防御不可能! マボロシショット!!
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それ故に不可思議なスタジアムに瀬戸水鳥も輝も速水鶴正も焦り出す。
「ピンボールってこういうことかよ!」
「あれじゃあゲームが組み立てられない!」
「ヤバいですよ……」
「瑞貴先輩、どうしたらいいでしょう……?」
「さすがにまだ攻略できてないよ。でも、何かあるはず」
音無春奈は瑞貴に声をかけると、瑞貴は鬼道と同様にピッチをしっかり見つめて仕掛けを見極めている最中だった。
幻影学園のボールとなりゴール前まで迫る暮内を倉間がディフェンスに入る。
「ふっ!」
「何っ!?」
しかし暮内はうしろへボールを蹴った。その方向に飛び出したバンパーがボールを弾き返し、札野に回された。
「幻一!」
「ふんっ!」
札野から回されたボールを不知火幻一は取ると、そのままシュートを放つ。しかし矢印のネオンの上を通ったとき、ボールの勢いが加速したのだ。
《不知火がスピードを上げる加速帯を使った――っ!!》
「グッ!」
シュートのコースを見切った三国太一が飛び出し、ガッチリとボールをキャッチしたことで得点にならなかった。
《これは危なかったー! なんとポールに弾かれたボールを幻影学園が一気にシュートまで持って行った――っ!!》
「今の攻撃……ボールの跳ね返る方向がわかっているんだ」
天馬は予想していたがやはり幻影学園がこのフィールドを攻略していることに気づいた。
「春奈」
「はい」
「バンパーやボールが作動したときの映像を記録してくれ」
「記録、ですか?」
鬼道から急に言われた春奈の手元にビデオカメラがないのだが、山菜茜がいつも使っているカメラを差し出してきた。
「これ、動画もOK」
「そうか。瑞貴」
「はい」
「記録した映像の分析をする。それまでは直接見て見極めてくれ」
「わかった」
瑞貴もまた鬼道の指示で次に来る出番に備えた。
幻影学園の猛攻撃は続いている。バンパーに弾かれて予想もできない方向に飛ぶボールを正確に受け、雷門中を翻弄している。
「やはり幻影学園の監督は、このスタジアムの特徴を戦略に組み込んだか」
「相手のように……ううん、相手以上にこのスタジアムを使いこなさなくちゃね」
茜に随時カメラで録画してもらう中、鬼道と瑞貴は自分たちの目で試合を見る。こちらは無知な分で遅れを取るのが厄介だが、それまでに雷門中が倒れないことを信じていた。
「これからだよ……我が幻影学園の恐ろしさを思い知るのは」
隣のベンチの前に立っていた幻影学園サッカー部の監督・宝水院忠則は、ニヤリと笑いながら鬼道と瑞貴を見て再びピッチに目線を映す。
「ディメンションカット!」
小鳩の足から放った不気味なオーラが、まるで手のように浜野からボールを奪った。
「真帆路!」
「オウッ」
小鳩からパスを受け取った真帆路が中央を上がって雷門ゴールへ迫って行く。そこへ天城が立ち塞がった。
「決めさせないド!」
「ムダだ……俺の必殺シュートは止められない。マボロシショット!」
「ビバ! 万里の長城!」
真帆路が撃ったシュートはまるで実態がないように、天城のディフェンス技もすり抜けて行った。
「なんだド!?」
「やらせるか! フェンス・オブ・ガイア!」
三国も必殺技で対抗するが、やはりシュートはすり抜けてゴールに叩きつけられる。
《ゴォ――ルッ!! 幻影学園、1点先取だ――っ!!》
「あれが、撃てば必ず決まるっていう必殺シュートか……!」
事前に情報を得たとはいえ、どんなシュートかまではわからなかったので輝たちは目を見開く。それは天城も同じ。
「ピンボールってこういうことかよ!」
「あれじゃあゲームが組み立てられない!」
「ヤバいですよ……」
「瑞貴先輩、どうしたらいいでしょう……?」
「さすがにまだ攻略できてないよ。でも、何かあるはず」
音無春奈は瑞貴に声をかけると、瑞貴は鬼道と同様にピッチをしっかり見つめて仕掛けを見極めている最中だった。
幻影学園のボールとなりゴール前まで迫る暮内を倉間がディフェンスに入る。
「ふっ!」
「何っ!?」
しかし暮内はうしろへボールを蹴った。その方向に飛び出したバンパーがボールを弾き返し、札野に回された。
「幻一!」
「ふんっ!」
札野から回されたボールを不知火幻一は取ると、そのままシュートを放つ。しかし矢印のネオンの上を通ったとき、ボールの勢いが加速したのだ。
《不知火がスピードを上げる加速帯を使った――っ!!》
「グッ!」
シュートのコースを見切った三国太一が飛び出し、ガッチリとボールをキャッチしたことで得点にならなかった。
《これは危なかったー! なんとポールに弾かれたボールを幻影学園が一気にシュートまで持って行った――っ!!》
「今の攻撃……ボールの跳ね返る方向がわかっているんだ」
天馬は予想していたがやはり幻影学園がこのフィールドを攻略していることに気づいた。
「春奈」
「はい」
「バンパーやボールが作動したときの映像を記録してくれ」
「記録、ですか?」
鬼道から急に言われた春奈の手元にビデオカメラがないのだが、山菜茜がいつも使っているカメラを差し出してきた。
「これ、動画もOK」
「そうか。瑞貴」
「はい」
「記録した映像の分析をする。それまでは直接見て見極めてくれ」
「わかった」
瑞貴もまた鬼道の指示で次に来る出番に備えた。
幻影学園の猛攻撃は続いている。バンパーに弾かれて予想もできない方向に飛ぶボールを正確に受け、雷門中を翻弄している。
「やはり幻影学園の監督は、このスタジアムの特徴を戦略に組み込んだか」
「相手のように……ううん、相手以上にこのスタジアムを使いこなさなくちゃね」
茜に随時カメラで録画してもらう中、鬼道と瑞貴は自分たちの目で試合を見る。こちらは無知な分で遅れを取るのが厄介だが、それまでに雷門中が倒れないことを信じていた。
「これからだよ……我が幻影学園の恐ろしさを思い知るのは」
隣のベンチの前に立っていた幻影学園サッカー部の監督・宝水院忠則は、ニヤリと笑いながら鬼道と瑞貴を見て再びピッチに目線を映す。
「ディメンションカット!」
小鳩の足から放った不気味なオーラが、まるで手のように浜野からボールを奪った。
「真帆路!」
「オウッ」
小鳩からパスを受け取った真帆路が中央を上がって雷門ゴールへ迫って行く。そこへ天城が立ち塞がった。
「決めさせないド!」
「ムダだ……俺の必殺シュートは止められない。マボロシショット!」
「ビバ! 万里の長城!」
真帆路が撃ったシュートはまるで実態がないように、天城のディフェンス技もすり抜けて行った。
「なんだド!?」
「やらせるか! フェンス・オブ・ガイア!」
三国も必殺技で対抗するが、やはりシュートはすり抜けてゴールに叩きつけられる。
《ゴォ――ルッ!! 幻影学園、1点先取だ――っ!!》
「あれが、撃てば必ず決まるっていう必殺シュートか……!」
事前に情報を得たとはいえ、どんなシュートかまではわからなかったので輝たちは目を見開く。それは天城も同じ。