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秋空チャレンジャーズとの試合から翌日――雷門中へ登校する生徒の中に狩屋マサキもいたが、彼を待っていたかのように霧野蘭丸が顔をしかめて前に現れた。
しかし狩屋の表情はいつもの穏やかな瞳ではなく、微かにしか見せないツリ目になっている。
「どういうつもりだ? 狩屋!」
「何がですか? 先輩」
「秋空チャレンジャーズとの試合だ。あのときお前は、わざと突っかかって来た」
周りからは『勢い余って』と見れるが、ぶつかりざまに狩屋はニヤリと笑った挙句、霧野の足を踏んで転倒させたのだ。
「もう少しで俺は、足を痛めるところだった……大事な試合の前に、なんであんなことをした!」
「言いがかりですよ」
「雷門に何しに来た! お前は――……っ!」
どこ吹く風という狩屋に霧野は口調を強めるが、急に口を紡いだ。それに対し狩屋はさらに目を細める。
「言いたいことがあるなら、ハッキリ言ってくださいよ」
「っ、シード……なのか?」
「シード?」
「お前はこの雷門を混乱させるために、フィフスセクターから送り込まれたシードだ。俺はそう思っている。どうなんだ!? 答えろ!」
「――霧野先ぱーい!」
「「「「「おはよう/ございます!」」」」」
狩屋が答える前に声が掛かったので二人が振り向くと、空野葵の他に松風天馬や西園信助や瀬戸水鳥や山菜茜がいる。
「狩屋、おはよう」
「…………」
天馬の挨拶に狩屋は微笑んでいるが霧野は眉を寄せている。その空気に水鳥や天馬も気づいて不思議に思った。
「どうしたどうした? 深刻そうじゃん」
「狩屋?」
「俺、先輩にホーリーロードのこと教えてもらってたんだ」
「?」
狩屋は微笑んで何事もないように言うが、片側の霧野の表情が違うので水鳥も納得できずに首を傾げたが、それ以上追及することはなかった。
☆☆☆☆☆
霧野は元シードである剣城京介に『狩屋はシードではないか』という疑問を尋ねた。しかし剣城は狩屋を見たことがないし、優れた素質を持っているからとはいえシードとは限らないと告げられた。
シードにしろそうでないにしろ、確信が持てないまま霧野はサッカー棟へと向かうと……。
「あれ? 蘭丸くんがこんな時間まで制服なんて珍しいね」
「瑞貴さん……――っ!」
『何度か会ってサッカーを教えてたんだ』
『瑞貴姉さんは師匠ですけど、本当の姉のような存在なんです』
偶然出会った瑞貴に霧野は顔を向けるが、同時に瑞貴は狩屋とつながりがあることを思い出した。
「瑞貴さん、雷門中に来る前の狩屋と最後に会ったのはいつですか? それと、狩屋とは頻繁に指導してたんですか?」
「へっ? 急にどうしたの?」
「お願いです、答えてください!」
「えーと……最後に会ったのはマサキくんが小学校を卒業した頃かな。家までお祝いを持って行ったし。サッカーの指導も私がプロの休みのときや時間があるときだけだから、不定期だったけど……」
(短期間で学校へ送るほどシードは育てられるんだろうか? 瑞貴さんに黙っていたという可能性も捨て切れないが……)
急に思案し始めた霧野に瑞貴は不思議に思ったが、狩屋が霧野に突っかかっていることは気づいていたので、その関係なんだろうと思った。
――グラウンドで雷門中サッカー部は練習の真っ最中だ。今回は二チームに分かれてやるので、三国太一が合図を出す。
「よし、来い!」
「いきます!」
「ここは通さないぞ!」
ドリブルする天馬に、さっそく信助が立ち塞がってきた。すると天馬はサイドから狩屋が上がっているのが見えたので、その隙を逃さない。
「狩屋!」
「ふっ!」
天馬からボールを受け取った狩屋はドリブルすると、今度は霧野が駆け込んできた。
「もらった!」
「……フッ」
