あいつが帰ってくる!
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「錦を知ってるのか?」
「龍馬とは一年とき同じクラスだったんだ」
「『龍馬』だって~。ずいぶん親しげ~」
「べ、別にそんなんじゃねぇよ!」
「え~?」
「っ! 浜野、そこ動くなよ!」
「えっ!? あ、あのっ! ごめんなさい! もう言いませーん!」
尚もからかうので水鳥はとうとう怒って敷居を越えようとし、浜野は慌てて逃げ出した。その様子に霧野たちが呆れていると……。
「あの、誰からの手紙なんですか?」
興味津々な天馬たち一年組に、神童たちは見てもらった方が早いと思ったのか一枚の写真を持って来た。そこには神童たち二年組がセカンドチームのユニフォームを着ており、元雷門中サッカー部のメンバーも映っている。
「俺たちが新入部員だった頃の写真だ。そして、こいつが錦龍馬。去年までうちの部にいたストライカーだ」
「才能を認められて、イタリアにサッカー留学したんだよ」
「「サッカー留学!?」」
「へぇ~。スゴい人なんですね!」
写真の中にボールを足で押さえる長髪の人物を示した神童。霧野が今はいない経緯を離すと天馬と信助は驚き、葵も感心する。
「とんでもないキック力の持ち主でな。あいつのシュートには、何度痛めつけられたか」
「自分のこと『雷門の点取り屋』って言ってたっけ」
「そういえば足も速かったよな」
「付いて行くのに苦労したド~」
「ボールキープもうまかったですよ。奪ったボールは決して渡しませんでしたから」
「「へぇ……!」」
「ホントにスゴい人だったんですね、錦さんって!」
三国を始め浜野も倉間も天城も速水も、当時を思い出しながら次々褒めていく。スゴい選手の存在に天馬と輝も顔を輝かせた。
「あいつがいれば、このタクティクスも完成したのかな?」
「あ~!」
ふと浜野が思いついたように言うと、速水は名案と言うように拳を手の平にポンッと置くが……。
「いない奴のことを言っても始まらない。休憩は終わりだ。やるぞ、みんな!」
「はい! 今度こそ、必殺タクティクスを成功させよう!」
「フンッ。言われなくても」
神童が一蹴したことにより話はなくなった。そして天馬と剣城は必殺タクティクス完成に向けてやる気満々である。
「よーし! 僕も新しい必殺技、がんばらなくちゃ! 狩屋ー! いくよー!」
「えっ? 俺? なんでだよ」
「いいからいいからー!」
信助もディフェンスの必殺技完成を目指しているようだ。さっそく狩屋の手を引いてピッチへ駆け出した。
そんな一年組の様子を見て、三国は両手を腰に当てると感慨深げに笑い、すぐに顔を引き締めて振り向く。
「さあ、俺たちもやるぞ!」
「よっしゃ! やりますかー!」
「うん!」
三国を筆頭に、背伸びしていた浜野も倉間と共にピッチへ入った。
選手たちが伸び伸びと練習をしている中、観客席から円堂と瑞貴と鬼道と吹雪がその様子を見ていた。
「変わらないね、雷門は。円堂くん、僕にできることがあったらなんでも言ってほしい」
「えっ?」
「僕も協力したいんだ。みんなが起こしている革命の風に!」
「吹雪……!」
「ああ!」
「士郎が仲間になってくれて、とっても心強いよ!」
何年経っても、遠くに離れていても……雷門イレブンからイナズマジャパンの絆は変わらない。吹雪も鬼道も円堂も瑞貴もそれを実感しつつ笑い合っていた。
☆☆☆☆☆
数日後、とうとう二回戦当日になった。それでも雷門中サッカー部はギリギリまで練習しており、剣城のシュートが見事ゴールに入った。
「フゥ……」
「やったー!」
「スゴいよ剣城! 天馬ー! 必殺タクティクスが完成したんだ!」
「うん!」
