華麗なる戦術! 鬼道対アフロディ!!
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「言った通りの練習はこなしたみたいだな」
「『言った通りの練習』……?」
「有人。あのやり方って、前に見た龍馬くんの練習と同じ!」
「あっ!」
部活の帰り道、たまたま二人は錦の練習場を見つけた。一ヶ所に赤い絵の具を塗り込んだボールを、壁にある同じ大きさの青い円に当てるようシュートをしていたのだ。
「染岡はイタリアのプロリーグで活躍しているが……そういうことだったか」
「龍馬くんもサッカー留学するためにイタリアに行っていたから、そこで竜吾に出会ったんだね……」
「まったく……縁とは不思議なモノだな」
「でも、縁があるから人の繋がりは世界中に広がっていくものだよ」
意外な繋がりができて瑞貴と鬼道も思わず顔を見合わせて微笑んだ。すると染岡は笑って錦に告げる。
「錦、お前ならもう大丈夫だ。あとはお前に足りないモノは……ズバリ『メシ』だ!」
「はい!」
染岡が差し出してくれた弁当箱には、おにぎりが三つある。それを見た錦は目を輝かせて床に座ると早速食べ始めた。
「やっぱ師匠の握り飯は最高ぜよ! あむっ」
「そうかそうか! おいおい、落ち着いて食え」
「訳わかんねぇ……」
二人の様子に水鳥たちはわからないことだらけで混乱していた。だが、錦の表情が変わったのは間違いない。
「後半はポジションを変えていくぞ!」
「!」
鬼道がポジションチェンジを告げると、一番に反応したのは天城だった。
――ハーフタイムが終了して後半が始まる。木戸川清修がリードする中、雷門はポジションを変えて来た。剣城をMFに下げ、空いたポジションに錦がFWとして上がった。交代選手はナシのようだ。
(なんで俺を出してくれないド!?)
てっきり自分を出してくれると思ったが外れたので、天城のイライラは隣にいる速水まで伝わっている。
(10番はミドルシュートを狙って来るのか?)
(…………)
そして貴志部もアフロディも、このフォーメーションで何をして来るかと警戒していた。染岡も雷門ベンチに座り、この後半が彼の弟子である錦の成長の成果を見られると感じている。
ホイッスルが鳴って試合再開。和泉から河宮からボールを受け取った総介が一気に上がって来る。
「総介、パスだ!」
「これで終わりだぜ!」
「ふっ!」
貴志部がパスを促すも総介はまたもや無視してドリブルする。そこへ剣城がボールを素早く奪った。
「何っ!?」
「あんまり調子に乗るんじゃないぜ」
「奴にシュートを撃たせるな!」
驚く総介に剣城が挑発して上がって行くと、貴志部はディフェンス陣に指示を出した。DF組は四人全員で剣城の元へ向かう。
しかし剣城は錦にパスを出した。これで錦は完全にフリーとなったので、まさかの事態に岸辺も驚き、天馬は声を上げる。
「10番は囮だと!?」
「錦先輩、フリーだ!」
「これが、わしの侍魂ぜよ! うおおぉぉおおお!」
ボールを片足で止めて良腕を組んだ錦は、構えてオーラを解き放つ。形となったオーラが光を斬って現れたのは――。
「戦国武神ムサシ!」
「「「「「!」」」」」
鎧を身にまとって幅広の太刀と細身の刀剣という二刀流の使い手である、猛々しい荒武者のような化身が現れたのだ。
「『言った通りの練習』……?」
「有人。あのやり方って、前に見た龍馬くんの練習と同じ!」
「あっ!」
部活の帰り道、たまたま二人は錦の練習場を見つけた。一ヶ所に赤い絵の具を塗り込んだボールを、壁にある同じ大きさの青い円に当てるようシュートをしていたのだ。
「染岡はイタリアのプロリーグで活躍しているが……そういうことだったか」
「龍馬くんもサッカー留学するためにイタリアに行っていたから、そこで竜吾に出会ったんだね……」
「まったく……縁とは不思議なモノだな」
「でも、縁があるから人の繋がりは世界中に広がっていくものだよ」
意外な繋がりができて瑞貴と鬼道も思わず顔を見合わせて微笑んだ。すると染岡は笑って錦に告げる。
「錦、お前ならもう大丈夫だ。あとはお前に足りないモノは……ズバリ『メシ』だ!」
「はい!」
染岡が差し出してくれた弁当箱には、おにぎりが三つある。それを見た錦は目を輝かせて床に座ると早速食べ始めた。
「やっぱ師匠の握り飯は最高ぜよ! あむっ」
「そうかそうか! おいおい、落ち着いて食え」
「訳わかんねぇ……」
二人の様子に水鳥たちはわからないことだらけで混乱していた。だが、錦の表情が変わったのは間違いない。
「後半はポジションを変えていくぞ!」
「!」
鬼道がポジションチェンジを告げると、一番に反応したのは天城だった。
――ハーフタイムが終了して後半が始まる。木戸川清修がリードする中、雷門はポジションを変えて来た。剣城をMFに下げ、空いたポジションに錦がFWとして上がった。交代選手はナシのようだ。
(なんで俺を出してくれないド!?)
てっきり自分を出してくれると思ったが外れたので、天城のイライラは隣にいる速水まで伝わっている。
(10番はミドルシュートを狙って来るのか?)
(…………)
そして貴志部もアフロディも、このフォーメーションで何をして来るかと警戒していた。染岡も雷門ベンチに座り、この後半が彼の弟子である錦の成長の成果を見られると感じている。
ホイッスルが鳴って試合再開。和泉から河宮からボールを受け取った総介が一気に上がって来る。
「総介、パスだ!」
「これで終わりだぜ!」
「ふっ!」
貴志部がパスを促すも総介はまたもや無視してドリブルする。そこへ剣城がボールを素早く奪った。
「何っ!?」
「あんまり調子に乗るんじゃないぜ」
「奴にシュートを撃たせるな!」
驚く総介に剣城が挑発して上がって行くと、貴志部はディフェンス陣に指示を出した。DF組は四人全員で剣城の元へ向かう。
しかし剣城は錦にパスを出した。これで錦は完全にフリーとなったので、まさかの事態に岸辺も驚き、天馬は声を上げる。
「10番は囮だと!?」
「錦先輩、フリーだ!」
「これが、わしの侍魂ぜよ! うおおぉぉおおお!」
ボールを片足で止めて良腕を組んだ錦は、構えてオーラを解き放つ。形となったオーラが光を斬って現れたのは――。
「戦国武神ムサシ!」
「「「「「!」」」」」
鎧を身にまとって幅広の太刀と細身の刀剣という二刀流の使い手である、猛々しい荒武者のような化身が現れたのだ。