狩屋は目を細めてニヤリと笑った。霧野はボールが狩屋の足から離れた隙を狙って取ったのだが……なんと狩屋が転倒した。
「ぐわっ! っつ……!」
「えっ?」
「狩屋!」
しかし狩屋の表情はいつもの穏やかな瞳ではなく、微かにしか見せないツリ目になっている。
「どういうつもりだ? 狩屋!」
「何がですか? 先輩」
「秋空チャレンジャーズとの試合だ。あのときお前は、わざと突っかかって来た」
周りからは『勢い余って』と見れるが、ぶつかりざまに狩屋はニヤリと笑った挙句、霧野の足を踏んで転倒させたのだ。
「もう少しで俺は、足を痛めるところだった……大事な試合の前に、なんであんなことをした!」
「言いがかりですよ」
「雷門に何しに来た! お前は――……っ!」
どこ吹く風という狩屋に霧野は口調を強めるが、急に口を紡いだ。それに対し狩屋はさらに目を細める。
「言いたいことがあるなら、ハッキリ言ってくださいよ」
「っ、シード……なのか?」
「シード?」
「お前はこの雷門を混乱させるために、フィフスセクターから送り込まれたシードだ。俺はそう思っている。どうなんだ!? 答えろ!」
「――霧野先ぱーい!」
「「「「「おはよう/ございます!」」」」」
狩屋が答える前に声が掛かったので二人が振り向くと、空野葵の他に松風天馬や西園信助や瀬戸水鳥や山菜茜がいる。
「狩屋、おはよう」
「…………」
天馬の挨拶に狩屋は微笑んでいるが霧野は眉を寄せている。その空気に水鳥や天馬も気づいて不思議に思った。
「どうしたどうした? 深刻そうじゃん」
「狩屋?」
「俺、先輩にホーリーロードのこと教えてもらってたんだ」
「?」
狩屋は微笑んで何事もないように言うが、片側の霧野の表情が違うので水鳥も納得できずに首を傾げたが、それ以上追及することはなかった。
☆☆☆☆☆
霧野は元シードである剣城京介に『狩屋はシードではないか』という疑問を尋ねた。しかし剣城は狩屋を見たことがないし、優れた素質を持っているからとはいえシードとは限らないと告げられた。
シードにしろそうでないにしろ、確信が持てないまま霧野はサッカー棟へと向かうと……。
「あれ? 蘭丸くんがこんな時間まで制服なんて珍しいね」
「瑞貴さん……――っ!」
『何度か会ってサッカーを教えてたんだ』
『瑞貴姉さんは師匠ですけど、本当の姉のような存在なんです』
偶然出会った瑞貴に霧野は顔を向けるが、同時に瑞貴は狩屋とつながりがあることを思い出した。
「瑞貴さん、雷門中に来る前の狩屋と最後に会ったのはいつですか? それと、狩屋とは頻繁に指導してたんですか?」
「へっ? 急にどうしたの?」
「お願いです、答えてください!」
「えーと……最後に会ったのはマサキくんが小学校を卒業した頃かな。家までお祝いを持って行ったし。サッカーの指導も私がプロの休みのときや時間があるときだけだから、不定期だったけど……」
(短期間で学校へ送るほどシードは育てられるんだろうか? 瑞貴さんに黙っていたという可能性も捨て切れないが……)
急に思案し始めた霧野に瑞貴は不思議に思ったが、狩屋が霧野に突っかかっていることは気づいていたので、その関係なんだろうと思った。
――グラウンドで雷門中サッカー部は練習の真っ最中だ。今回は二チームに分かれてやるので、三国太一が合図を出す。
「よし、来い!」
「いきます!」
「ここは通さないぞ!」
ドリブルする天馬に、さっそく信助が立ち塞がってきた。すると天馬はサイドから狩屋が上がっているのが見えたので、その隙を逃さない。
「狩屋!」
「ふっ!」
天馬からボールを受け取った狩屋はドリブルすると、今度は霧野が駆け込んできた。
「もらった!」
「……フッ」
狩屋は目を細めてニヤリと笑った。霧野はボールが狩屋の足から離れた隙を狙って取ったのだが……なんと狩屋が転倒した。
「ぐわっ! っつ……!」
「えっ?」
「狩屋!」