秋空の挑戦者!
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「あっちゃ~ダメか~……」
「そろそろ大人の本気を見せてやれ!」
「ふっ!」
「イエース! オカゲサマデ~!」
「させるか!」
木暮の言葉を合図に、豊田が大きくゴールキックをするとジョニーに回った。ドリブルする彼に青山は止めようとするが……。
「風神の舞!」
見事な必殺技で青山を突破したジョニーは、横から上がって来る風秋ヨネにボールを回す。
「ヨネサ~ン! オヒカエナスッテ~!」
「任しといてくれよ!」
ヨネが指笛を吹くと同時にヒミコと小道が走り出し、地面から青いペンギンが五羽現れる。
「皇帝ペンギン……」
「「2号!」」
強力な必殺シュートが来るので、それに備えて構える三国の前に狩屋が出た。
「ハンターズネット!」
引っ掻くように振る狩屋の手から強固な網が現れ、見事にシュートを封じ込めた。
「!」
「な、何っ!?」
「スゴい必殺技だ!」
《止めた――っ!! 狩屋がピンチを救った――っ!!》
強力な必殺技を放つ狩屋に、霧野も木暮も天馬も驚いた。
そして残り時間はあとわずか。DFの信助もドリブルしている天馬の隣に上がっていた。
「天馬!」
「ああ!」
信助が合図を出すと、天馬は前方に向けてボールを高く上げた。
「ぶっとびジャンプ!」
「決めさせるもんか! 旋風陣!」
しかし信助のシュートは木暮の旋風陣を突破し、さらに豊田がパンチングする前に見事にゴールへ入った。
《ゴォ――ルッ!! 雷門、ついに1点もぎ取った――っ!!》
「やっぱりスゴいや、雷門は!」
肩を組み合う信助と天馬を筆頭に喜ぶ雷門中サッカー部。木暮は自分の必殺技を破っただけでなく、大人相手も負けない雷門中に懐かしさを覚えた。
《試合終了――っ!! 1対0で雷門の勝利です!!》
試合終了のホイッスルも鳴り響き、この試合は雷門中の勝利で終わるのだった。
☆☆☆☆☆
その後もミニゲームや合同練習をしたので、いつの間にか夕方になっていた。両チームの選手がクールダウンする中、円堂と瑞貴と春奈、秋と木暮は集まっている。
「面白かったな、木暮!」
「はい! 今日は本当にありがとうございました!」
「こっちも改善点がいろいろ見えたよ。本当に試合をやっててよかった!」
「楽しかったわ! またやりたいわね、円堂くん、瑞貴ちゃん!」
「ああ、やろう!」
「絶対にね!」
チームは違ってもサッカーを楽しむ気持ちは同じだ。秋と円堂と瑞貴は笑い合う。
「音無先生もありがとうございました!」
「あっ、はい」
手を差し出す木暮に春奈も握手をしようとしたが……――脳裏に木暮が過去にカエルを使ったイタズラをしたのを思い出したので、手を引っ込めた。
「ヒイッ!」
「どうしたんですか?」
「いえ、その……」
「ウッシッシッ! イタズラはしないよ」
「ウッ!」
手を引っ込めた理由がわかっているので木暮は面白そうに笑うと、春奈は見透かされていたのに気づいて恥ずかしそうに顔を赤くする。それから改めて木暮が手を差し出すと、今度は春奈も快く手を重ねた。
「ねぇ、瑞貴ちゃん」
「ん?」
秋が手招きをして呼んだので瑞貴はそばに寄ると、内緒話するように秋は耳元へ小声で話しかける。
「幸せ?」
ただひと言そう尋ねた。今の秋に円堂への未練はないが、親友として瑞貴の気持ちが聞きたかったのだ。
「うん、とっても!」
「フフッ、そっか」
そして瑞貴は秋と真正面を向いてとびっきりの笑顔を向けた。夕日に反射されていつもの笑顔がさらに眩しく感じ、秋もまた微笑み返した。
大人組が和気藹々とする中、選手たちも楽しいサッカーを取り戻そうという気持ちがより引き締まった。しかし……。
「フンッ……くだらねぇ」
「あいつ……もしかしたら……」
みんなの輪から離れていく狩屋がそう呟くと、その背を見た霧野は一つの可能性を思い浮かべるのだった。
☆コーチの 今日の格言☆
キャプテンでも監督でも、まずは表情から。不安になったら引っ張るべきみんなまで不安になっちゃうよ
以上!!
