化身! 戦国武神ムサシ見参!!
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「邪魔だ!」
ザバァンッ!!
二人を抜いた総介はそのままゴールへ向かおうとするが、前方にピッチダウンが起こったせいでボールを水面に落としてしまった。
「チッ!」
「焦るなと言ったはずだ!」
「一人でサッカーしてるつもりか!」
「木戸川清修で一番決定力があるのは俺だ。勝ちたければ俺をサポートしろ!」
「なんだと!?」
総介には貴志部や和泉の言葉にも否定する。仲違いな様子をベンチから茜も水鳥も葵もしっかり見ていた。
「なんか揉めてる……」
「まっ、雷門としては喜ぶとこだけどな」
「そうかな……?」
「兄さん……」
同じように木戸川清修のベンチで滝快彦も、兄とチームの亀裂に心配をしていた。このままではと思ったのか、快彦はアフロディに進言する。
「監督! 兄さんを下げてください! 兄さんは確かにスゴい……でも、このまま自分勝手なプレーを続けたら、木戸川清修はバラバラになってしまいます!」
「……よし、選手交代だ」
「…………」
ついにアフロディが交代を告げた。自分で進言したとはいえ少し罪悪感があるのか、快彦は顔をうつむけると――。
「河宮に代わって――滝快彦!」
「えっ」
「快彦、みんなに伝えて欲しいことがある」
まさか自分が出ると思わなかった快彦は驚くと、アフロディは優しい微笑みを浮かべて伝言を頼んだ。
「快彦……?」
「どういうつもりだ」
貴志部も総介も、快彦を投入するアフロディの意図がわからなかった。河宮がベンチに戻ったとき、快彦は入れ替わりでピッチに入ると集まったみんなの元へ駆け寄る。
「キャプテン。監督からの指示です」
「次の戦略か!?」
「はい。『今この瞬間――誰にシュートを撃たせればいいか、自分を誤魔化さずにプレーしろ』と」
「それだけ!?」
「それで充分だ」
貴志部よりも先に跳沢真波が反応したが、快彦の口から告げた指示の意図がわからなかった。しかしどうやら貴志部には伝わったらしく微笑んでいる。対して総介はというと――。
「バカバカしい」
「兄さん、これは監督の指示だ!」
「どうかな? 木戸川清修が負ければ聖帝選挙は革命派に有利に動く。お前は雷門の勝利を願ってるんじゃないのか?」
「革命のためにわざと負けたら、フィフスセクターのサッカーと同じじゃないか! 俺は、この試合に勝ちたい……勝って、俺たちなりの答えを見つけたいんだ!」
「俺は俺のプレーをフィフスセクターにアピールするだけだ。邪魔は許さん」
快彦の『自分たちの力で勝利したい』という願いとは違い、総介は『フィフスセクターに認めてもらう』ということしか眼中になかった。
雷門のフリーキックで試合再開となり、ホイッスルが鳴って神童は飛び出す。
「浜野! フライングルートパスだ!」
神童から浜野海士、剣城京介と空中でパスを繋いで敵陣へ食い込む。
錦をマークしつつ走る清水柳人は、板の隙間から水が出てきてたのを発見し、和泉に声をかける。
「和泉!」
ザバァンッ!!
「うおっ!?」
「またか!」
「させるかよ! 貴志部!」
パスを出すよりも前にピッチダウンが起こったので錦も剣城も驚くと、その隙に和泉は空中で剣城からボールを奪って貴志部へ回す。
「いくぞ、必殺タクティクス……」
「「「ゴッドトライアングル!」」」
貴志部を先頭に跳沢と快彦が走り出した。攻撃を阻止するため天馬がスライディングを仕掛ける。
ザバァンッ!!
二人を抜いた総介はそのままゴールへ向かおうとするが、前方にピッチダウンが起こったせいでボールを水面に落としてしまった。
「チッ!」
「焦るなと言ったはずだ!」
「一人でサッカーしてるつもりか!」
「木戸川清修で一番決定力があるのは俺だ。勝ちたければ俺をサポートしろ!」
「なんだと!?」
総介には貴志部や和泉の言葉にも否定する。仲違いな様子をベンチから茜も水鳥も葵もしっかり見ていた。
「なんか揉めてる……」
「まっ、雷門としては喜ぶとこだけどな」
「そうかな……?」
「兄さん……」
同じように木戸川清修のベンチで滝快彦も、兄とチームの亀裂に心配をしていた。このままではと思ったのか、快彦はアフロディに進言する。
「監督! 兄さんを下げてください! 兄さんは確かにスゴい……でも、このまま自分勝手なプレーを続けたら、木戸川清修はバラバラになってしまいます!」
「……よし、選手交代だ」
「…………」
ついにアフロディが交代を告げた。自分で進言したとはいえ少し罪悪感があるのか、快彦は顔をうつむけると――。
「河宮に代わって――滝快彦!」
「えっ」
「快彦、みんなに伝えて欲しいことがある」
まさか自分が出ると思わなかった快彦は驚くと、アフロディは優しい微笑みを浮かべて伝言を頼んだ。
「快彦……?」
「どういうつもりだ」
貴志部も総介も、快彦を投入するアフロディの意図がわからなかった。河宮がベンチに戻ったとき、快彦は入れ替わりでピッチに入ると集まったみんなの元へ駆け寄る。
「キャプテン。監督からの指示です」
「次の戦略か!?」
「はい。『今この瞬間――誰にシュートを撃たせればいいか、自分を誤魔化さずにプレーしろ』と」
「それだけ!?」
「それで充分だ」
貴志部よりも先に跳沢真波が反応したが、快彦の口から告げた指示の意図がわからなかった。しかしどうやら貴志部には伝わったらしく微笑んでいる。対して総介はというと――。
「バカバカしい」
「兄さん、これは監督の指示だ!」
「どうかな? 木戸川清修が負ければ聖帝選挙は革命派に有利に動く。お前は雷門の勝利を願ってるんじゃないのか?」
「革命のためにわざと負けたら、フィフスセクターのサッカーと同じじゃないか! 俺は、この試合に勝ちたい……勝って、俺たちなりの答えを見つけたいんだ!」
「俺は俺のプレーをフィフスセクターにアピールするだけだ。邪魔は許さん」
快彦の『自分たちの力で勝利したい』という願いとは違い、総介は『フィフスセクターに認めてもらう』ということしか眼中になかった。
雷門のフリーキックで試合再開となり、ホイッスルが鳴って神童は飛び出す。
「浜野! フライングルートパスだ!」
神童から浜野海士、剣城京介と空中でパスを繋いで敵陣へ食い込む。
錦をマークしつつ走る清水柳人は、板の隙間から水が出てきてたのを発見し、和泉に声をかける。
「和泉!」
ザバァンッ!!
「うおっ!?」
「またか!」
「させるかよ! 貴志部!」
パスを出すよりも前にピッチダウンが起こったので錦も剣城も驚くと、その隙に和泉は空中で剣城からボールを奪って貴志部へ回す。
「いくぞ、必殺タクティクス……」
「「「ゴッドトライアングル!」」」
貴志部を先頭に跳沢と快彦が走り出した。攻撃を阻止するため天馬がスライディングを仕掛ける。