ついに開幕! ホーリーロード!!
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神童はピッチから離れた場所で両腕を組み、今朝フィフスセクターのシードである剣城京介から伝えられたことを思い返す。
『フィフスセクターからの指示だ。ホーリーロード地区予選一回戦――雷門は2対0で負けだ』
ポンッ。
「!」
すると肩に手を置かれたので神童は我に返り、見上げると手の主は三国だった。
「退部届、撤回したんだってな」
「はい……」
「やっぱり雷門中は、お前が率いるのが一番だ。今の気持ちでサッカーを続けるのは、辛いかもしれないが……」
「三国さん……」
「なんだ?」
「……いえ、なんでもないです」
何かを告げようとした神童だがすぐに打ち止めした。その様子に三国は疑問を持ち、離れた場所で天馬も神童の様子がおかしいと気づいていた。
ピ――ッ!!
「はい、そこまで。これからミーティングルームでホーリーロードについて説明するから、各自片付けが終わり次第で移動して」
「「「「「はい!」」」」」
「…………」
ホイッスルを鳴らし練習を終了させて瑞貴は次の指示を出す。選手とマネージャーが片付けを行う中、南沢篤志は瑞貴を見ていた。その視線に瑞貴も気づいて振り向くと、目が合った途端に南沢は顔を逸らした。
――剣城も含めてミーティングルームに集まった雷門中サッカー部は各自で席に着くと、それを確認した円堂が発表する。
「ホーリーロード初戦の組み合わせが決まった。雷門は、天河原中と対戦する」
「「「「「!」」」」」
「天河原中か……」
「あそこは、汚い手を使うって有名だド」
「ちゅーか、ラフプレーが多いんだよな~」
「あいつら普通に強いのにメチャクチャするから怖いんです……」
車田剛一も天城大地も浜野海士も速水鶴正も、過去に戦ったりデータや噂で知っているから少し憂鬱だった。
瑞貴はモニターに天河原戦に向けてのフォーメーションを表示して説明する。そこに映る自分の背番号を見て試合に出れると天馬と信助は喜んでいた。
「天河原中は中盤の守備が固いチームよ。左右から揺さぶりをかけるか、ロングパスで中央突破を狙うかね」
「神童、キャプテンとしてのお前の状況判断が鍵になる」
「っ!」
「フッ」
明らかに勝つつもりで作戦を立てる瑞貴と円堂に、神童は一度不敵に笑う剣城を見たあと二人に問う。
「監督と瑞貴さんは、フィフスセクターの指示を知らされてないんですか?」
「「…………」」
「指示って、まさか……!」
神童の問いに二人は答えなかった。だが、それだけで天馬たちはフィフスセクターがこの試合に指示を出したと気づく。
「初戦から指示が出てるってのか!?
「結果はどうなんだ!? 神童!?」
「どっちだ!? どっちの勝ちだド!?」
倉間典人たちも珍しいケースに驚き、三国と天城は答えを促した。しかし神童が答える前に円堂と瑞貴が朝に考えた予想通り――。
『フィフスセクターからの指示だ。ホーリーロード地区予選一回戦――雷門は2対0で負けだ』
ポンッ。
「!」
すると肩に手を置かれたので神童は我に返り、見上げると手の主は三国だった。
「退部届、撤回したんだってな」
「はい……」
「やっぱり雷門中は、お前が率いるのが一番だ。今の気持ちでサッカーを続けるのは、辛いかもしれないが……」
「三国さん……」
「なんだ?」
「……いえ、なんでもないです」
何かを告げようとした神童だがすぐに打ち止めした。その様子に三国は疑問を持ち、離れた場所で天馬も神童の様子がおかしいと気づいていた。
ピ――ッ!!
「はい、そこまで。これからミーティングルームでホーリーロードについて説明するから、各自片付けが終わり次第で移動して」
「「「「「はい!」」」」」
「…………」
ホイッスルを鳴らし練習を終了させて瑞貴は次の指示を出す。選手とマネージャーが片付けを行う中、南沢篤志は瑞貴を見ていた。その視線に瑞貴も気づいて振り向くと、目が合った途端に南沢は顔を逸らした。
――剣城も含めてミーティングルームに集まった雷門中サッカー部は各自で席に着くと、それを確認した円堂が発表する。
「ホーリーロード初戦の組み合わせが決まった。雷門は、天河原中と対戦する」
「「「「「!」」」」」
「天河原中か……」
「あそこは、汚い手を使うって有名だド」
「ちゅーか、ラフプレーが多いんだよな~」
「あいつら普通に強いのにメチャクチャするから怖いんです……」
車田剛一も天城大地も浜野海士も速水鶴正も、過去に戦ったりデータや噂で知っているから少し憂鬱だった。
瑞貴はモニターに天河原戦に向けてのフォーメーションを表示して説明する。そこに映る自分の背番号を見て試合に出れると天馬と信助は喜んでいた。
「天河原中は中盤の守備が固いチームよ。左右から揺さぶりをかけるか、ロングパスで中央突破を狙うかね」
「神童、キャプテンとしてのお前の状況判断が鍵になる」
「っ!」
「フッ」
明らかに勝つつもりで作戦を立てる瑞貴と円堂に、神童は一度不敵に笑う剣城を見たあと二人に問う。
「監督と瑞貴さんは、フィフスセクターの指示を知らされてないんですか?」
「「…………」」
「指示って、まさか……!」
神童の問いに二人は答えなかった。だが、それだけで天馬たちはフィフスセクターがこの試合に指示を出したと気づく。
「初戦から指示が出てるってのか!?
「結果はどうなんだ!? 神童!?」
「どっちだ!? どっちの勝ちだド!?」
倉間典人たちも珍しいケースに驚き、三国と天城は答えを促した。しかし神童が答える前に円堂と瑞貴が朝に考えた予想通り――。