恐怖のサイクロンスタジアム!
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しかし攻略ポイントがわかっても、それを実行して成功させなければ意味がない。瑞貴は霧野に声をかける。
「それで蘭丸くん。あなたならどう攻略する?」
「…………」
「どうしたの?」
「……攻略のカギは、狩屋にあります。狩屋は人並み外れたボディバランスで、どんな体制からも次の動作に移ることができます」
「ウム、続けろ」
自分の邪魔ばかりしてチームを乱す認めたくなかった狩屋の存在が、ベンチにいることで見方を変えられてしまった。鬼道は説明を続けるように促す。
「タクティクスサイクルの激しい動きに対応できるのは、今の雷門では狩屋だけです。狩屋をあの動きの中に噛ませることができれば、サイクルを崩すことができます」
「だが、それをどう伝える?」
「俺なら、タイミングを見切ることができます。――俺が指示を出します!」
霧野の目がハーフタイムとは違った。狩屋を一人の選手として見ることができた証拠であるので、円堂も鬼道も瑞貴も笑みを浮かべた。
ボールがラインの外に出てクリアしたことにより、円堂は選手を入れることを審判に伝えた。
「行け、霧野!」
「はい!」
円堂のかけ声と共に霧野がフィールドに戻ってきた。そして霧野はさっそく狩屋の元へと向かう。
「狩屋、俺の指示通りにやるんだ」
「俺が先輩の指示を受けると思いますか?」
「受けるさ。お前が本当に『勝ちたい』と思っているのならな。お前にしかできないことだから、俺は信じる。お前は必ずあのタクティクスを破る!」
「へぇ、信じるんだ。スゲェや」
「――狩屋」
挑発的に霧野を見上げる狩屋。二人のそばに会話が聞こえてきたのか、天馬や神童が声をかけてきた。
「頼んだよ!」
「そうだ。頼りにしているからな、お前のサッカーを!」
(……なんだよ。勝手にプッシャーかけてんじゃねぇよ)
霧野を筆頭に次々と信頼する声が上がる。それに狩屋はくすぐったいのか、照れ隠しなのか、一度目を見開いたあとそっぽを向いた。
「ここで十一人に戻してきたか」
「警戒したほうがいい。霧野の復帰には絶対に何かがある」
一文字たち月山国光も何かあると思ったが、南沢は元雷門だからこそ霧野の実力もよく知っているのだ。
雷門のスローイングで試合再開。倉間が投げたボールを神童が取って一文字の隙を縫って速水にパスを出すが、月島にボールを取られてしまった。
「タクティクスサイクル! いざ!」
ドリブルする月島を筆頭に、再び月山国光のタクティクスサイクルが始まった。月島が甲斐にボールを回し、一文字と柴田も加えて上がって来る。
ベンチで一挙一動を観察していた霧野は、ひし形から一列になろうとするときタイミングを見極めた。
「今だ狩屋! 一列になる前に8番に突っ込め!」
「っ!」
狩屋は真正面から突っ込むと、一人一人の選手に体を回転させながらかわして一番後ろの甲斐にまで辿り着いた。
「お前に渡すものか!」
ボールを奪われる前に甲斐は南沢にパスを出した。しかし――。
「させない!」
「チッ!」
寸前で霧野がスライディングでボールを狩屋に回した。そして狩屋も体勢を立て直した霧野に再びボールを回す。
「ほらよ! これでいいんだろ!」
「よーし! 天馬!」
「はい!」
ボールは前線に向かう天馬へとパスが回った。そのままフリーで上がって行く。
《タクティクスサイクルを打ち破った――っ!! 狩屋と霧野の見事な連携――っ!!》
「なんということだ!」
「よし、いいぞ!」
絶対無敵だと思われていた必殺タクティクスが破られて近藤は驚き、見事な連携を見せた狩屋と霧野に円堂は褒めた。
「これで決めます! はああぁぁあああ! 魔神ペガサス! いっけぇぇえええ!」
「巨神ギガンテス!」
天馬が化身シュートを放ったのに対し、兵頭も化身を出し――化身同士の一騎打ちが始まった!
