集え! 革命の旗に!!
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「お前たちも、いつでも出られるように準備しておけ」
「それにベンチから試合を見るのはフィールドとは違う見解もできるんだよ。何か気づいたことがあったら教えてね」
「「っ、はい!」」
「フッ……」
(さて、どうなることやら……)
やれることはあって試合に出れる可能性があると知り、二人は嬉しそうに返事をする。だが狩屋は窓枠に肘をついて笑っていたのを、対角線上で瑞貴はしっかり見えていた。
「がんばろ、天馬!」
「うん!」
「ああっ! 見て、スゴいよ!」
「わあっ!」
信助は隣にいる天馬と共に意気込んで窓を見ると声を上げた。天馬も続いて外を見ると……本戦会場であるロシアンルーレットスタジアムが見えてきた。
――手続きや案内をされていつの間にか夜になっていた。ホーリーロード全国大会の開会式の始まりである。
《中学サッカーの頂点を決めるホーリーロードも、いよいよ全国大会開幕! この大会はフィフスセクターの次期聖帝の決定にも深く関わっています! 聖帝の座に就くのは現聖帝のイシドシュウジ氏か!? それとも響木正剛氏か!?》
ホログラムで『HOLY ROAD』という文字と共に、イシドシュウジと響木正剛の姿が映し出された。
そしてグラウンドでは各チームの他に、パフォーマンスとしてフィフスセクター所属の少年たちが規律正しく行進している。
《さあ予選を勝ち抜いてきた兵(ツワモノ)たちが、ここアマノミカドスタジアムに続々集まってきました! 実況はわたくし、角間王将でお送りします!!》
「「「「「フィフス! フィフス!」」」」」
十年前から数々の実況をして来た角間王将の声と共に開会式が始まり、観客席からはフィフスコールが出ている。その迫力に天馬も驚いた。
「スゴい……!」
「フィフスセクターの力を見せつけられてる感じです……」
速水の見解も強ち間違いではないだろう。完全に反乱を起こしている雷門中はこの場ではアウェー感が出ているのだから。
《これより、大会委員長・イシドシュウジ氏による開会宣言です》
アナウンスの声のあとに、スタジアムのテラスからイシドが現れた。全員にも見えるようにホログラムも映し出される。
《全国の戦いを勝ち抜いてきた選手諸君……ここにホーリーロード本選の開幕を宣言する》
「「「…………」」」
イシドの姿を見て円堂は固唾を飲み、鬼道は眉をひそめ、瑞貴は拳をギュッと握った。
《ホーリーロードこそ、サッカーの頂点……これからが本当の戦いだ。選手諸君の活躍を期待する》
開会宣言が終わると拍手が起こった。それは純粋に全国大会を楽しんでいるのか、それともイシドを称えているのか……拍手する各自の気持ちによるだろう。
《さあついに始まった熾烈な戦い! 今年の舞台、ロシアンルーレットスタジアムは五つの会場に分かれており、各チームはランダムに選ばれた会場で試合を行います!》
全国大会ではアマノミカドスタジアムを中心に、円状になって五つのスタジアムで分かれているのだ。そして最終的に勝ち上がった二校が、このアマノミカドスタジアムで決勝を戦うのだ。
《注目の第一回戦は明日から! それぞれのロシアンルーレットスタジアムで行われます!》
「月山国光……いよいよ明日か!」
「うん!」
天馬と信助は、去年のベスト8でもある月山国光との戦いを楽しみにしていた。以前鬼道が言ったように、雷門中が勝敗指示に従わないため必然と全力の試合になる……尚更楽しみだろう。
「改めて姿を見たが、間違いないな……」
「人間って顔を見て忘れても、声で気づくこともあるからね。……いや、忘れられないよ」
「革命を成功させるのも優先だが、あいつの真意を知りたい……」
楽しみにする天馬と信助とは反対に、鬼道と瑞貴と円堂は顔をしかめているのだった。
☆☆☆☆☆
翌日、ホーリーライナー乗り場に雷門中サッカー部はやってきた。駅にはすでに二チームをスタジアムへ送るホーリーライナーが到着しており、天馬や信助は間近で見てワクワクしていた。
「このホーリーライナーで、試合会場に向かいます」
「「スゴい!」」
「これに乗って会場に行くのか……」
「行き先はわかりませんけどね」
「そうだったド!」
「ちゅーかドキドキだなぁ」
