謎の敵! 幻影学園!!
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「久遠監督がいたとはいえ、『次の試合は負けるんじゃないか』、『どうせ練習してもムダだ』っていう思いがどこか表情に出ていた……。だから、あんなに真剣で一生懸命で練習している姿も去年はなかったから嬉しくて」
「春奈ちゃん……」
「これからも見られるさ」
「えっ?」
「革命が成功すれば、なんのしがらみのないサッカーができる。実力がモノを言うから厳しくなるが、それもまた現実だ」
「そうだね……。管理サッカーは言わば悪夢、雷門中サッカー部がその悪夢を晴らすためにも、私たちも全力でサポートしよう」
「っ、はい!」
二人の言葉に春奈は嬉しそうに頷いた。大好きな兄と大好きな先輩の前だからか、その表情は十年前の姿と重なった。
――ミーティングルームに到着し、部員が集まったことを確認すると鬼道は対戦相手を発表し、春奈がパソコンの画像をモニターに映し、瑞貴は資料を取り出す。
「次の対戦相手が決まった。――幻影学園だ」
「幻影学園!?」
「天城?」
「あっ、なんでもないド……」
過剰に反応した天城に三国太一は不思議に思うが、彼は目線を横にして誤魔化した。次に春奈は選手の写真を見せて瑞貴と共に説明する。
「幻影学園は優れたテクニックを持つチーム。そのプレースタイルはマジシャンにも例えられるわ」
「中でもキャプテンでエースストライカーの真帆路正、最強の必殺技を持つプレーヤーと言われてるの」
「最強の必殺技?」
「必殺技・マボロシショットは百発百中……撃てば必ずゴールが決まっているの」
「スゴい……!」
そこまでシュート率がある真帆路正の情報に、松風天馬と西園信助は顔を見合わせて感嘆の声を漏らした。
「真帆路くんの別名は『笑わないストライカー』――どんなときも、シュートが決まったときでさえ感情を出さないそうよ」
「感情をコントロールすることで、常に冷静な判断をすることができる……か」
(真帆路……)
瑞貴の説明に神童拓人が考える中、天城は真帆路の写真を見ながら昔を思い出した。
小学校の頃は一緒にサッカーして笑い合っていたのに、いつしか今の写真のように表情を出さず自分を無視していたのだ。しかし今は敵チーム、なんとか考えを振り切ろうと顔を横に振ったが、すぐにうつむけてしまう。――そんな彼を輝は心配していた。
――さっそく幻影学園戦に向けて練習するため、屋内グラウンドへ集まった雷門中サッカー部。狩屋マサキがドリブルして攻めて来るので、三国は天城に指示を出す。
「止めろ、天城!」
「あっ!」
「よーし! 抜いたー!」
上の空だったため気づいたときには狩屋に抜かれていた。幸い狩屋のシュートは三国が止めたものの、彼は厳しい表情で天城に顔を向ける。霧野蘭丸もディフェンスの連携がうまくいかないようで困っていた。
「春奈ちゃん……」
「これからも見られるさ」
「えっ?」
「革命が成功すれば、なんのしがらみのないサッカーができる。実力がモノを言うから厳しくなるが、それもまた現実だ」
「そうだね……。管理サッカーは言わば悪夢、雷門中サッカー部がその悪夢を晴らすためにも、私たちも全力でサポートしよう」
「っ、はい!」
二人の言葉に春奈は嬉しそうに頷いた。大好きな兄と大好きな先輩の前だからか、その表情は十年前の姿と重なった。
――ミーティングルームに到着し、部員が集まったことを確認すると鬼道は対戦相手を発表し、春奈がパソコンの画像をモニターに映し、瑞貴は資料を取り出す。
「次の対戦相手が決まった。――幻影学園だ」
「幻影学園!?」
「天城?」
「あっ、なんでもないド……」
過剰に反応した天城に三国太一は不思議に思うが、彼は目線を横にして誤魔化した。次に春奈は選手の写真を見せて瑞貴と共に説明する。
「幻影学園は優れたテクニックを持つチーム。そのプレースタイルはマジシャンにも例えられるわ」
「中でもキャプテンでエースストライカーの真帆路正、最強の必殺技を持つプレーヤーと言われてるの」
「最強の必殺技?」
「必殺技・マボロシショットは百発百中……撃てば必ずゴールが決まっているの」
「スゴい……!」
そこまでシュート率がある真帆路正の情報に、松風天馬と西園信助は顔を見合わせて感嘆の声を漏らした。
「真帆路くんの別名は『笑わないストライカー』――どんなときも、シュートが決まったときでさえ感情を出さないそうよ」
「感情をコントロールすることで、常に冷静な判断をすることができる……か」
(真帆路……)
瑞貴の説明に神童拓人が考える中、天城は真帆路の写真を見ながら昔を思い出した。
小学校の頃は一緒にサッカーして笑い合っていたのに、いつしか今の写真のように表情を出さず自分を無視していたのだ。しかし今は敵チーム、なんとか考えを振り切ろうと顔を横に振ったが、すぐにうつむけてしまう。――そんな彼を輝は心配していた。
――さっそく幻影学園戦に向けて練習するため、屋内グラウンドへ集まった雷門中サッカー部。狩屋マサキがドリブルして攻めて来るので、三国は天城に指示を出す。
「止めろ、天城!」
「あっ!」
「よーし! 抜いたー!」
上の空だったため気づいたときには狩屋に抜かれていた。幸い狩屋のシュートは三国が止めたものの、彼は厳しい表情で天城に顔を向ける。霧野蘭丸もディフェンスの連携がうまくいかないようで困っていた。