――っ!! これは『いかなる時点でもフィフスセクターはルール変更できる』という、少年サッカー法第五条に基づくメンバーチェンジとのことです!!》
いきなりのメンバーチェンジに角間王将だけでなく、観客も、雷門中サッカー部も驚きを隠せない。
「そんなのアリかよ!?」
「監督も選手も入れ替えるなんて……!」
「俺たちには、どうしても勝たせたくないってことだろう……」
水鳥のように文句を言えば、葵の言うように動揺する者もいる。しかしそれは雷門を徹底的に潰し敗北させるためだと青山たちは気づいた。
天馬はキャプテンマークを付けたGKの少年――千宮路大和に話しかける。
「黒裂さんたちは……?」
「知らんな。俺たちはドラゴンリンク――フィフスセクターの最高位に君臨する究極のイレブンだ」
「ドラゴン…リンク……」
「前半戦とは次元の違うサッカーが始まる……覚悟しておけよ」
――そうして両チームはピッチに入ってポジションに着いたが、天馬は尚も動揺を隠せない。
「全員メンバーチェンジって……黒裂さんたちは、どうなってしまったんだ!?」
「集中ぜよ、天馬」
「っ、はい」
錦に言われて天馬はなんとか気を引き締める。黒裂たちのことは気になるが、ピッチに立った以上は目の前の相手に集中すべきだ。
「あいつら、だいぶ動揺してるようだな」
「フフフッ」
「さあ本番に入るぜ」
そんな雷門中サッカー部に対し、郷石繊真や聖城将護や大和たちは面白そうに、そして余裕の表情で笑う。同じように余裕で良腕と足を組んでいるのはベンチにいる千宮路だ。
(これから始まるのはフィフスセクターの本当のサッカー……松風天馬、君は知ることとなる。世の中には抗いがたい力がある、ということを)
ベンチには千宮路の他にイシドも虎丸もいるが、それはきっと形だけに過ぎないのだろう。円堂と瑞貴と鬼道と春奈もその様子を見る。
「豪炎寺……」
「少年サッカーの全てがフィフスセクターの思い通りにならないといけない、ということね」
「聖帝――いや、豪炎寺は千宮路に排除されたということか」
「どうして監督を解任なんて!」
「あいつは、サッカーを支配しようとしていたんじゃない。守ろうとしていたんだ」
「えっ!?」
円堂の言葉に春奈は驚いた。イシドシュウジ――いや、豪炎寺修也の真意を円堂は調査の間に突き止めたのだ。
「豪炎寺は聖帝となり探っていた。フィフスセクターや千宮路の動きを」
「豪炎寺さんが!?」
「あいつ自身迷っていた。管理サッカーと自由なサッカーの狭間で」
「サッカーを奪われる……その辛さを一番わかっている修也には苦渋の決断だっただろうね。だけど、サッカーのために決断したんだ」
鬼道の言葉を継いだ瑞貴は河川敷で再会したことを思い出した。
豪炎寺のシュートを見たとき、彼の根本が変わらないことを知ってホッとしたが、逆にそれを選ぶためにどんなに苦悩したのかと考えていた。
「でも……」
「大丈夫だ。一度巻き起こった革命の風は、決して止むことはない!」
春奈を安心させるように円堂は言った。あとは天馬たち雷門中サッカー部に託すだけだ。
天馬は大和たちを見ながら、入場する前の出来事を思い返す。