運命の再会
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雷門中サッカー部がホーリーロード全国大会の準々決勝を勝ち進み、ついに準決勝に出場となった。相手は全てを兼ね備えた『パーフェクトプレーヤー』と呼ばれる新雲学園。戦術、個人技、共にすぐれたチームと評価されている。残念ながらフィフスセクターに支配されているが。
「はい。これが新雲学園の新しいデータだよ」
「ありがとう、シン」
瑞貴は現在レジスタンス本部に来て、神崎シンから新雲学園のデータをもらった。今日の部活は鬼道有人と音無春奈にお願いしてるため、ほとんどこちらで過ごしている。
「あと一つ、フィフスセクターが新たな動きを始めたんだ」
「新たな動き?」
「……革命派の学校を潰すことだよ」
「なっ!?」
シンの言葉に瑞貴は目を見開いた。雷門のサッカーに刺激されてフィフスセクターに反旗を翻した学校はいくつもある……それは前からあったことだが、全国にも動きがいくつかある。でも、フィフスセクターはそういう学校を潰しにきた――正確には廃校にしたのだ。現在、地区予選で負けた学校が三つやられている。
「廃校にされた生徒たちの中には雷門中に逆恨みをしている。恐らく、抗議の電話もあるだろうね」
「自分たちに賛同した結果、学校がなくなるんじゃ恨みたくなるのもわからなくもない。この調子じゃ月山国光や白恋中も危うくなる……!」
「廃校や潰すとかいう手段を使われて、今まで追い風になっていた革命も逆風になってしまうとはね」
逆に言えば他校を廃校に追い込むくらい、フィフスセクターも焦っているとも考えられる。『革命』という現実を考え始め、『管理』が危うくなっているのだ。――もう雷門中サッカー部だけの問題じゃない。全国の中学サッカーの自由を賭けた戦いだ。
「聖帝がそんなことをするとは考えにくい……やっぱり、『黒幕』の仕業?」
「だろうね。とにかく僕たちもできる限りのことはする。瑞貴たちは次の準決勝を勝ち、決勝に進むことだけを考えて」
「うん……」
今までの対戦校も考え変えていった。しかし賛同したことでサッカー部だけでなく学校まで失うことになってしまい、サッカー部じゃない他の生徒や先生に不満や恨みをぶつけられる。何度も繰り返さられれば結構辛いことだ。
――サッカー部で不安を持つ者は瑞貴だけではなかった。この革命という風の発端となった松風天馬もである。フィフスセクターが廃校の手段に入ったこと、これからのことを不安に感じた天馬が部室から出て行ったことを、鬼道と春奈は部員から聞いた。
「廃校とは思い切った手段に出たな……」
「だからって、天馬くんが責任を感じることはないわ」
「このままじゃ雷門も潰されちゃいますよ……」
むしろ春奈は天馬に感謝しているのだ。彼というキッカケがなかったら、楽しんでサッカーをやる今のみんなの表情が見られなかったのだろうから。しかし革命を先導する自分たちの学校も他人事ではないと速水鶴正は声を上げる。
「今、少年サッカー界において雷門は自由なサッカーの象徴だ。誰もが注目している……。だからこそ、ホーリーロードという大観衆の前でその象徴を撃ち負かそうとしているんだ。雷門を破ることで、フィフスセクターの思想が正しいと主張するためのな」
(だったら、尚更俺たちも負けるわけにはいかない!)
鬼道の説明を聞いて、神童拓人はホーリーロードのポスターを見ながら意気込んだ。そしてそのためには――天馬が必要だということも。
「はい。これが新雲学園の新しいデータだよ」
「ありがとう、シン」
瑞貴は現在レジスタンス本部に来て、神崎シンから新雲学園のデータをもらった。今日の部活は鬼道有人と音無春奈にお願いしてるため、ほとんどこちらで過ごしている。
「あと一つ、フィフスセクターが新たな動きを始めたんだ」
「新たな動き?」
「……革命派の学校を潰すことだよ」
「なっ!?」
シンの言葉に瑞貴は目を見開いた。雷門のサッカーに刺激されてフィフスセクターに反旗を翻した学校はいくつもある……それは前からあったことだが、全国にも動きがいくつかある。でも、フィフスセクターはそういう学校を潰しにきた――正確には廃校にしたのだ。現在、地区予選で負けた学校が三つやられている。
「廃校にされた生徒たちの中には雷門中に逆恨みをしている。恐らく、抗議の電話もあるだろうね」
「自分たちに賛同した結果、学校がなくなるんじゃ恨みたくなるのもわからなくもない。この調子じゃ月山国光や白恋中も危うくなる……!」
「廃校や潰すとかいう手段を使われて、今まで追い風になっていた革命も逆風になってしまうとはね」
逆に言えば他校を廃校に追い込むくらい、フィフスセクターも焦っているとも考えられる。『革命』という現実を考え始め、『管理』が危うくなっているのだ。――もう雷門中サッカー部だけの問題じゃない。全国の中学サッカーの自由を賭けた戦いだ。
「聖帝がそんなことをするとは考えにくい……やっぱり、『黒幕』の仕業?」
「だろうね。とにかく僕たちもできる限りのことはする。瑞貴たちは次の準決勝を勝ち、決勝に進むことだけを考えて」
「うん……」
今までの対戦校も考え変えていった。しかし賛同したことでサッカー部だけでなく学校まで失うことになってしまい、サッカー部じゃない他の生徒や先生に不満や恨みをぶつけられる。何度も繰り返さられれば結構辛いことだ。
――サッカー部で不安を持つ者は瑞貴だけではなかった。この革命という風の発端となった松風天馬もである。フィフスセクターが廃校の手段に入ったこと、これからのことを不安に感じた天馬が部室から出て行ったことを、鬼道と春奈は部員から聞いた。
「廃校とは思い切った手段に出たな……」
「だからって、天馬くんが責任を感じることはないわ」
「このままじゃ雷門も潰されちゃいますよ……」
むしろ春奈は天馬に感謝しているのだ。彼というキッカケがなかったら、楽しんでサッカーをやる今のみんなの表情が見られなかったのだろうから。しかし革命を先導する自分たちの学校も他人事ではないと速水鶴正は声を上げる。
「今、少年サッカー界において雷門は自由なサッカーの象徴だ。誰もが注目している……。だからこそ、ホーリーロードという大観衆の前でその象徴を撃ち負かそうとしているんだ。雷門を破ることで、フィフスセクターの思想が正しいと主張するためのな」
(だったら、尚更俺たちも負けるわけにはいかない!)
鬼道の説明を聞いて、神童拓人はホーリーロードのポスターを見ながら意気込んだ。そしてそのためには――天馬が必要だということも。