決戦! アマノミカドスタジアム!!
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「そうだったな。よし、俺たちも全力でいくぞ!」
「うん! それじゃ、まずは腹ごしらえとして――」
「「いただきます!」」
二人は手を合わせて挨拶をし、エネルギーを蓄えるために朝食を食べるのだった。
――開会式も行われた場所・アマノミカドスタジアム。ここで中学サッカー日本一とサッカーの命運が決まる試合となるのだ。
《さあ、ついにやってまいりました! 中学サッカー日本一を決めるホーリーロード全国大会決勝戦!! 雷門中対聖堂山中の試合が、今始まろうとしています! ここアマノミカドスタジアムは超満員の観客で溢れ返っています!》
観客席の中には特訓を手伝った月山国光中の兵頭司と南沢篤志、白恋中の吹雪士郎と雪村豹牙、雷門中サッカー部セカンドチーム、秋空チャレンジャーズがいる。それだけでなく木野秋や雷門夏未、そしてシンも妻である神崎瞳子と観客席で観戦をしていた。
そして病院では神童や優一、再度入院することになった雨宮太陽も久遠冬花と共に病室のテレビでこの決勝戦を見守っている。
《さて、サッカーの熱き戦いと同時にもう一つの注目すべき戦い――聖帝選挙が行われているのはみなさんご存知の通り! 現聖帝・イシドシュウジ氏の優位は揺るがないという予想を覆し、対立候補の響木正剛氏が着実に票を伸ばしてきました! ここまでの得票数は全くの同点! この決勝戦で次期聖帝が――全てが決定しようとしています!!》
次期聖帝候補の響木正剛は久遠道也と共にスタジアムにある別室で待機し、対対するイシドシュウジは控え室で側近の宇都宮虎丸、コーチの砂木沼治と聖堂山中サッカー部とミーティングをしていた。
「聖堂山イレブンの諸君……君たちはフィフスセクターの全てを注ぎ込んだ最高のチームだ。今日は全力を尽くしてほしい」
「はい、聖帝」
「全員、コンディションは完璧です」
イシドの言葉にキャプテン・黒裂真命が目を閉じてもしっかり返事をする。そして砂木沼から選手の状態を聞き、イシドは顔を見合わせて静かに頷くと、再び聖堂山中サッカー部を見る。
「時間だ。行くぞ」
「「「「「はい!」」」」」
聖堂山中サッカー部はミーティングルームを出て行き、砂木沼もまたイシドに礼をして去って行った。残ったイシドと虎丸は全員が出るのを、扉が閉まるまで見送っている。
「雷門の強さは本物です。聖堂山にとってかつてない、最強の敵となるでしょう」
「フィフスセクターの全てを注ぎ込んだチームでなければ、その勝利に意味はない。『最強の管理サッカー』と『最強の自由なサッカー』の対立……そこにこそ、真のサッカーの姿が見えるのだ」
「はい」
虎丸はイシドに礼をして自分も部屋から出ようと歩き出すと「虎丸」とイシドから声がかかったので振り向かずとも立ち止まる。
「今までのこと、感謝してる」
「……ありがとうございます、聖帝」
イシドから背を向けたまま虎丸もまた一瞬だけフッと笑い、真顔になってそう告げると今度こそ部屋から出て行った。
「『聖帝』か……」
自分の立場を示す名前に、イシドは何かを思うように呟いて自分も歩を進めるのだった。
――同じ頃、雷門中サッカー部も控え室で準備をしている。スパイクを履く天馬のそばに葵がやってきた。
「はい、これ」
「ん? ――ありがとう」
葵が差し出したのはキャプテンマークだ。天馬は受け取ったものの、そのまま左腕に付けずに真剣な表情でジッと見つめている。
「肩の力を抜いて、天馬。天馬は天馬らしいサッカーをすればいいのよ!」
「……うん!」
葵の励ましに天馬もしっかり頷いた。
――グラウンドへ入場する扉の前に、雷門中サッカー部と円堂と瑞貴と鬼道有人と春奈、聖堂山中サッカー部とイシドと砂木沼と虎丸が集まっていた。
すると先頭に立つ黒裂が天馬をふと見ると、微笑みながら声をかける。
「君が雷門のキャプテンか」
「あっ、はい」
「聖堂山のキャプテン・黒裂真命だ」
「雷門中キャプテンの、松風天馬です」
手を差し出した黒裂に天馬もまた手を差し出して、二人は握手を交わした。
「俺たちは雷門を最強の相手だと認めている。最後まで正々堂々と戦おう!」
「はい!」
フィフスセクターに反旗を翻す相手だというのに、黒裂は紳士的な態度で天馬たちに接した。それは甘く見ているわけでもなく、本当に雷門中サッカー部が自分たちと戦うのにふさわしい相手だと認めているからだ。
