新キャプテン! 松風天馬!!
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「円堂監督!」
迎えてくれた天馬たちに、円堂は以前と変わらずニカッと太陽のような笑顔を浮かべるのだった。
それから全員がジャージに着替え、真剣な表情でモニターの前にいる円堂と鬼道と瑞貴の話を聞く。
「みんなも知っていると思うが、俺は今までフィフスセクターのシード養成施設の調査に行っていた。集めた情報はレジスタンス本部に報告して来た。いずれ、フィフスセクターがやってきたことも明らかになるだろう。――これからは、みんなと勝利に向かって戦っていく!」
円堂が告げた言葉には『雷門中に帰ってきた』と真意があり、天馬たちは嬉しそうに顔を綻ばせる。
「じゃあ、またサッカーを教えてもらえるんですね!」
「そうだ。今日からは円堂が雷門の監督だ」
「えっ?」
「そして俺はまたコーチとして、お前たちを支える」
「それが雷門としても最高のフォーメーションだからね」
「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
円堂が監督に、瑞貴と鬼道がコーチに……大人組が以前と同じ最高のフォーメーションとして雷門中を支えてくれる。その期待に応えるためにも全員が力強く挨拶をした。
「さっそくだが、お前たちに提案がある」
「提案?」
「神童のことは聞いた。残念だ……。だが、俺たちはここで立ち止まっているわけにはいかない」
「はい!」
霧野が不思議に思うと、円堂は心から悔しそうに神童のことを告げた。昨日、瑞貴は円堂にこれまでの経緯と同時に神童の負傷を話してある。
そして三国たちだって円堂と同じ気持ちだ。昨日まではショックで練習に支障も出てきたが、いつまでも引きずるわけにもいかない。それは同時に神童の革命への想いも踏みにじる行為だからだ。
「そこで、決勝に出られない神童の代わりに新しいキャプテンを任命したいと思う」
「あ、新しいキャプテン?」
「そうだ。新しいキャプテンは――」
影山輝たちが緊張する中、円堂は真っ直ぐ新キャプテンへ向けて指を差した。
「松風天馬――お前がキャプテンだ!」
「……えっ? えっ? ええっ!?」
最初は何を言っているのかわからなかった天馬だが、円堂の表情から冗談で言っているわけでないとわかり、信じられない気持ちでいる。
「お、俺がキャプテン……!?」
「実はここへ来る前、私と守は拓人くんに会って来たの」
「神童に!?」
「ああ。天馬をキャプテンにすることは、神童と話し合って決めたことなんだ」
部活の時間になる前に円堂は瑞貴と共に神童の面会へ行っていた。そしてこれは神童も了承したことだと霧野たちに告げる。
「天馬。神童もぜひ、お前にやってもらいたいと言っている」
「キャプテンが!?」
「――いいんじゃないか」
「えっ……」
まさか神童からの推薦もあったと天馬は驚いたが、次いで賛成の声を上げたのは三国だった。
「俺たちが本当のサッカーを見失わずにすんだのは、お前のおかげだ。お前がみんなの心に『革命』という風を吹かせてくれたんだ。――お前なら必ずできる。なっ、みんな!」
三国が周りに聞いてみると、全員が頷いたり笑顔を浮かべていた。ちょうど正面にいる倉間はこちらを向いていないため、天馬からは表情が見えないので代わりに浜野が倉間の表情を覗き込むとピースサインを出し、ぶっきらぼうな狩屋マサキも反対の声を上げていない。
「反対する奴はいないみたいだな」
「でも俺、キャプテンなんて――」
バンッ!
