最強の敵! ドラゴンリンク!!
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過去を振り返っている間、側近が指示通りにイシドと虎丸を連れて来たのを鏡のように映ったガラス越しで見る。
「聖帝をお連れしました」
「もうすぐ後半戦が始まります。何かご用ですか?」
「君にはガッカリさせられたよ、イシドさん」
千宮路はイシドと虎丸に振り向くことなく告げた。
「フィフスセクターの象徴――最強の聖堂山が同点で折り返すとは」
「……これが現実です」
「雷門を始めとした反乱の動き……それをコントロールしているのは君だと言う者もいる。君は聖堂山の選手たちに『手を抜け』と指示しているのかね?」
「聖堂山は全力を尽くしています。彼らはフィフスセクターの全てが注ぎ込まれた最高のチーム……ただ雷門もまた、聖堂山に負けない優れたチームだということです」
「フッ。聖堂山と雷門の実力が互角だと言うのか」
「これは管理サッカーと自由なサッカーの全てを込めた戦いなのです。そうでなければ本当の答えは見えてこない……。もしこの試合で、聖堂山が雷門に勝つことができれば――私は本当の意味で、フィフスのために力を尽くしましょう。あなたの僕(シモベ)として」
勝利も敗北も全て平等に与える管理サッカーの組織――フィフスセクター。千宮路はその創始者であり総帥で、イシドはフィフスセクターの顔として代表する聖帝だ。
そのイシドが、今まで心から千宮路に――フィフスセクターに忠誠を誓っていなかった。
「もうすぐ答えは出ます」
「答えだと? わかりきったことだ。イシドシュウジ――聖堂山の監督を解任する!」
「えっ!」
「…………」
「ここからは私が指揮を執る」
「……わかりました」
千宮路が出した指示に、指名されたイシド本人ではなく虎丸が一番驚いた。しかし――。
「私自身が育てた選手を率いてな!」
「っ!」
「聖堂山は新たなチームとして生まれ変わるのだ!」
続く千宮路の言葉に今度こそイシドが動揺した。『今の聖堂山』はイシドが育て上げたチームだが、千宮路が言う『新たな聖堂山』は、黒裂たちじゃなく全く別の十一人たちのことだ。……その彼らも、準備万端だというようにスタジアム内を進んでいるのだ。
☆☆☆☆☆
レジスタンス本部から急いでヒロトは車を飛ばしていた。その間に緑川は円堂や瑞貴に連絡を取るが通じている様子はない。
「円堂くんも瑞貴ちゃんも携帯は通じないのか?」
「もう、ピッチに出ているんだろう」
「一刻も早く伝えないと……ドラゴンリンクの正体、その恐ろしさを!」
「あっ! アマノミカドスタジアムが!」
緑川の声にヒロトも前方を見ると、アマノミカドスタジアムが上空に向けて伸び、まるで塔のように姿を変えたのだ。
「聖帝をお連れしました」
「もうすぐ後半戦が始まります。何かご用ですか?」
「君にはガッカリさせられたよ、イシドさん」
千宮路はイシドと虎丸に振り向くことなく告げた。
「フィフスセクターの象徴――最強の聖堂山が同点で折り返すとは」
「……これが現実です」
「雷門を始めとした反乱の動き……それをコントロールしているのは君だと言う者もいる。君は聖堂山の選手たちに『手を抜け』と指示しているのかね?」
「聖堂山は全力を尽くしています。彼らはフィフスセクターの全てが注ぎ込まれた最高のチーム……ただ雷門もまた、聖堂山に負けない優れたチームだということです」
「フッ。聖堂山と雷門の実力が互角だと言うのか」
「これは管理サッカーと自由なサッカーの全てを込めた戦いなのです。そうでなければ本当の答えは見えてこない……。もしこの試合で、聖堂山が雷門に勝つことができれば――私は本当の意味で、フィフスのために力を尽くしましょう。あなたの僕(シモベ)として」
勝利も敗北も全て平等に与える管理サッカーの組織――フィフスセクター。千宮路はその創始者であり総帥で、イシドはフィフスセクターの顔として代表する聖帝だ。
そのイシドが、今まで心から千宮路に――フィフスセクターに忠誠を誓っていなかった。
「もうすぐ答えは出ます」
「答えだと? わかりきったことだ。イシドシュウジ――聖堂山の監督を解任する!」
「えっ!」
「…………」
「ここからは私が指揮を執る」
「……わかりました」
千宮路が出した指示に、指名されたイシド本人ではなく虎丸が一番驚いた。しかし――。
「私自身が育てた選手を率いてな!」
「っ!」
「聖堂山は新たなチームとして生まれ変わるのだ!」
続く千宮路の言葉に今度こそイシドが動揺した。『今の聖堂山』はイシドが育て上げたチームだが、千宮路が言う『新たな聖堂山』は、黒裂たちじゃなく全く別の十一人たちのことだ。……その彼らも、準備万端だというようにスタジアム内を進んでいるのだ。
☆☆☆☆☆
レジスタンス本部から急いでヒロトは車を飛ばしていた。その間に緑川は円堂や瑞貴に連絡を取るが通じている様子はない。
「円堂くんも瑞貴ちゃんも携帯は通じないのか?」
「もう、ピッチに出ているんだろう」
「一刻も早く伝えないと……ドラゴンリンクの正体、その恐ろしさを!」
「あっ! アマノミカドスタジアムが!」
緑川の声にヒロトも前方を見ると、アマノミカドスタジアムが上空に向けて伸び、まるで塔のように姿を変えたのだ。