新キャプテン! 松風天馬!!
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「わかりました。俺――キャプテンやります!」
「よし、その意気だ! それじゃあ、全員グラウンドに集合だ!」
「「「「「はい!」」」」」
円堂の号令で全員がさっそくロッカールームを出て行き、円堂も瑞貴もそれに続いて歩き出す。
(松風がキャプテンか。確かに松風なら……――フッ、面白くなりそうだ)
ロッカールームに来る前に聞いていたとはいえ、天馬がキャプテンになることで新たなチームになる雷門中サッカー部の行く末を、鬼道は楽しみというように密かに笑って歩き出した。
――グラウンドに全員がユニフォーム姿になり、ベンチの前に立つ円堂から決勝戦について告げられる。
「いいか、みんな。決勝戦の相手・聖堂山中の監督は、あのイシドシュウジだ。聖堂山イレブンは完璧と言っていいほどのチーム……ハッキリ言って、弱点は全くない」
「弱点がない!?」
信助は驚かずにいられなかった。今までのチームだって何かしらの弱点や隙があり、雷門中は試合の中でそれを見つけて突いてきたのだ。
「ああ。その上、選手たちは全員がエースストライカーだと言っていいほどの得点力を持っている」
「どこからでも得点が奪えるってことか……」
「確かにスゴいチームでしたもんね。準決勝なんて圧勝でしたし……」
狩屋の推理に輝も同意する。準決勝の相手である千羽山に対し、16点も奪った上に無得点で勝利した。とんでもないチームが相手となって動揺と不安でざわめきが起こる。
「だが、全員の力を合わせてぶつかれば必ず勝てる!」
「あっ。守、来たよ」
「おっ」
ふと視線を向けた先を見た瑞貴が円堂に声をかけると、待っていたというように円堂も笑う。次々とグラウンドに降りて来たメンバーに青山や一乃七助たちは驚いた。
「お前ら……!」
「知ってる人ですか?」
「元サッカー部員だ……」
事情を知らない輝が尋ねると一乃が答えた。彼らは入学式の日に退部したメンバー……雷門中サッカー部・セカンドチームである。
当時はフィフスセクターのシードだった剣城がたった一人で自分たちを倒され、フィフスセクターに恐れて次々と辞めてしまった。一乃と青山もそのとき退部したが、革命に向けるファーストチームの姿に胸を撃たれ復帰したのだ。
「三国さん。先輩たちの活躍はずっと見てました」
「俺たちにも手伝わせてください! 力になりたいんです!」
「石狩…星野…みんな……!」
ポンッ。
「一乃。こいつら、いいとこあるじゃないか」
「っ、はい!」
石狩雷太と星野隆平の言葉に一乃は目を見開き、車田が肩に手を置くと嬉しそうに返事をした。
人数の都合もあるため信助と輝はベンチに、一乃と青山がセカンドチームに加わることになった。しかし二人は別チームといえども、久しぶりにセカンドチームのみんなとサッカーがやれるという喜びが勝っていた。
「二チームに分かれて試合形式の練習だ。天馬を中心に連携を確認する」
「「「「「はい!」」」」」
「新キャプテン・天馬の初陣か~」
「さあ、どっからでもかかって来るド!」
「遠慮はしないぜよ!」
水鳥や天城大地や錦はこの試合が練習とはいえ楽しみで仕方なかった。そんな中、天馬は円堂から……そして神童から託されたキャプテンマークを左腕に付けて気を引き締める。
ホイッスルが鳴って試合開始。最初はセカンドチームからのボールで、吉良周吾からボールを受け取った石狩がドリブルする。試合が始まったことでベンチにいる信助も輝も一挙一動を見逃さないように姿勢を正した。
「上がれ! 石狩!」
「いきなり突っ込んできたか!」
一乃からも背中を押されたので石狩がどんどんドリブルして行くと、倉間がさっそく前に出てあっという間にボールを奪った。
「利巣野! 茂日!」
続く一乃の指示で利巣野ケン太と茂日寛太が倉間の前に立ち塞がる。さすがにすぐ抜けないと思ったのか、倉間は止まってボールを足で押さえる。
「倉間先輩! ――っ、パス? 誰に?」
「あっ!」
天馬が倉間に指示を出そうとしたが、その隙にボールを奪われてしまった。
「倉間先輩! っ……!」
「天馬! 指示が遅いぞ!」
「はい!」