「うん! それじゃ、まずは腹ごしらえとして――」
「「いただきます!」」
二人は手を合わせて挨拶をし、エネルギーを蓄えるために朝食を食べるのだった。
――開会式も行われた場所・アマノミカドスタジアム。ここで中学サッカー日本一とサッカーの命運が決まる試合となるのだ。
《さあ、ついにやってまいりました! 中学サッカー日本一を決めるホーリーロード全国大会決勝戦!! 雷門中対聖堂山中の試合が、今始まろうとしています! ここアマノミカドスタジアムは超満員の観客で溢れ返っています!》
観客席の中には特訓を手伝った月山国光中の兵頭司と南沢篤志、白恋中の吹雪士郎と雪村豹牙、雷門中サッカー部セカンドチーム、秋空チャレンジャーズがいる。それだけでなく木野秋や雷門夏未、そしてシンも妻である神崎瞳子と観客席で観戦をしていた。
そして病院では神童や優一、再度入院することになった雨宮太陽も久遠冬花と共に病室のテレビでこの決勝戦を見守っている。
《さて、サッカーの熱き戦いと同時にもう一つの注目すべき戦い――聖帝選挙が行われているのはみなさんご存知の通り! 現聖帝・イシドシュウジ氏の優位は揺るがないという予想を覆し、対立候補の響木正剛氏が着実に票を伸ばしてきました! ここまでの得票数は全くの同点! この決勝戦で次期聖帝が――全てが決定しようとしています!!》
次期聖帝候補の響木正剛は久遠道也と共にスタジアムにある別室で待機し、対対するイシドシュウジは控え室で側近の宇都宮虎丸、コーチの砂木沼治と聖堂山中サッカー部とミーティングをしていた。
「聖堂山イレブンの諸君……君たちはフィフスセクターの全てを注ぎ込んだ最高のチームだ。今日は全力を尽くしてほしい」
「はい、聖帝」
「全員、コンディションは完璧です」
イシドの言葉にキャプテン・黒裂真命が目を閉じてもしっかり返事をする。そして砂木沼から選手の状態を聞き、イシドは顔を見合わせて静かに頷くと、再び聖堂山中サッカー部を見る。
「時間だ。行くぞ」
「「「「「はい!」」」」」
聖堂山中サッカー部はミーティングルームを出て行き、砂木沼もまたイシドに礼をして去って行った。残ったイシドと虎丸は全員が出るのを、扉が閉まるまで見送っている。
「雷門の強さは本物です。聖堂山にとってかつてない、最強の敵となるでしょう」
「フィフスセクターの全てを注ぎ込んだチームでなければ、その勝利に意味はない。『最強の管理サッカー』と『最強の自由なサッカー』の対立……そこにこそ、真のサッカーの姿が見えるのだ」
「はい」
虎丸はイシドに礼をして自分も部屋から出ようと歩き出すと「虎丸」とイシドから声がかかったので振り向かずとも立ち止まる。
「今までのこと、感謝してる」
「……ありがとうございます、聖帝」
イシドから背を向けたまま虎丸もまた一瞬だけフッと笑い、真顔になってそう告げると今度こそ部屋から出て行った。
「『聖帝』か……」
自分の立場を示す名前に、イシドは何かを思うように呟いて自分も歩を進めるのだった。
――同じ頃、雷門中サッカー部も控え室で準備をしている。スパイクを履く天馬のそばに葵がやってきた。
「はい、これ」
「ん? ――ありがとう」
葵が差し出したのはキャプテンマークだ。天馬は受け取ったものの、そのまま左腕に付けずに真剣な表情でジッと見つめている。
「肩の力を抜いて、天馬。天馬は天馬らしいサッカーをすればいいのよ!」
「……うん!」
葵の励ましに天馬もしっかり頷いた。
――グラウンドへ入場する扉の前に、雷門中サッカー部と円堂と瑞貴と鬼道有人と春奈、聖堂山中サッカー部とイシドと砂木沼と虎丸が集まっていた。
すると先頭に立つ黒裂が天馬をふと見ると、微笑みながら声をかける。
「君が雷門のキャプテンか」
「あっ、はい」
「聖堂山のキャプテン・黒裂真命だ」
「雷門中キャプテンの、松風天馬です」
手を差し出した黒裂に天馬もまた手を差し出して、二人は握手を交わした。
「俺たちは雷門を最強の相手だと認めている。最後まで正々堂々と戦おう!」
「はい!」
フィフスセクターに反旗を翻す相手だというのに、黒裂は紳士的な態度で天馬たちに接した。それは甘く見ているわけでもなく、本当に雷門中サッカー部が自分たちと戦うのにふさわしい相手だと認めているからだ。