硝子細工の天才
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そして一度目を閉じた立向居は、次いで瑞貴の前に立った。
「瑞貴さん」
「ん?」
「俺、瑞貴さんのことが好きです。十年前からずっと、あなたに恋していました」
「えっ……」
「「ええっ!?」」
突然の立向居からの告白に瑞貴は顔を赤くし、鬼道と春奈は驚きの声を上げた。そんな爆弾発言を落としたにもかかわらず、立向居は優しい微笑みを浮かべる。
「ゆ、勇気? ど、どうしたの急に? 私には守が……」
「はい、わかっています。勝手ですが俺はこの気持ちに決着がつきたかったんです。イナズマジャパンの優勝したあと、俺は自分に自信を持てたときあなたにこの想いを伝えたかった。そのまま十年も過ぎてしまいましたが、瑞貴さんへの想いは色褪せることはありません」
「勇気……」
「今回音無さんから連絡を受けたときには、ちょうどいいとも思っていました。今まで会ったことも何度かあったのに踏ん切りがつかなかったし、自分からあなたの元へ行こうと考えても、恥ずかしながら一歩踏み出すことができなかったので」
立向居は苦笑しながら頬を掻く。そして瑞貴もまた何も気づいていなかったのに、それでも今日まで想ってくれた仲間に感謝と尊敬が生まれた。
「これでやっと瑞貴さんに憧れている自分に戻れました。一日でも早く円堂さんが戻って来て、またお二人が幸せな日々を過ごせることを祈っています」
「うん、ありがとう」
瑞貴は自分を想ってくれたことと幸せを願ってくれた感謝を込めて、立向居は想いを伝えさせてくれたこととこれからの応援と尊敬を込めて、二人は自然と握手を交わした。
「……兄さんもこの際だから伝えちゃえば?」
「……いや、今の流れでそう言われてもな」
春奈と鬼道は二人に気づかれないようにコッソリと話していたのだった。
☆☆☆☆☆
部活が終わったあと、天馬は病院にある雨宮の病室に訪れた。
「こんにちは……――あっ」
「天馬くん!」
中に居たのは久遠冬花だけで、雨宮の姿はどこにもないどころかベッドも綺麗に片づけられていた。
「冬花さん、太陽は?」
「太陽くんなら退院したわ」
「そっかぁ! 誰もいないからびっくりしました!」
「お見舞いに来てくれたの?」
「はい!」
「残念がるわね。天馬くんに会いたがってたから」
準々決勝のあとは電話で連絡していたので、今日が久々の再会のはずだった。冬花も雨宮から天馬のことを聞いていたからワクワクしていたのが伝わっているほどだ。
「退院したってことは、そんなに重い病気じゃなかったんですよね!」
「!」
「今頃、どっかでサッカーやってるかなぁ?」
「……ムリだと思うわ」
「えっ」
冬花の口から静かに伝えられた言葉に、天馬は不思議に思った。しかしそれからも冬花は重い口調で告げる。
「太陽くん……小さい頃から病気で、本当は激しい運動を禁じられているの。だからサッカーは……」
「そんな……! 太陽が、サッカーできないなんて……!」
天馬の脳裏に浮かぶ雨宮は、いつだって屈託のない笑みを浮かべてサッカーが大好きな少年だ。それを病気のせいで奪われている事実にショックを受けるのだった……。
☆コーチの 今日の格言☆
思い立って実際に行動しても継続するのは難しい……そんなとき経験者の言葉が効きやすいんだよ
以上!!
「瑞貴さん」
「ん?」
「俺、瑞貴さんのことが好きです。十年前からずっと、あなたに恋していました」
「えっ……」
「「ええっ!?」」
突然の立向居からの告白に瑞貴は顔を赤くし、鬼道と春奈は驚きの声を上げた。そんな爆弾発言を落としたにもかかわらず、立向居は優しい微笑みを浮かべる。
「ゆ、勇気? ど、どうしたの急に? 私には守が……」
「はい、わかっています。勝手ですが俺はこの気持ちに決着がつきたかったんです。イナズマジャパンの優勝したあと、俺は自分に自信を持てたときあなたにこの想いを伝えたかった。そのまま十年も過ぎてしまいましたが、瑞貴さんへの想いは色褪せることはありません」
「勇気……」
「今回音無さんから連絡を受けたときには、ちょうどいいとも思っていました。今まで会ったことも何度かあったのに踏ん切りがつかなかったし、自分からあなたの元へ行こうと考えても、恥ずかしながら一歩踏み出すことができなかったので」
立向居は苦笑しながら頬を掻く。そして瑞貴もまた何も気づいていなかったのに、それでも今日まで想ってくれた仲間に感謝と尊敬が生まれた。
「これでやっと瑞貴さんに憧れている自分に戻れました。一日でも早く円堂さんが戻って来て、またお二人が幸せな日々を過ごせることを祈っています」
「うん、ありがとう」
瑞貴は自分を想ってくれたことと幸せを願ってくれた感謝を込めて、立向居は想いを伝えさせてくれたこととこれからの応援と尊敬を込めて、二人は自然と握手を交わした。
「……兄さんもこの際だから伝えちゃえば?」
「……いや、今の流れでそう言われてもな」
春奈と鬼道は二人に気づかれないようにコッソリと話していたのだった。
☆☆☆☆☆
部活が終わったあと、天馬は病院にある雨宮の病室に訪れた。
「こんにちは……――あっ」
「天馬くん!」
中に居たのは久遠冬花だけで、雨宮の姿はどこにもないどころかベッドも綺麗に片づけられていた。
「冬花さん、太陽は?」
「太陽くんなら退院したわ」
「そっかぁ! 誰もいないからびっくりしました!」
「お見舞いに来てくれたの?」
「はい!」
「残念がるわね。天馬くんに会いたがってたから」
準々決勝のあとは電話で連絡していたので、今日が久々の再会のはずだった。冬花も雨宮から天馬のことを聞いていたからワクワクしていたのが伝わっているほどだ。
「退院したってことは、そんなに重い病気じゃなかったんですよね!」
「!」
「今頃、どっかでサッカーやってるかなぁ?」
「……ムリだと思うわ」
「えっ」
冬花の口から静かに伝えられた言葉に、天馬は不思議に思った。しかしそれからも冬花は重い口調で告げる。
「太陽くん……小さい頃から病気で、本当は激しい運動を禁じられているの。だからサッカーは……」
「そんな……! 太陽が、サッカーできないなんて……!」
天馬の脳裏に浮かぶ雨宮は、いつだって屈託のない笑みを浮かべてサッカーが大好きな少年だ。それを病気のせいで奪われている事実にショックを受けるのだった……。
☆コーチの 今日の格言☆
思い立って実際に行動しても継続するのは難しい……そんなとき経験者の言葉が効きやすいんだよ
以上!!