☆コーチの 今日の格言☆
ベンチはフィールドとは違う見方ができる特等席なんだよ
以上!!
「それで蘭丸くん。あなたならどう攻略する?」
「…………」
「どうしたの?」
「……攻略のカギは、狩屋にあります。狩屋は人並み外れたボディバランスで、どんな体制からも次の動作に移ることができます」
「ウム、続けろ」
自分の邪魔ばかりしてチームを乱す認めたくなかった狩屋の存在が、ベンチにいることで見方を変えられてしまった。鬼道は説明を続けるように促す。
「タクティクスサイクルの激しい動きに対応できるのは、今の雷門では狩屋だけです。狩屋をあの動きの中に噛ませることができれば、サイクルを崩すことができます」
「だが、それをどう伝える?」
「俺なら、タイミングを見切ることができます。――俺が指示を出します!」
霧野の目がハーフタイムとは違った。狩屋を一人の選手として見ることができた証拠であるので、円堂も鬼道も瑞貴も笑みを浮かべた。
ボールがラインの外に出てクリアしたことにより、円堂は選手を入れることを審判に伝えた。
「行け、霧野!」
「はい!」
円堂のかけ声と共に霧野がフィールドに戻ってきた。そして霧野はさっそく狩屋の元へと向かう。
「狩屋、俺の指示通りにやるんだ」
「俺が先輩の指示を受けると思いますか?」
「受けるさ。お前が本当に『勝ちたい』と思っているのならな。お前にしかできないことだから、俺は信じる。お前は必ずあのタクティクスを破る!」
「へぇ、信じるんだ。スゲェや」
「――狩屋」
挑発的に霧野を見上げる狩屋。二人のそばに会話が聞こえてきたのか、天馬や神童が声をかけてきた。
「頼んだよ!」
「そうだ。頼りにしているからな、お前のサッカーを!」
(……なんだよ。勝手にプッシャーかけてんじゃねぇよ)
霧野を筆頭に次々と信頼する声が上がる。それに狩屋はくすぐったいのか、照れ隠しなのか、一度目を見開いたあとそっぽを向いた。
「ここで十一人に戻してきたか」
「警戒したほうがいい。霧野の復帰には絶対に何かがある」
一文字たち月山国光も何かあると思ったが、南沢は元雷門だからこそ霧野の実力もよく知っているのだ。
雷門のスローイングで試合再開。倉間が投げたボールを神童が取って一文字の隙を縫って速水にパスを出すが、月島にボールを取られてしまった。
「タクティクスサイクル! いざ!」
ドリブルする月島を筆頭に、再び月山国光のタクティクスサイクルが始まった。月島が甲斐にボールを回し、一文字と柴田も加えて上がって来る。
ベンチで一挙一動を観察していた霧野は、ひし形から一列になろうとするときタイミングを見極めた。
「今だ狩屋! 一列になる前に8番に突っ込め!」
「っ!」
狩屋は真正面から突っ込むと、一人一人の選手に体を回転させながらかわして一番後ろの甲斐にまで辿り着いた。
「お前に渡すものか!」
ボールを奪われる前に甲斐は南沢にパスを出した。しかし――。
「させない!」
「チッ!」
寸前で霧野がスライディングでボールを狩屋に回した。そして狩屋も体勢を立て直した霧野に再びボールを回す。
「ほらよ! これでいいんだろ!」
「よーし! 天馬!」
「はい!」
ボールは前線に向かう天馬へとパスが回った。そのままフリーで上がって行く。
《タクティクスサイクルを打ち破った――っ!! 狩屋と霧野の見事な連携――っ!!》
「なんということだ!」
「よし、いいぞ!」
絶対無敵だと思われていた必殺タクティクスが破られて近藤は驚き、見事な連携を見せた狩屋と霧野に円堂は褒めた。
「これで決めます! はああぁぁあああ! 魔神ペガサス! いっけぇぇえええ!」
「巨神ギガンテス!」
天馬が化身シュートを放ったのに対し、兵頭も化身を出し――化身同士の一騎打ちが始まった!
☆コーチの 今日の格言☆
ベンチはフィールドとは違う見方ができる特等席なんだよ
以上!!