新キャプテン! 松風天馬!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それぞれポジションに着いて練習開始。今回の選考はファーストチームからなので、倉間が輝にボールを渡した。
「よし! いけ、輝!」
「あっ!」
「あちゃー……いきなりかよ……」
天馬が攻め込むように指示を出すが、輝はあっという間に石狩にボールを奪われてしまった。さっそくしてやられたので水鳥は額に手を当てる。
――空に茜色が差しかかる頃、ボールを持つ霧野が青山を抜けないでいるが、キープし続けているので錦が声援を送る。
「霧野! 負けんじゃねぇぜよ!」
「霧野先輩! 車田先輩に!」
「あっ!」
「!」
前に走る車田に霧野が気づくが、同時に青山も気づいたため隙を突かれてボールを奪われてしまう。今日だって何度もあった指示ミスに天馬はショックを受けた。
「あっ……!」
「石狩!」
「ふんっ!」
「はあっ!」
青山がパスを出したボールでフリーの石狩がシュートを撃つと、横っ跳びした三国のパンチングでゴールに入ることは防いだ。
「よーし! 今日の練習はここまでだ!」
「あっ……」
ベンチから立ち上がった円堂が終了の合図を出すと、天馬は今日もうまくいかなかったことに落ち込んでしまった。
♪ピリリリリ、ピリリリリ♪
「久遠さん?」
「「!」」
円堂の携帯が鳴って画面に表示された久遠道也の名前を声に上げると、瑞貴と鬼道も反応して顔を上げた。
「はい、円堂です」
〈円堂。今からレジスタンス本部に来られるか? 会わせたい奴がいる〉
「会わせたい奴……?」
不思議そうに円堂は瑞貴と鬼道と顔を見合わせた。
☆☆☆☆☆
円堂と瑞貴と鬼道の三人は、帝国学園の地下にあるレジスタンス本部に到着して会議室の扉が開くと、そこにいたのは――。
「久しぶりだね、円堂くん、瑞貴ちゃん。鬼道くんも」
「ヒロト!」
「リュウジも!」
久遠と共にいたのは、かつて敵でもあり共にイナズマジャパンとして戦った仲間でもある、基山ヒロトと緑川リュウジだった。しかしヒロトの名字はもう『基山』ではない。
「基山が吉良財閥を継いだのは知ってるな?」
「もちろんですよ。新社長・吉良ヒロトはなかなかのやり手だと評判ですからね」
「やり手だなんて……緑川やお日さま園のみんながサポートしてくれるおかげさ」
そう――ヒロトの現在の名前は『吉良ヒロト』である。吉良財閥を継いだので改名したのだ。そして緑川を始め同年代のお日さま園のメンバーがヒロトのサポートに入っている。
しかし今までレジスタンスにいた鬼道はもちろん、瑞貴と円堂も二人が協力していることは知らなかったので久遠に尋ねる。
「でも、なんでヒロトたちがここに?」
「二人にはフィフスセクターの財務状況を洗ってもらっている」
「財務状況……?」
「フィフスセクターが不正経理を行っている疑いがあってね」
「「「!」」」
久遠に続いて説明したヒロトの言葉に、円堂も瑞貴も鬼道も自然と顔をしかめる。
「それって、犯罪を犯してるってことか?」
「ああ。もっとも……バレないようにうまくやっているみたいだけどね」
「でも、任せておいて。神崎さんの協力もあるし必ず尻尾はつかんでみせるから。『天網恢々疎にして漏らさず』さ」
ヒロトも緑川も自信満々に笑みを浮かべるのだった。
「よし! いけ、輝!」
「あっ!」
「あちゃー……いきなりかよ……」
天馬が攻め込むように指示を出すが、輝はあっという間に石狩にボールを奪われてしまった。さっそくしてやられたので水鳥は額に手を当てる。
――空に茜色が差しかかる頃、ボールを持つ霧野が青山を抜けないでいるが、キープし続けているので錦が声援を送る。
「霧野! 負けんじゃねぇぜよ!」
「霧野先輩! 車田先輩に!」
「あっ!」
「!」
前に走る車田に霧野が気づくが、同時に青山も気づいたため隙を突かれてボールを奪われてしまう。今日だって何度もあった指示ミスに天馬はショックを受けた。
「あっ……!」
「石狩!」
「ふんっ!」
「はあっ!」
青山がパスを出したボールでフリーの石狩がシュートを撃つと、横っ跳びした三国のパンチングでゴールに入ることは防いだ。
「よーし! 今日の練習はここまでだ!」
「あっ……」
ベンチから立ち上がった円堂が終了の合図を出すと、天馬は今日もうまくいかなかったことに落ち込んでしまった。
♪ピリリリリ、ピリリリリ♪
「久遠さん?」
「「!」」
円堂の携帯が鳴って画面に表示された久遠道也の名前を声に上げると、瑞貴と鬼道も反応して顔を上げた。
「はい、円堂です」
〈円堂。今からレジスタンス本部に来られるか? 会わせたい奴がいる〉
「会わせたい奴……?」
不思議そうに円堂は瑞貴と鬼道と顔を見合わせた。
☆☆☆☆☆
円堂と瑞貴と鬼道の三人は、帝国学園の地下にあるレジスタンス本部に到着して会議室の扉が開くと、そこにいたのは――。
「久しぶりだね、円堂くん、瑞貴ちゃん。鬼道くんも」
「ヒロト!」
「リュウジも!」
久遠と共にいたのは、かつて敵でもあり共にイナズマジャパンとして戦った仲間でもある、基山ヒロトと緑川リュウジだった。しかしヒロトの名字はもう『基山』ではない。
「基山が吉良財閥を継いだのは知ってるな?」
「もちろんですよ。新社長・吉良ヒロトはなかなかのやり手だと評判ですからね」
「やり手だなんて……緑川やお日さま園のみんながサポートしてくれるおかげさ」
そう――ヒロトの現在の名前は『吉良ヒロト』である。吉良財閥を継いだので改名したのだ。そして緑川を始め同年代のお日さま園のメンバーがヒロトのサポートに入っている。
しかし今までレジスタンスにいた鬼道はもちろん、瑞貴と円堂も二人が協力していることは知らなかったので久遠に尋ねる。
「でも、なんでヒロトたちがここに?」
「二人にはフィフスセクターの財務状況を洗ってもらっている」
「財務状況……?」
「フィフスセクターが不正経理を行っている疑いがあってね」
「「「!」」」
久遠に続いて説明したヒロトの言葉に、円堂も瑞貴も鬼道も自然と顔をしかめる。
「それって、犯罪を犯してるってことか?」
「ああ。もっとも……バレないようにうまくやっているみたいだけどね」
「でも、任せておいて。神崎さんの協力もあるし必ず尻尾はつかんでみせるから。『天網恢々疎にして漏らさず』さ」
ヒロトも緑川も自信満々に笑みを浮かべるのだった。