宿命の対決! 木戸川清修!!
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「「アフロディ!」」
「えっ? アフロディ……?」
「雷門中と戦ったこともある、最高のプレーヤーよ……!」
「「ええっ!?」」
春奈の紹介に天馬と信助は驚きの声を上げ、改めて彼を見た。そして同時にホーリーライナーが発進される。
アフロディ――本名は亜風炉照美。十年前に影山零治の支配下にあった世宇子中のキャプテンだったが、改心したことによりエイリア学園との戦いで助っ人に入ってくれたり、韓国代表・ファイアードラゴンとしてイナズマジャパンとも戦ったことがある。
「瑞貴先輩、リストに乗っている今までの監督の名前と違います」
「フィフスセクターが、直前まで知らせなかったんだ……」
(何故だ、何故お前がここに……。お前もフィフスセクターによる管理が必要だと思っているのか……!?)
ホーリーライナーが走る中、鬼道は向かい側にいるアフロディに対して思考を巡らせた。彼の瞳は決して迷いがなく、自分の意思で木戸川清修中にいることがわかった。
――スタジアムに着いて両チームはユニフォームに着替えると、グラウンドに続く廊下を歩く。そして出口ではまたしてもスタジアムに驚かざるをえなかった。
《ホーリーロード三回戦、雷門中対木戸川清修!! 試合会場はウォーターワールドスタジアムだ――っ!!》
角間王将の実況が会場中に響く。今回のスタジアムはなんと、水辺に木の板や半円の丸太が浮かんだ、ウォーターワールドスタジアムである。
「行こう」
「行くぞ」
木戸川清修中サッカー部をアフロディが率いると、続けて鬼道も雷門中サッカー部を率いた。
ベンチに到着し、天城や浜野たちは思いっきり足で踏みながらスタジアムの強度を測るも、水の上にいるに関わらずビクともしなかった。
「思ったより足場はしっかりしてるド」
「氷に比べりゃ楽勝っスね」
「ウォーターワールドスタジアム……どんな仕掛けがしてあるのか……」
「私たちは試合で知るしかないけど、向こうはやっぱり……」
鬼道と瑞貴は木戸川清修中のベンチを見る。今までのスタジアムは相手側に有利になるよう、フィフスセクターが情報を与えたり120パーセントの力も出せるスタジアムにしていた。今回は一体どうなることか……。
板の継ぎ目や打たれた鉄板もその上の釘も、ボールでドリブルすることになんら支障がないことも確認し、鬼道はみんなを集めた。
「選抜メンバーを発表する。――FW・剣城、倉間。MF・神童、浜野、錦、松風。DF・西園、狩屋、車田、霧野。キーパー・三国。以上だ」
「「!」」
鬼道から呼ばれて車田はホッとするが、対して三国は悔しそうに拳を握り締めて体を震わせた。
「外された……外されたド……」
(天城……)
レギュラーを奪い返すということは、対して誰かが落とされるということだ。それが同じ学年でずっと共にいる天城が相手だと複雑な気持ちになる車田。だからこそなんとしても試合に勝ち進まなければいけないと思い、顔を引き締めた。
両チームのスターティングメンバーも決まり、ポジションに着いて行く。
《さあ両チームがポジションに着きました! ホーリーロード全国大会三回戦は、去年の決勝と同じ木戸川清修対雷門中! 去年は2対1で木戸川が勝っている。雷門、雪辱なるかー!? さあ、まもなく試合開始です!!》
「いくぜよ!」
両拳を合わせて意気込む錦のように、雷門中サッカー部には緊張とやる気が相まって顔を引き締めた。そんな彼らを輝たちはベンチから応援する。
「みんな、がんばってくださいねー!」
(なんで俺が外されるド? 俺だってちゃんと鬼道監督と瑞貴さんのメニューはがんばってやってたド! なのに……なんで俺だけ……!)
今まで交代はあれど、いつも最初は選抜に選ばれていた天城。鬼道たちとは一時反感を持ったものの戦うと決めてからは全力でクリアに臨んだ。
(勝負だ、神童!)
(…………!)