シュートを決めることができて剣城も嬉しそうだ。うしろから天馬が、前から信助が駆け寄ってきたので、剣城はさり気にその場から退くと二人はそのまま抱き合った。
「龍馬とは一年とき同じクラスだったんだ」
「『龍馬』だって~。ずいぶん親しげ~」
「べ、別にそんなんじゃねぇよ!」
「え~?」
「っ! 浜野、そこ動くなよ!」
「えっ!? あ、あのっ! ごめんなさい! もう言いませーん!」
尚もからかうので水鳥はとうとう怒って敷居を越えようとし、浜野は慌てて逃げ出した。その様子に霧野たちが呆れていると……。
「あの、誰からの手紙なんですか?」
興味津々な天馬たち一年組に、神童たちは見てもらった方が早いと思ったのか一枚の写真を持って来た。そこには神童たち二年組がセカンドチームのユニフォームを着ており、元雷門中サッカー部のメンバーも映っている。
「俺たちが新入部員だった頃の写真だ。そして、こいつが錦龍馬。去年までうちの部にいたストライカーだ」
「才能を認められて、イタリアにサッカー留学したんだよ」
「「サッカー留学!?」」
「へぇ~。スゴい人なんですね!」
写真の中にボールを足で押さえる長髪の人物を示した神童。霧野が今はいない経緯を離すと天馬と信助は驚き、葵も感心する。
「とんでもないキック力の持ち主でな。あいつのシュートには、何度痛めつけられたか」
「自分のこと『雷門の点取り屋』って言ってたっけ」
「そういえば足も速かったよな」
「付いて行くのに苦労したド~」
「ボールキープもうまかったですよ。奪ったボールは決して渡しませんでしたから」
「「へぇ……!」」
「ホントにスゴい人だったんですね、錦さんって!」
三国を始め浜野も倉間も天城も速水も、当時を思い出しながら次々褒めていく。スゴい選手の存在に天馬と輝も顔を輝かせた。
「あいつがいれば、このタクティクスも完成したのかな?」
「あ~!」
ふと浜野が思いついたように言うと、速水は名案と言うように拳を手の平にポンッと置くが……。
「いない奴のことを言っても始まらない。休憩は終わりだ。やるぞ、みんな!」
「はい! 今度こそ、必殺タクティクスを成功させよう!」
「フンッ。言われなくても」
神童が一蹴したことにより話はなくなった。そして天馬と剣城は必殺タクティクス完成に向けてやる気満々である。
「よーし! 僕も新しい必殺技、がんばらなくちゃ! 狩屋ー! いくよー!」
「えっ? 俺? なんでだよ」
「いいからいいからー!」
信助もディフェンスの必殺技完成を目指しているようだ。さっそく狩屋の手を引いてピッチへ駆け出した。
そんな一年組の様子を見て、三国は両手を腰に当てると感慨深げに笑い、すぐに顔を引き締めて振り向く。
「さあ、俺たちもやるぞ!」
「よっしゃ! やりますかー!」
「うん!」
三国を筆頭に、背伸びしていた浜野も倉間と共にピッチへ入った。
選手たちが伸び伸びと練習をしている中、観客席から円堂と瑞貴と鬼道と吹雪がその様子を見ていた。
「変わらないね、雷門は。円堂くん、僕にできることがあったらなんでも言ってほしい」
「えっ?」
「僕も協力したいんだ。みんなが起こしている革命の風に!」
「吹雪……!」
「ああ!」
「士郎が仲間になってくれて、とっても心強いよ!」
何年経っても、遠くに離れていても……雷門イレブンからイナズマジャパンの絆は変わらない。吹雪も鬼道も円堂も瑞貴もそれを実感しつつ笑い合っていた。
☆☆☆☆☆
数日後、とうとう二回戦当日になった。それでも雷門中サッカー部はギリギリまで練習しており、剣城のシュートが見事ゴールに入った。
「フゥ……」
「やったー!」
「スゴいよ剣城! 天馬ー! 必殺タクティクスが完成したんだ!」
「うん!」
シュートを決めることができて剣城も嬉しそうだ。うしろから天馬が、前から信助が駆け寄ってきたので、剣城はさり気にその場から退くと二人はそのまま抱き合った。