「そろそろ大人の本気を見せてやれ!」
「ふっ!」
「イエース! オカゲサマデ~!」
「させるか!」
木暮の言葉を合図に、豊田が大きくゴールキックをするとジョニーに回った。ドリブルする彼に青山は止めようとするが……。
「風神の舞!」
見事な必殺技で青山を突破したジョニーは、横から上がって来る風秋ヨネにボールを回す。
「ヨネサ~ン! オヒカエナスッテ~!」
「任しといてくれよ!」
ヨネが指笛を吹くと同時にヒミコと小道が走り出し、地面から青いペンギンが五羽現れる。
「皇帝ペンギン……」
「「2号!」」
強力な必殺シュートが来るので、それに備えて構える三国の前に狩屋が出た。
「ハンターズネット!」
引っ掻くように振る狩屋の手から強固な網が現れ、見事にシュートを封じ込めた。
「!」
「な、何っ!?」
「スゴい必殺技だ!」
《止めた――っ!! 狩屋がピンチを救った――っ!!》
強力な必殺技を放つ狩屋に、霧野も木暮も天馬も驚いた。
そして残り時間はあとわずか。DFの信助もドリブルしている天馬の隣に上がっていた。
「天馬!」
「ああ!」
信助が合図を出すと、天馬は前方に向けてボールを高く上げた。
「ぶっとびジャンプ!」
「決めさせるもんか! 旋風陣!」
しかし信助のシュートは木暮の旋風陣を突破し、さらに豊田がパンチングする前に見事にゴールへ入った。
《ゴォ――ルッ!! 雷門、ついに1点もぎ取った――っ!!》
「やっぱりスゴいや、雷門は!」
肩を組み合う信助と天馬を筆頭に喜ぶ雷門中サッカー部。木暮は自分の必殺技を破っただけでなく、大人相手も負けない雷門中に懐かしさを覚えた。
《試合終了――っ!! 1対0で雷門の勝利です!!》
試合終了のホイッスルも鳴り響き、この試合は雷門中の勝利で終わるのだった。
☆☆☆☆☆
その後もミニゲームや合同練習をしたので、いつの間にか夕方になっていた。両チームの選手がクールダウンする中、円堂と瑞貴と春奈、秋と木暮は集まっている。
「面白かったな、木暮!」
「はい! 今日は本当にありがとうございました!」
「こっちも改善点がいろいろ見えたよ。本当に試合をやっててよかった!」
「楽しかったわ! またやりたいわね、円堂くん、瑞貴ちゃん!」
「ああ、やろう!」
「絶対にね!」
チームは違ってもサッカーを楽しむ気持ちは同じだ。秋と円堂と瑞貴は笑い合う。
「音無先生もありがとうございました!」
「あっ、はい」
手を差し出す木暮に春奈も握手をしようとしたが……――脳裏に木暮が過去にカエルを使ったイタズラをしたのを思い出したので、手を引っ込めた。
「ヒイッ!」
「どうしたんですか?」
「いえ、その……」
「ウッシッシッ! イタズラはしないよ」
「ウッ!」
手を引っ込めた理由がわかっているので木暮は面白そうに笑うと、春奈は見透かされていたのに気づいて恥ずかしそうに顔を赤くする。それから改めて木暮が手を差し出すと、今度は春奈も快く手を重ねた。
「ねぇ、瑞貴ちゃん」
「ん?」
秋が手招きをして呼んだので瑞貴はそばに寄ると、内緒話するように秋は耳元へ小声で話しかける。
「幸せ?」
ただひと言そう尋ねた。今の秋に円堂への未練はないが、親友として瑞貴の気持ちが聞きたかったのだ。
「うん、とっても!」
「フフッ、そっか」
そして瑞貴は秋と真正面を向いてとびっきりの笑顔を向けた。夕日に反射されていつもの笑顔がさらに眩しく感じ、秋もまた微笑み返した。
大人組が和気藹々とする中、選手たちも楽しいサッカーを取り戻そうという気持ちがより引き締まった。しかし……。
「フンッ……くだらねぇ」
「あいつ……もしかしたら……」
みんなの輪から離れていく狩屋がそう呟くと、その背を見た霧野は一つの可能性を思い浮かべるのだった。
☆コーチの 今日の格言☆
キャプテンでも監督でも、まずは表情から。不安になったら引っ張るべきみんなまで不安になっちゃうよ
以上!!