解き放たれる太陽の化身!
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とうとうホーリーロード全国大会準決勝当日となり、雷門中サッカー部は駅でスタジアムまで送ってくれるホーリーライナーの前に集まっている。
実力でここまで来たことが信じられないのか、ビクビクする速水鶴正に倉間典人は呆れる。
「ついに準決勝…あと二つ勝てば優勝……ホ、ホントにここまで来ちゃったんだ」
「今更ビビってどうすんだよ」
「ビビりもしますよ……」
「――大丈夫だ、速水」
神童拓人が安心させるように速水の肩に手を置き、次いで全員に向かって告げる。
「勝とう、みんな。革命をやり遂げるんだ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「キャプテンらしくなりましたね」
「ああ」
「チームを励まし、やる気に火を灯す……拓人くんは間違いなく雷門のキャプテンとしてふさわしい器だよ」
その様子に音無春奈も鬼道有人も円堂瑞貴も、感慨深そうにも微笑ましく見守っていた。
チームがイキイキするためには『キャプテン』という存在が必要不可欠だ。形は様々だろうが時には先頭でチームを引っ張り、時には同じ立場で考える……神童はもう以前のような暗い表情はしていない。
「今日の試合、円堂監督も見てくれるかな?」
「きっと、どこかで見ていてくれるさ」
「僕たちの革命の風は、円堂監督に届くよ。がんばろう!」
「「うん!」」
どこかで調査をしている円堂守に勝利を届けるためにも、空野葵と松風天馬と西園信助は意気込んでいた。
そして足音が聞こえて来たのでホーリーライナーを挟み反対側の駅を見ると、今日の対戦相手――新雲学園のメンバーが集まっていた。彼らの姿を確認したことにより、天馬や神童たちに緊張が走る。
「新雲学園……」
「個人面はもちろん、戦術面など圧倒的に優れおり、全てにおいてパーフェクトなチームだ」
「そして、『十年に一人の天才』と言われる天才プレーヤーがいるそうよ」
「十年に一人の天才……!?」
「そいつ、どいつ?」
狩屋マサキに問いかけられ、春奈は選手の顔を見ながら可能性のある人物を上げて行く。
「チームのキャプテン・根淵くん、そして真住くん、今大会最小失点のキーパー・佐田くんの内の誰かだと思うけど……」
「どんな選手がいようと、俺たちは精一杯戦うだけだ!」
「「「「「はい/オウッ!」」」」」
確かに神童の言う通り、相手がどんなに手強くても全力で戦うのが雷門サッカーだ。そして全員が気合いを入れるのだった。
☆☆☆☆☆
あれから両チームが乗り込んで発車したホーリーライナーが、今回試合が行われるスタジアムに到着した。周りが砂漠に囲まれ、グラウンドも砂となっている灼熱の大地・デザートスタジアムである。
「ここがデザートスタジアム……」
「ちゅーか、名前の通り砂のフィールドだね」
「でも、感触は土と変わりありませんよ」
周りを見渡す車田剛一に浜野海士はしゃがんで砂を手ですくってこぼしてみせる。しかし速水の言う通り、ジャンプしても滑ったり砂場に足を取られるわけもなかった。
「だが、どんな仕掛けがあるかわからない……気を引き締めていこう」
「うん」
今までのフィールドだって見た目はなんの変哲がなくても、予想外な仕掛けで番狂わせされたこともある。霧野蘭丸や神童は警戒心を怠らなかった。
実力でここまで来たことが信じられないのか、ビクビクする速水鶴正に倉間典人は呆れる。
「ついに準決勝…あと二つ勝てば優勝……ホ、ホントにここまで来ちゃったんだ」
「今更ビビってどうすんだよ」
「ビビりもしますよ……」
「――大丈夫だ、速水」
神童拓人が安心させるように速水の肩に手を置き、次いで全員に向かって告げる。
「勝とう、みんな。革命をやり遂げるんだ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「キャプテンらしくなりましたね」
「ああ」
「チームを励まし、やる気に火を灯す……拓人くんは間違いなく雷門のキャプテンとしてふさわしい器だよ」
その様子に音無春奈も鬼道有人も円堂瑞貴も、感慨深そうにも微笑ましく見守っていた。
チームがイキイキするためには『キャプテン』という存在が必要不可欠だ。形は様々だろうが時には先頭でチームを引っ張り、時には同じ立場で考える……神童はもう以前のような暗い表情はしていない。
「今日の試合、円堂監督も見てくれるかな?」
「きっと、どこかで見ていてくれるさ」
「僕たちの革命の風は、円堂監督に届くよ。がんばろう!」
「「うん!」」
どこかで調査をしている円堂守に勝利を届けるためにも、空野葵と松風天馬と西園信助は意気込んでいた。
そして足音が聞こえて来たのでホーリーライナーを挟み反対側の駅を見ると、今日の対戦相手――新雲学園のメンバーが集まっていた。彼らの姿を確認したことにより、天馬や神童たちに緊張が走る。
「新雲学園……」
「個人面はもちろん、戦術面など圧倒的に優れおり、全てにおいてパーフェクトなチームだ」
「そして、『十年に一人の天才』と言われる天才プレーヤーがいるそうよ」
「十年に一人の天才……!?」
「そいつ、どいつ?」
狩屋マサキに問いかけられ、春奈は選手の顔を見ながら可能性のある人物を上げて行く。
「チームのキャプテン・根淵くん、そして真住くん、今大会最小失点のキーパー・佐田くんの内の誰かだと思うけど……」
「どんな選手がいようと、俺たちは精一杯戦うだけだ!」
「「「「「はい/オウッ!」」」」」
確かに神童の言う通り、相手がどんなに手強くても全力で戦うのが雷門サッカーだ。そして全員が気合いを入れるのだった。
☆☆☆☆☆
あれから両チームが乗り込んで発車したホーリーライナーが、今回試合が行われるスタジアムに到着した。周りが砂漠に囲まれ、グラウンドも砂となっている灼熱の大地・デザートスタジアムである。
「ここがデザートスタジアム……」
「ちゅーか、名前の通り砂のフィールドだね」
「でも、感触は土と変わりありませんよ」
周りを見渡す車田剛一に浜野海士はしゃがんで砂を手ですくってこぼしてみせる。しかし速水の言う通り、ジャンプしても滑ったり砂場に足を取られるわけもなかった。
「だが、どんな仕掛けがあるかわからない……気を引き締めていこう」
「うん」
今までのフィールドだって見た目はなんの変哲がなくても、予想外な仕掛けで番狂わせされたこともある。霧野蘭丸や神童は警戒心を怠らなかった。