立ちはだかる白い悪魔!
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かつて円堂瑞貴と円堂守と鬼道有人の仲間であった吹雪士郎が、フィフスセクターの手に堕ちた白恋中を救うために協力を申し出ると雷門中はそれを受け入れた。
二回戦当日――白恋中共々にホーリーライナーで次のフィールドに到着するまでの間、両チームはそれぞれの思いを胸に向かい合っている。
(白恋中の『絶対障壁』……どれほどスゴい必殺タクティクスなんだろう?)
『テレビで見せてもらったけど、君たちのアルティメットサンダーも恐らくは通用しない。絶対障壁を破るためには、より強力な必殺タクティクスが必要なんだ』
(ダブルウィングがあれば、必ずなんとかなる!)
それから松風天馬は剣城京介と共に必殺タクティクスの要となり、雷門中サッカー部の協力もあって当日ギリギリで必殺タクティクスを完成させることができたのだ。
「「…………」」
天馬とは別に、吹雪も正面にいる雪村豹牙に対して思う所があった。
夜の雷門中のグラウンドで白咲克也と共に来た、かつての弟子である雪村は吹雪を拒絶したのだ。
『あんたは白恋中を裏切り、俺を裏切った! 今のあんたは倒すべき敵だ!』
(雪村……倒すべき相手は僕じゃない!)
――そうしてホーリーライナーはスタジアムのある駅に到着した。両チームの選手がユニフォームに着替えてそれぞれ一列に並び、グラウンドに通じる扉が開くと……冷気が吹き抜けて来る。
「寒い……!」
「エアコンの設定、間違ってません?」
「そーゆーレベルじゃねぇよ、これ!」
「ええっ!? なんだここ!?」
山菜茜も空野葵も瀬戸水鳥もあまりの寒さに凍えていると、天馬たちは完全に開いた扉の外を見て驚いた。――なんと、スタジアム全体が氷の世界になっているのだから。
「凍ってるド……!」
「これが、今日のフィールド……!」
「フッ」
《さあ、本日の雷門対白恋! 試合会場は……スノーランドスタジアムだ!!》
天城大地や神童拓人が今回戦うフィールドを見て目を見開いていると、反対に白咲は驚くことなく余裕の笑みを浮かべるのだった。
それぞれのエリアで試合前のウォーミングアップを始める。天馬のパス練の相手は、影山零治の甥である新入部員・影山輝。サッカーは初心者だが飲み込みが早いのだ。
「輝ー! いくよー!」
「うん!」
「よっ! わわっ!?」
「うわっ! っと、とと……うわわっ!」
天馬はボールを蹴った拍子で引っくり返り、輝はなんとかボールを取ったと思ったら滑ってしまい完全に受け止められなかった。
スタジアムの壁だけでなくフィールドも氷になっているので滑りやすくなっている。それは天馬たちだけでなく……。
「いきますよ、浜野くーん!」
「オウッ!」
「ううっ……あっ!」
「わあっ!」
速水鶴正が足を踏ん張ってボールを蹴るが思うようにいかず、浜野海士も滑り転んでしまった。
「イッテッテ……」
「大丈夫ですかー?」
「こんなんで、どうやってサッカーしろっちゅーのよ……。あっ」
「ん?」
浜野がふと反対のエリアを見たので速水も続いて顔を向けると、白恋中は氷の足場など関係ないようにパスを回してシュートを撃った。その動きに浜野も思わず感心してしまう。
「スゲー……!」
「奴らは滑りやすいフィールドに慣れているな」
「ああ。さすがは北国のチームだ」
霧野蘭丸も神童も彼らのプレーを見て余裕を感じている。北海道のような寒さにフィールド……全てが白恋中を有利にしていた。それは120パーセントの力を発揮できるように。
二回戦当日――白恋中共々にホーリーライナーで次のフィールドに到着するまでの間、両チームはそれぞれの思いを胸に向かい合っている。
(白恋中の『絶対障壁』……どれほどスゴい必殺タクティクスなんだろう?)
『テレビで見せてもらったけど、君たちのアルティメットサンダーも恐らくは通用しない。絶対障壁を破るためには、より強力な必殺タクティクスが必要なんだ』
(ダブルウィングがあれば、必ずなんとかなる!)
それから松風天馬は剣城京介と共に必殺タクティクスの要となり、雷門中サッカー部の協力もあって当日ギリギリで必殺タクティクスを完成させることができたのだ。
「「…………」」
天馬とは別に、吹雪も正面にいる雪村豹牙に対して思う所があった。
夜の雷門中のグラウンドで白咲克也と共に来た、かつての弟子である雪村は吹雪を拒絶したのだ。
『あんたは白恋中を裏切り、俺を裏切った! 今のあんたは倒すべき敵だ!』
(雪村……倒すべき相手は僕じゃない!)
――そうしてホーリーライナーはスタジアムのある駅に到着した。両チームの選手がユニフォームに着替えてそれぞれ一列に並び、グラウンドに通じる扉が開くと……冷気が吹き抜けて来る。
「寒い……!」
「エアコンの設定、間違ってません?」
「そーゆーレベルじゃねぇよ、これ!」
「ええっ!? なんだここ!?」
山菜茜も空野葵も瀬戸水鳥もあまりの寒さに凍えていると、天馬たちは完全に開いた扉の外を見て驚いた。――なんと、スタジアム全体が氷の世界になっているのだから。
「凍ってるド……!」
「これが、今日のフィールド……!」
「フッ」
《さあ、本日の雷門対白恋! 試合会場は……スノーランドスタジアムだ!!》
天城大地や神童拓人が今回戦うフィールドを見て目を見開いていると、反対に白咲は驚くことなく余裕の笑みを浮かべるのだった。
それぞれのエリアで試合前のウォーミングアップを始める。天馬のパス練の相手は、影山零治の甥である新入部員・影山輝。サッカーは初心者だが飲み込みが早いのだ。
「輝ー! いくよー!」
「うん!」
「よっ! わわっ!?」
「うわっ! っと、とと……うわわっ!」
天馬はボールを蹴った拍子で引っくり返り、輝はなんとかボールを取ったと思ったら滑ってしまい完全に受け止められなかった。
スタジアムの壁だけでなくフィールドも氷になっているので滑りやすくなっている。それは天馬たちだけでなく……。
「いきますよ、浜野くーん!」
「オウッ!」
「ううっ……あっ!」
「わあっ!」
速水鶴正が足を踏ん張ってボールを蹴るが思うようにいかず、浜野海士も滑り転んでしまった。
「イッテッテ……」
「大丈夫ですかー?」
「こんなんで、どうやってサッカーしろっちゅーのよ……。あっ」
「ん?」
浜野がふと反対のエリアを見たので速水も続いて顔を向けると、白恋中は氷の足場など関係ないようにパスを回してシュートを撃った。その動きに浜野も思わず感心してしまう。
「スゲー……!」
「奴らは滑りやすいフィールドに慣れているな」
「ああ。さすがは北国のチームだ」
霧野蘭丸も神童も彼らのプレーを見て余裕を感じている。北海道のような寒さにフィールド……全てが白恋中を有利にしていた。それは120パーセントの力を発揮できるように。