車田も速水も天城も浜野海士も、どのスタジアムに行くのかわからないのでドキドキしているようだ。
「それにベンチから試合を見るのはフィールドとは違う見解もできるんだよ。何か気づいたことがあったら教えてね」
「「っ、はい!」」
「フッ……」
(さて、どうなることやら……)
やれることはあって試合に出れる可能性があると知り、二人は嬉しそうに返事をする。だが狩屋は窓枠に肘をついて笑っていたのを、対角線上で瑞貴はしっかり見えていた。
「がんばろ、天馬!」
「うん!」
「ああっ! 見て、スゴいよ!」
「わあっ!」
信助は隣にいる天馬と共に意気込んで窓を見ると声を上げた。天馬も続いて外を見ると……本戦会場であるロシアンルーレットスタジアムが見えてきた。
――手続きや案内をされていつの間にか夜になっていた。ホーリーロード全国大会の開会式の始まりである。
《中学サッカーの頂点を決めるホーリーロードも、いよいよ全国大会開幕! この大会はフィフスセクターの次期聖帝の決定にも深く関わっています! 聖帝の座に就くのは現聖帝のイシドシュウジ氏か!? それとも響木正剛氏か!?》
ホログラムで『HOLY ROAD』という文字と共に、イシドシュウジと響木正剛の姿が映し出された。
そしてグラウンドでは各チームの他に、パフォーマンスとしてフィフスセクター所属の少年たちが規律正しく行進している。
《さあ予選を勝ち抜いてきた兵(ツワモノ)たちが、ここアマノミカドスタジアムに続々集まってきました! 実況はわたくし、角間王将でお送りします!!》
「「「「「フィフス! フィフス!」」」」」
十年前から数々の実況をして来た角間王将の声と共に開会式が始まり、観客席からはフィフスコールが出ている。その迫力に天馬も驚いた。
「スゴい……!」
「フィフスセクターの力を見せつけられてる感じです……」
速水の見解も強ち間違いではないだろう。完全に反乱を起こしている雷門中はこの場ではアウェー感が出ているのだから。
《これより、大会委員長・イシドシュウジ氏による開会宣言です》
アナウンスの声のあとに、スタジアムのテラスからイシドが現れた。全員にも見えるようにホログラムも映し出される。
《全国の戦いを勝ち抜いてきた選手諸君……ここにホーリーロード本選の開幕を宣言する》
「「「…………」」」
イシドの姿を見て円堂は固唾を飲み、鬼道は眉をひそめ、瑞貴は拳をギュッと握った。
《ホーリーロードこそ、サッカーの頂点……これからが本当の戦いだ。選手諸君の活躍を期待する》
開会宣言が終わると拍手が起こった。それは純粋に全国大会を楽しんでいるのか、それともイシドを称えているのか……拍手する各自の気持ちによるだろう。
《さあついに始まった熾烈な戦い! 今年の舞台、ロシアンルーレットスタジアムは五つの会場に分かれており、各チームはランダムに選ばれた会場で試合を行います!》
全国大会ではアマノミカドスタジアムを中心に、円状になって五つのスタジアムで分かれているのだ。そして最終的に勝ち上がった二校が、このアマノミカドスタジアムで決勝を戦うのだ。
《注目の第一回戦は明日から! それぞれのロシアンルーレットスタジアムで行われます!》
「月山国光……いよいよ明日か!」
「うん!」
天馬と信助は、去年のベスト8でもある月山国光との戦いを楽しみにしていた。以前鬼道が言ったように、雷門中が勝敗指示に従わないため必然と全力の試合になる……尚更楽しみだろう。
「改めて姿を見たが、間違いないな……」
「人間って顔を見て忘れても、声で気づくこともあるからね。……いや、忘れられないよ」
「革命を成功させるのも優先だが、あいつの真意を知りたい……」
楽しみにする天馬と信助とは反対に、鬼道と瑞貴と円堂は顔をしかめているのだった。
☆☆☆☆☆
翌日、ホーリーライナー乗り場に雷門中サッカー部はやってきた。駅にはすでに二チームをスタジアムへ送るホーリーライナーが到着しており、天馬や信助は間近で見てワクワクしていた。
「このホーリーライナーで、試合会場に向かいます」
「「スゴい!」」
「これに乗って会場に行くのか……」
「行き先はわかりませんけどね」
「そうだったド!」
「ちゅーかドキドキだなぁ」
車田も速水も天城も浜野海士も、どのスタジアムに行くのかわからないのでドキドキしているようだ。