解き放たれる太陽の化身!
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それから両チームはポジションに着き、試合開始を待つだけなのだが……。
《スターティングメンバーが発表となりました! 注目すべきは新雲学園・雨宮太陽! 一年生でありながら、なんとキャプテンマークを付けております!!》
「「「「「!」」」」」
「えっ! 雨宮くんだったの!? 世界クラスの実力を持った十年に一人の天才と呼ばれるプレーヤーって……!」
「そんなにスゴい選手なんだ……!」
「瑞貴さんは知っていたんですか?」
「ううん、私もサッカーが好きな子ってぐらいしか知らなかったから……」
データを見た春奈は驚きの声を上げ、天馬も雨宮のことは確かにスゴいプレーヤーと認識していたが、そこまでとは思わなかった。瑞貴もまた会うのはいつも病院だったため、雨宮の選手としての実力は知らずにいたのだ。
――雨宮が見上げる先は観客席のさらに上にある特別な部屋。そこいるのは、聖帝・イシドシュウジ、側近・宇都宮虎丸、謎の男性・千宮路大悟、その息子・千宮路大和である。
「医療チーム、待機させました」
虎丸の知らせにイシドは静かに頷くと、千宮路は不敵に笑う。
「フッ、新雲学園はついに雨宮くんを出してきましたか。ここで雷門に勝てば選挙の票は全てイシドさんのモノ……次も聖帝に決まりです。負けられませんね」
「…………」
新雲学園に有利になってきたと喜ばしく思う千宮路を、虎丸は少し顔をしかめて見上げた。その視線に気づいているのかいないのか、千宮路の笑みはなくならない。
「イシドさん、あなたを聖帝にしたのはこの私です。私の代わりにサッカーを管理してくれる存在としてね。その地位を守っていただかないと困ります」
「わかっています……」
心得ていると言わんばかりに、イシドは千宮路に顔を向けることなく答えた。
――そしてついに試合開始の時間だ。観客席には雷門の特訓を手伝った月山国光の兵頭司と南沢篤志も見に来ていた。
ホイッスルが鳴り、試合開始。剣城京介からボールを受け取った倉間がドリブルして行くと、真住火朗志が止めに走って来る。
「フッ。抜いてやる!」
ザアアァァアアア――……。
「な、なんだ!? ぐわっ!」
「「「「「!」」」」」
なんと突然砂が動き出し、身動きが取れない倉間はそのまま横にラインギリギリまで流されて行き、ボールはラインの外へ。その光景に雷門中サッカー部は驚いた。
《いきなりフィールドが動き出したー! これがデザートスタジアムの特徴である『流砂』です!! ランダムな砂の動きに選手は気をつけなければなりません!》
新雲学園のスローイングとなり、真住が投げたボールは雨宮に渡った。そこへ神童が即座に入るも、雨宮は笑っている。
「いくよ、雷門!」
「っ!」
「太陽……!」
「あの神童を……!」
なんと雨宮はあっという間に神童を抜き去った。そのスピードに天馬も霧野も目を見開く。
(スゴいよ、太陽! でも――!)
天馬が即座に雨宮の前に出て阻止しようとする。病院で成り行きとはいえ天馬は雨宮と少しだけサッカーをしたが、試合となれば話は別である。
「天馬。君とこうやってグラウンドで戦いたかったんだ!」
《スターティングメンバーが発表となりました! 注目すべきは新雲学園・雨宮太陽! 一年生でありながら、なんとキャプテンマークを付けております!!》
「「「「「!」」」」」
「えっ! 雨宮くんだったの!? 世界クラスの実力を持った十年に一人の天才と呼ばれるプレーヤーって……!」
「そんなにスゴい選手なんだ……!」
「瑞貴さんは知っていたんですか?」
「ううん、私もサッカーが好きな子ってぐらいしか知らなかったから……」
データを見た春奈は驚きの声を上げ、天馬も雨宮のことは確かにスゴいプレーヤーと認識していたが、そこまでとは思わなかった。瑞貴もまた会うのはいつも病院だったため、雨宮の選手としての実力は知らずにいたのだ。
――雨宮が見上げる先は観客席のさらに上にある特別な部屋。そこいるのは、聖帝・イシドシュウジ、側近・宇都宮虎丸、謎の男性・千宮路大悟、その息子・千宮路大和である。
「医療チーム、待機させました」
虎丸の知らせにイシドは静かに頷くと、千宮路は不敵に笑う。
「フッ、新雲学園はついに雨宮くんを出してきましたか。ここで雷門に勝てば選挙の票は全てイシドさんのモノ……次も聖帝に決まりです。負けられませんね」
「…………」
新雲学園に有利になってきたと喜ばしく思う千宮路を、虎丸は少し顔をしかめて見上げた。その視線に気づいているのかいないのか、千宮路の笑みはなくならない。
「イシドさん、あなたを聖帝にしたのはこの私です。私の代わりにサッカーを管理してくれる存在としてね。その地位を守っていただかないと困ります」
「わかっています……」
心得ていると言わんばかりに、イシドは千宮路に顔を向けることなく答えた。
――そしてついに試合開始の時間だ。観客席には雷門の特訓を手伝った月山国光の兵頭司と南沢篤志も見に来ていた。
ホイッスルが鳴り、試合開始。剣城京介からボールを受け取った倉間がドリブルして行くと、真住火朗志が止めに走って来る。
「フッ。抜いてやる!」
ザアアァァアアア――……。
「な、なんだ!? ぐわっ!」
「「「「「!」」」」」
なんと突然砂が動き出し、身動きが取れない倉間はそのまま横にラインギリギリまで流されて行き、ボールはラインの外へ。その光景に雷門中サッカー部は驚いた。
《いきなりフィールドが動き出したー! これがデザートスタジアムの特徴である『流砂』です!! ランダムな砂の動きに選手は気をつけなければなりません!》
新雲学園のスローイングとなり、真住が投げたボールは雨宮に渡った。そこへ神童が即座に入るも、雨宮は笑っている。
「いくよ、雷門!」
「っ!」
「太陽……!」
「あの神童を……!」
なんと雨宮はあっという間に神童を抜き去った。そのスピードに天馬も霧野も目を見開く。
(スゴいよ、太陽! でも――!)
天馬が即座に雨宮の前に出て阻止しようとする。病院で成り行きとはいえ天馬は雨宮と少しだけサッカーをしたが、試合となれば話は別である。
「天馬。君とこうやってグラウンドで戦いたかったんだ!」