あれやこれやと考えている内に取られたので自分のミスだと痛感する天馬。車田からも喝を入れられたので、気を引き締め直す。
「よし、その意気だ! それじゃあ、全員グラウンドに集合だ!」
「「「「「はい!」」」」」
円堂の号令で全員がさっそくロッカールームを出て行き、円堂も瑞貴もそれに続いて歩き出す。
(松風がキャプテンか。確かに松風なら……――フッ、面白くなりそうだ)
ロッカールームに来る前に聞いていたとはいえ、天馬がキャプテンになることで新たなチームになる雷門中サッカー部の行く末を、鬼道は楽しみというように密かに笑って歩き出した。
――グラウンドに全員がユニフォーム姿になり、ベンチの前に立つ円堂から決勝戦について告げられる。
「いいか、みんな。決勝戦の相手・聖堂山中の監督は、あのイシドシュウジだ。聖堂山イレブンは完璧と言っていいほどのチーム……ハッキリ言って、弱点は全くない」
「弱点がない!?」
信助は驚かずにいられなかった。今までのチームだって何かしらの弱点や隙があり、雷門中は試合の中でそれを見つけて突いてきたのだ。
「ああ。その上、選手たちは全員がエースストライカーだと言っていいほどの得点力を持っている」
「どこからでも得点が奪えるってことか……」
「確かにスゴいチームでしたもんね。準決勝なんて圧勝でしたし……」
狩屋の推理に輝も同意する。準決勝の相手である千羽山に対し、16点も奪った上に無得点で勝利した。とんでもないチームが相手となって動揺と不安でざわめきが起こる。
「だが、全員の力を合わせてぶつかれば必ず勝てる!」
「あっ。守、来たよ」
「おっ」
ふと視線を向けた先を見た瑞貴が円堂に声をかけると、待っていたというように円堂も笑う。次々とグラウンドに降りて来たメンバーに青山や一乃七助たちは驚いた。
「お前ら……!」
「知ってる人ですか?」
「元サッカー部員だ……」
事情を知らない輝が尋ねると一乃が答えた。彼らは入学式の日に退部したメンバー……雷門中サッカー部・セカンドチームである。
当時はフィフスセクターのシードだった剣城がたった一人で自分たちを倒され、フィフスセクターに恐れて次々と辞めてしまった。一乃と青山もそのとき退部したが、革命に向けるファーストチームの姿に胸を撃たれ復帰したのだ。
「三国さん。先輩たちの活躍はずっと見てました」
「俺たちにも手伝わせてください! 力になりたいんです!」
「石狩…星野…みんな……!」
ポンッ。
「一乃。こいつら、いいとこあるじゃないか」
「っ、はい!」
石狩雷太と星野隆平の言葉に一乃は目を見開き、車田が肩に手を置くと嬉しそうに返事をした。
人数の都合もあるため信助と輝はベンチに、一乃と青山がセカンドチームに加わることになった。しかし二人は別チームといえども、久しぶりにセカンドチームのみんなとサッカーがやれるという喜びが勝っていた。
「二チームに分かれて試合形式の練習だ。天馬を中心に連携を確認する」
「「「「「はい!」」」」」
「新キャプテン・天馬の初陣か~」
「さあ、どっからでもかかって来るド!」
「遠慮はしないぜよ!」
水鳥や天城大地や錦はこの試合が練習とはいえ楽しみで仕方なかった。そんな中、天馬は円堂から……そして神童から託されたキャプテンマークを左腕に付けて気を引き締める。
ホイッスルが鳴って試合開始。最初はセカンドチームからのボールで、吉良周吾からボールを受け取った石狩がドリブルする。試合が始まったことでベンチにいる信助も輝も一挙一動を見逃さないように姿勢を正した。
「上がれ! 石狩!」
「いきなり突っ込んできたか!」
一乃からも背中を押されたので石狩がどんどんドリブルして行くと、倉間がさっそく前に出てあっという間にボールを奪った。
「利巣野! 茂日!」
続く一乃の指示で利巣野ケン太と茂日寛太が倉間の前に立ち塞がる。さすがにすぐ抜けないと思ったのか、倉間は止まってボールを足で押さえる。
「倉間先輩! ――っ、パス? 誰に?」
「あっ!」
天馬が倉間に指示を出そうとしたが、その隙にボールを奪われてしまった。
「倉間先輩! っ……!」
「天馬! 指示が遅いぞ!」
「はい!」
あれやこれやと考えている内に取られたので自分のミスだと痛感する天馬。車田からも喝を入れられたので、気を引き締め直す。