キャプテン同士の貴志部や神童を始め両チームがそれぞれの思いを抱える中、試合開始のホイッスルが鳴り響く。最初は雷門ボールからで、倉間は剣城からボールを受け取った。
「お前らなんかに負けるかよ! 神童!」
「錦!」
「天馬!」
倉間から神童、錦、天馬へとパスを繋いで行き、ドリブルで飛び出す天馬に跳沢真波が迎え撃つ。
「えっ? アフロディ……?」
「雷門中と戦ったこともある、最高のプレーヤーよ……!」
「「ええっ!?」」
春奈の紹介に天馬と信助は驚きの声を上げ、改めて彼を見た。そして同時にホーリーライナーが発進される。
アフロディ――本名は亜風炉照美。十年前に影山零治の支配下にあった世宇子中のキャプテンだったが、改心したことによりエイリア学園との戦いで助っ人に入ってくれたり、韓国代表・ファイアードラゴンとしてイナズマジャパンとも戦ったことがある。
「瑞貴先輩、リストに乗っている今までの監督の名前と違います」
「フィフスセクターが、直前まで知らせなかったんだ……」
(何故だ、何故お前がここに……。お前もフィフスセクターによる管理が必要だと思っているのか……!?)
ホーリーライナーが走る中、鬼道は向かい側にいるアフロディに対して思考を巡らせた。彼の瞳は決して迷いがなく、自分の意思で木戸川清修中にいることがわかった。
――スタジアムに着いて両チームはユニフォームに着替えると、グラウンドに続く廊下を歩く。そして出口ではまたしてもスタジアムに驚かざるをえなかった。
《ホーリーロード三回戦、雷門中対木戸川清修!! 試合会場はウォーターワールドスタジアムだ――っ!!》
角間王将の実況が会場中に響く。今回のスタジアムはなんと、水辺に木の板や半円の丸太が浮かんだ、ウォーターワールドスタジアムである。
「行こう」
「行くぞ」
木戸川清修中サッカー部をアフロディが率いると、続けて鬼道も雷門中サッカー部を率いた。
ベンチに到着し、天城や浜野たちは思いっきり足で踏みながらスタジアムの強度を測るも、水の上にいるに関わらずビクともしなかった。
「思ったより足場はしっかりしてるド」
「氷に比べりゃ楽勝っスね」
「ウォーターワールドスタジアム……どんな仕掛けがしてあるのか……」
「私たちは試合で知るしかないけど、向こうはやっぱり……」
鬼道と瑞貴は木戸川清修中のベンチを見る。今までのスタジアムは相手側に有利になるよう、フィフスセクターが情報を与えたり120パーセントの力も出せるスタジアムにしていた。今回は一体どうなることか……。
板の継ぎ目や打たれた鉄板もその上の釘も、ボールでドリブルすることになんら支障がないことも確認し、鬼道はみんなを集めた。
「選抜メンバーを発表する。――FW・剣城、倉間。MF・神童、浜野、錦、松風。DF・西園、狩屋、車田、霧野。キーパー・三国。以上だ」
「「!」」
鬼道から呼ばれて車田はホッとするが、対して三国は悔しそうに拳を握り締めて体を震わせた。
「外された……外されたド……」
(天城……)
レギュラーを奪い返すということは、対して誰かが落とされるということだ。それが同じ学年でずっと共にいる天城が相手だと複雑な気持ちになる車田。だからこそなんとしても試合に勝ち進まなければいけないと思い、顔を引き締めた。
両チームのスターティングメンバーも決まり、ポジションに着いて行く。
《さあ両チームがポジションに着きました! ホーリーロード全国大会三回戦は、去年の決勝と同じ木戸川清修対雷門中! 去年は2対1で木戸川が勝っている。雷門、雪辱なるかー!? さあ、まもなく試合開始です!!》
「いくぜよ!」
両拳を合わせて意気込む錦のように、雷門中サッカー部には緊張とやる気が相まって顔を引き締めた。そんな彼らを輝たちはベンチから応援する。
「みんな、がんばってくださいねー!」
(なんで俺が外されるド? 俺だってちゃんと鬼道監督と瑞貴さんのメニューはがんばってやってたド! なのに……なんで俺だけ……!)
今まで交代はあれど、いつも最初は選抜に選ばれていた天城。鬼道たちとは一時反感を持ったものの戦うと決めてからは全力でクリアに臨んだ。
(勝負だ、神童!)
(…………!)
キャプテン同士の貴志部や神童を始め両チームがそれぞれの思いを抱える中、試合開始のホイッスルが鳴り響く。最初は雷門ボールからで、倉間は剣城からボールを受け取った。
「お前らなんかに負けるかよ! 神童!」
「錦!」
「天馬!」
倉間から神童、錦、天馬へとパスを繋いで行き、ドリブルで飛び出す天馬に跳沢真波が迎え撃つ。