華麗なる戦術! 鬼道対アフロディ!!
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ホーリーロード全国大会三回戦――相手は去年雷門中を撃ち破った木戸川清修中だ。革命派とフィフスセクター派で仲間割れしていた木戸川清修中だが、新監督となったアフロディにより『雷門を倒せば進むべき道が見える』と伝えられ、一致団結して雷門中を翻弄する。
今回は水の上に浮かぶウォーターワールドスタジアム。キャプテン・貴志部大河が滝総介にパスを出し、完全にフリーとなった状態でシュートを撃とうとしたが……なんとゴール前の床が落ちて波のような水飛沫が上がった。タイミングがズレたことにより、総介が持っていたボールは水に浮かぶ。
《出た――っ!! ウォーターワールドスタジアムのピッチダウン!!》
「えっ……ええっ!?」
何か仕掛けはあると思っていたが、まさか床が落ちるなど松風天馬も予想しなかったからだ。
ウォーターワールドスタジアムには、一定時間で縦と横にフィールドが落ちる『ピッチダウン』のシステムが組み込まれており、落ちる場所、落ちる時間はランダムで予測は不可能。
「こんな仕掛けがあるなんて……」
和泉奏秋を始め木戸川清修の選手も驚いている。その様子に円堂瑞貴と鬼道有人は顔を見合わせた。
「あの選手も、アフロディも驚いているってことは……!」
「木戸川も知らされていなかったのか……?」
続いて二人はアフロディへ顔を向けると、彼はすぐに表情を戻して聖帝・イシドシュウジとの会話を思い出す。
『アフロディ。今度のスタジアム――』
『言う必要はない。雷門と同じ条件で戦いたい』
『フッ……』
(ピッチダウン……まずはあれをどう攻略するか)
アフロディはイシドからスタジアムの仕掛けを聞くことを拒んだ。なので顎に指をかけてスタジアムの攻略に臨む。
落ちたピッチが戻ると水すら一滴もなく元の状態だ。それを眺める狩屋マサキと西園信助を、天城大地は眉をしかめて見ていた。
(俺なら止めてたド!)
貴志部に突破された二人に、自分ならとイラつきのあまり強く音を立てて座り直した。
雷門ボールで試合再開。ウォーターワールドスタジアムではボールを落とした場合、相手にフリーキックが与えられる。ディフェンスエリアから蹴るのは霧野蘭丸だ。
「天馬! こんな仕掛けにビビんじゃねーぞ!」
「ピョーンって飛び越えちゃえ!」
瀬戸水鳥や空野葵の応援に天馬は力強く頷いた。そしてホイッスルが鳴って霧野は神童拓人へボールを送る。
「神童!」
「勝負だ!」
「プレストターン!」
ドリブルする神童に迎え撃つのは貴志部だ。しかし神童は必殺技で突破する。
「っ! 腕を上げたな……!」
ライバルのレベルアップに驚く貴志部。それからも神童はドリブルで上がると清水柳人のスライディングをジャンプでかわし、そのまま天馬にパスを出す。
「天馬!」
ザバァンッ!!
「「あっ!」」
またピッチダウンしたので天馬は寸前に落ちるのを免れたものの、ボールは水に落ちてしまった。
それからも両チームはピッチダウンに翻弄され続ける。時間もタイミングも場所もバラバラなため、思うように攻めきれない。
(ダメだ! これじゃ戦略が立てられない……!)
(攻めと守りの二つに分けて距離を取るか。だが、それでは一気に攻められたとき人数が足りず守り切れない……)
(何もかもが本当にランダムだ……。本当に、突破口はないの……?)
神童も鬼道も瑞貴も、このウォーターワールドスタジアムの攻略の糸口を探るがなかなか見つからないでいる。
「跳沢!」
「行かせるか!」
清水がパスしたボールを受け取った跳沢はドリブルして抜け出すが、剣城京介の鋭いスライディングにより阻止された。飛んで行ったボールはラインの外へ。
今回は水の上に浮かぶウォーターワールドスタジアム。キャプテン・貴志部大河が滝総介にパスを出し、完全にフリーとなった状態でシュートを撃とうとしたが……なんとゴール前の床が落ちて波のような水飛沫が上がった。タイミングがズレたことにより、総介が持っていたボールは水に浮かぶ。
《出た――っ!! ウォーターワールドスタジアムのピッチダウン!!》
「えっ……ええっ!?」
何か仕掛けはあると思っていたが、まさか床が落ちるなど松風天馬も予想しなかったからだ。
ウォーターワールドスタジアムには、一定時間で縦と横にフィールドが落ちる『ピッチダウン』のシステムが組み込まれており、落ちる場所、落ちる時間はランダムで予測は不可能。
「こんな仕掛けがあるなんて……」
和泉奏秋を始め木戸川清修の選手も驚いている。その様子に円堂瑞貴と鬼道有人は顔を見合わせた。
「あの選手も、アフロディも驚いているってことは……!」
「木戸川も知らされていなかったのか……?」
続いて二人はアフロディへ顔を向けると、彼はすぐに表情を戻して聖帝・イシドシュウジとの会話を思い出す。
『アフロディ。今度のスタジアム――』
『言う必要はない。雷門と同じ条件で戦いたい』
『フッ……』
(ピッチダウン……まずはあれをどう攻略するか)
アフロディはイシドからスタジアムの仕掛けを聞くことを拒んだ。なので顎に指をかけてスタジアムの攻略に臨む。
落ちたピッチが戻ると水すら一滴もなく元の状態だ。それを眺める狩屋マサキと西園信助を、天城大地は眉をしかめて見ていた。
(俺なら止めてたド!)
貴志部に突破された二人に、自分ならとイラつきのあまり強く音を立てて座り直した。
雷門ボールで試合再開。ウォーターワールドスタジアムではボールを落とした場合、相手にフリーキックが与えられる。ディフェンスエリアから蹴るのは霧野蘭丸だ。
「天馬! こんな仕掛けにビビんじゃねーぞ!」
「ピョーンって飛び越えちゃえ!」
瀬戸水鳥や空野葵の応援に天馬は力強く頷いた。そしてホイッスルが鳴って霧野は神童拓人へボールを送る。
「神童!」
「勝負だ!」
「プレストターン!」
ドリブルする神童に迎え撃つのは貴志部だ。しかし神童は必殺技で突破する。
「っ! 腕を上げたな……!」
ライバルのレベルアップに驚く貴志部。それからも神童はドリブルで上がると清水柳人のスライディングをジャンプでかわし、そのまま天馬にパスを出す。
「天馬!」
ザバァンッ!!
「「あっ!」」
またピッチダウンしたので天馬は寸前に落ちるのを免れたものの、ボールは水に落ちてしまった。
それからも両チームはピッチダウンに翻弄され続ける。時間もタイミングも場所もバラバラなため、思うように攻めきれない。
(ダメだ! これじゃ戦略が立てられない……!)
(攻めと守りの二つに分けて距離を取るか。だが、それでは一気に攻められたとき人数が足りず守り切れない……)
(何もかもが本当にランダムだ……。本当に、突破口はないの……?)
神童も鬼道も瑞貴も、このウォーターワールドスタジアムの攻略の糸口を探るがなかなか見つからないでいる。
「跳沢!」
「行かせるか!」
清水がパスしたボールを受け取った跳沢はドリブルして抜け出すが、剣城京介の鋭いスライディングにより阻止された。飛んで行ったボールはラインの外へ。