三国たちの了承を得ても尚、遠慮する天馬。すると水鳥がソファの背もたれを強く叩いたのでビクッとしながら振り向く。
「この期に及んで、何ゴチャゴチャ言ってんだ!? さっさと腹を決めろ!」
「でも……」
「天馬。『なんとかなる』、だろ?」
「『なんとかなる』、だよね?」
「信助……葵……」
入学してからずっと一緒だった信助と葵から、自分の口癖でありおまじないでもあった言葉を告げられ、天馬は覚悟を決めた。
迎えてくれた天馬たちに、円堂は以前と変わらずニカッと太陽のような笑顔を浮かべるのだった。
それから全員がジャージに着替え、真剣な表情でモニターの前にいる円堂と鬼道と瑞貴の話を聞く。
「みんなも知っていると思うが、俺は今までフィフスセクターのシード養成施設の調査に行っていた。集めた情報はレジスタンス本部に報告して来た。いずれ、フィフスセクターがやってきたことも明らかになるだろう。――これからは、みんなと勝利に向かって戦っていく!」
円堂が告げた言葉には『雷門中に帰ってきた』と真意があり、天馬たちは嬉しそうに顔を綻ばせる。
「じゃあ、またサッカーを教えてもらえるんですね!」
「そうだ。今日からは円堂が雷門の監督だ」
「えっ?」
「そして俺はまたコーチとして、お前たちを支える」
「それが雷門としても最高のフォーメーションだからね」
「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
円堂が監督に、瑞貴と鬼道がコーチに……大人組が以前と同じ最高のフォーメーションとして雷門中を支えてくれる。その期待に応えるためにも全員が力強く挨拶をした。
「さっそくだが、お前たちに提案がある」
「提案?」
「神童のことは聞いた。残念だ……。だが、俺たちはここで立ち止まっているわけにはいかない」
「はい!」
霧野が不思議に思うと、円堂は心から悔しそうに神童のことを告げた。昨日、瑞貴は円堂にこれまでの経緯と同時に神童の負傷を話してある。
そして三国たちだって円堂と同じ気持ちだ。昨日まではショックで練習に支障も出てきたが、いつまでも引きずるわけにもいかない。それは同時に神童の革命への想いも踏みにじる行為だからだ。
「そこで、決勝に出られない神童の代わりに新しいキャプテンを任命したいと思う」
「あ、新しいキャプテン?」
「そうだ。新しいキャプテンは――」
影山輝たちが緊張する中、円堂は真っ直ぐ新キャプテンへ向けて指を差した。
「松風天馬――お前がキャプテンだ!」
「……えっ? えっ? ええっ!?」
最初は何を言っているのかわからなかった天馬だが、円堂の表情から冗談で言っているわけでないとわかり、信じられない気持ちでいる。
「お、俺がキャプテン……!?」
「実はここへ来る前、私と守は拓人くんに会って来たの」
「神童に!?」
「ああ。天馬をキャプテンにすることは、神童と話し合って決めたことなんだ」
部活の時間になる前に円堂は瑞貴と共に神童の面会へ行っていた。そしてこれは神童も了承したことだと霧野たちに告げる。
「天馬。神童もぜひ、お前にやってもらいたいと言っている」
「キャプテンが!?」
「――いいんじゃないか」
「えっ……」
まさか神童からの推薦もあったと天馬は驚いたが、次いで賛成の声を上げたのは三国だった。
「俺たちが本当のサッカーを見失わずにすんだのは、お前のおかげだ。お前がみんなの心に『革命』という風を吹かせてくれたんだ。――お前なら必ずできる。なっ、みんな!」
三国が周りに聞いてみると、全員が頷いたり笑顔を浮かべていた。ちょうど正面にいる倉間はこちらを向いていないため、天馬からは表情が見えないので代わりに浜野が倉間の表情を覗き込むとピースサインを出し、ぶっきらぼうな狩屋マサキも反対の声を上げていない。
「反対する奴はいないみたいだな」
「でも俺、キャプテンなんて――」
バンッ!
三国たちの了承を得ても尚、遠慮する天馬。すると水鳥がソファの背もたれを強く叩いたのでビクッとしながら振り向く。
「この期に及んで、何ゴチャゴチャ言ってんだ!? さっさと腹を決めろ!」
「でも……」
「天馬。『なんとかなる』、だろ?」
「『なんとかなる』、だよね?」
「信助……葵……」
入学してからずっと一緒だった信助と葵から、自分の口癖でありおまじないでもあった言葉を告げられ、天馬は覚悟を決めた。