天馬対太陽
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「本当にありがとう、みんな!」
「太陽……!」
「凄まじい戦いだったな」
「ああ……」
雨宮からの礼に佐田たちも嬉しそうに笑っている。霧野も壮絶な試合だったと神童に同意を求めた。
「最高の試合だったよ、天馬。君たちと戦えて本当によかった……。もう、思い残すことはないよ……」
「太陽……」
「思い残すことはないはずなのに……――天馬、どうしよう! 僕はまだサッカーがやりたいよ……! サッカーがやりたいんだ!」
「太陽……!」
懇願するように天馬を見上げる雨宮。そして腹の上で震える雨宮の拳を、天馬は両手で包みこんだ。
「できるよ、絶対!」
「!」
「全力を尽くして、あれだけ戦えたんだ!」
そしてそのまま手を引き上げて雨宮の体を起こすが、反動で天馬もまた地に腰を落とした。
「きっと元気になって、もう一度フィールドに戻れるよ! 全力を尽くせば、どんな困難だって飛び越えていける――それを教えてくれたのは、太陽じゃないか!」
「天馬……!」
「そしてまた、一緒にサッカーしよう! 俺、太陽が戻ってくるのをずっと待ってるから!」
「……わかった、天馬。病気になんて負けない! 練習を積んで、僕は必ず戻って来るよ!」
「約束だよ、太陽!」
「ああ!」
天馬が再び引き寄せたので、雨宮共々と二人は立ち上がって再戦を誓い合った。
そして激闘を戦い抜いた両チームに拍手が送られる中、天馬と肩を組んでお互いを支え合っていた雨宮は、同じように笑顔で拍手をする瑞貴を見つけて笑った。
(あなたとも、戦ってみたい。――同じ十年に一人の天才として!)
雨宮はイナズマジャパンのプレーを見たときや久遠冬花から話を聞いたとき、瑞貴のことを『十年に一人の天才』と呼ばれるにふさわしい選手だとずっと思っていたのだ。
しかし病院で会ってから彼女は自分の体を心配するばかりでサッカーには応じてくれず、少しのプレーもできなかった。だから元気になって同じボールを蹴り合ってみたいと、新しい夢もできた。
そんな彼らを霧野もまた感慨深そうに見つつ、次回の決勝戦へ想いを馳せている。
「次は、いよいよ決勝だな!」
「ああ……」
「取り戻そう……必ず優勝して、本当のサッカーを――」
ドサッ!
「神童?」
ベンチに向けて足を進めた霧野は大きな音が聞こえて振り向くと、神童がうつぶせになって倒れていた。しかも腕の隙間から見える顔色は悪い。
「キャプテン……!」
「拓人くん!」
神童の元へ、天馬や瑞貴を始め雷門中サッカー部が駆け出した――。
☆コーチの 今日の格言☆
たとえ友達でも、相手チームになれば一人の選手としてぶつかり合わなくてはいけない
以上!!
「太陽……!」
「凄まじい戦いだったな」
「ああ……」
雨宮からの礼に佐田たちも嬉しそうに笑っている。霧野も壮絶な試合だったと神童に同意を求めた。
「最高の試合だったよ、天馬。君たちと戦えて本当によかった……。もう、思い残すことはないよ……」
「太陽……」
「思い残すことはないはずなのに……――天馬、どうしよう! 僕はまだサッカーがやりたいよ……! サッカーがやりたいんだ!」
「太陽……!」
懇願するように天馬を見上げる雨宮。そして腹の上で震える雨宮の拳を、天馬は両手で包みこんだ。
「できるよ、絶対!」
「!」
「全力を尽くして、あれだけ戦えたんだ!」
そしてそのまま手を引き上げて雨宮の体を起こすが、反動で天馬もまた地に腰を落とした。
「きっと元気になって、もう一度フィールドに戻れるよ! 全力を尽くせば、どんな困難だって飛び越えていける――それを教えてくれたのは、太陽じゃないか!」
「天馬……!」
「そしてまた、一緒にサッカーしよう! 俺、太陽が戻ってくるのをずっと待ってるから!」
「……わかった、天馬。病気になんて負けない! 練習を積んで、僕は必ず戻って来るよ!」
「約束だよ、太陽!」
「ああ!」
天馬が再び引き寄せたので、雨宮共々と二人は立ち上がって再戦を誓い合った。
そして激闘を戦い抜いた両チームに拍手が送られる中、天馬と肩を組んでお互いを支え合っていた雨宮は、同じように笑顔で拍手をする瑞貴を見つけて笑った。
(あなたとも、戦ってみたい。――同じ十年に一人の天才として!)
雨宮はイナズマジャパンのプレーを見たときや久遠冬花から話を聞いたとき、瑞貴のことを『十年に一人の天才』と呼ばれるにふさわしい選手だとずっと思っていたのだ。
しかし病院で会ってから彼女は自分の体を心配するばかりでサッカーには応じてくれず、少しのプレーもできなかった。だから元気になって同じボールを蹴り合ってみたいと、新しい夢もできた。
そんな彼らを霧野もまた感慨深そうに見つつ、次回の決勝戦へ想いを馳せている。
「次は、いよいよ決勝だな!」
「ああ……」
「取り戻そう……必ず優勝して、本当のサッカーを――」
ドサッ!
「神童?」
ベンチに向けて足を進めた霧野は大きな音が聞こえて振り向くと、神童がうつぶせになって倒れていた。しかも腕の隙間から見える顔色は悪い。
「キャプテン……!」
「拓人くん!」
神童の元へ、天馬や瑞貴を始め雷門中サッカー部が駆け出した――。
☆コーチの 今日の格言☆
たとえ友達でも、相手チームになれば一人の選手としてぶつかり合わなくてはいけない
以上!!