秋空の挑戦者!
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「やられたよ、スゴいね」
「練習だからなんとか止められたんだ。マグレだよ」
「いや、あのスピードとボディバランスはなかなかのものだ」
「どうも……」
天馬だけでなく神童にも褒められたので、片手を頭に当てて照れるように顔を少しうつむけるが……。
(チョロいモンだぜ)
前と横の長い髪に隠れてニヤリと笑っていた狩屋。しかし思わぬ言葉がかけられる。
「実力は認めるけど、ちょっと強引だったぞ」
「…………」
そう告げて背を向ける霧野に、狩屋が目を鋭くして顔をしかめていた。
「結構やるじゃねぇか、あの新入り」
「ええ! 驚きです!」
「でもなんか…怖い感じ……」
「えっ?」
水鳥と共に狩屋を褒めていた葵だが、写真を撮っていた茜が少し怯えたように言うのでキョトンとした。
「よーし。次の組行くぞ」
「「「「はい!」」」」
円堂が次に声をかけたのは、倉間と速水の攻撃チーム、天城と車田の守備チームだ。
先ほどと同じように四人がピッチに入ったのを確認し、円堂が攻撃チームに向けてボールを蹴ると……。
シュンッ!
「「「!?」」」
突如現れた人影がボールを奪って円堂と倉間と速水は目を見開いた。しかも、その人物はなんと帝国学園総帥の鬼道有人で、突然の登場に天馬や春奈を始め全員が驚く。
「鬼道さん!?」
「兄さん!」
歩きながらボールを蹴ってライン際着くと足で止める鬼道。瑞貴と円堂も彼がこの場にいることに驚きを隠せなかった。
「ゆ、有人?」
「なんでお前がここに……?」
「俺が雷門のコーチをすることになった」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「本当か、鬼道!?」
「あれ? ということは私はお払い箱……?」
「いや、俺は基本サポートで瑞貴は変わらずコーチをしつつ円堂の補佐をお願いしたい。昔からお前の意見は参考になるからな。それに――円堂の手綱を握れるのは瑞貴しかいない」
「おい、それどういう意味だよ」
「アハハハ……」
軽く貶されたので円堂は目を半目にすると、隣にいる瑞貴は苦笑いするしかなかった。
しかし急過ぎるにもほどがあるので、春奈は思わず立ち上がって鬼道に問う。
「兄さん! どういうこと?」
「これから戦いはさらに厳しくなる……俺も力を貸したいんだ。響木さんからも頼まれていた」
「そうなんだ!」
「よーし! また一緒に、サッカーやろうぜ!」
「フッ」
また一人、雷門中に当時のサッカー部員が帰って来た。瑞貴や円堂にとっても頼もしい仲間が増えてとても嬉しそうだ。二人に頷いた鬼道は続いて現雷門中サッカー部に顔を向ける。
「雷門の初戦の相手は月山国光だ」
「「月山国光……」」
「去年のベスト8じゃないですか!」
「全国大会でも指折りの競合チームですよね!」
鬼道が告げた相手校の名を円堂と瑞貴が復唱すると、天馬と信助は学校名に心当たりがあって驚く。
「フィフスセクターは、真正面から雷門を潰しにきたわけか」
「恐らくな……」
「でも、俺たちは負けない!」
(フ~ン……)
神童や霧野だけじゃなく、他のみんなだってフィフスセクターが潰しにくるのは予想通りだったし承知の上だ。何やら面白そうなことになっていると狩屋はニヤリと笑っていた。
それから練習が再開され、天馬は事情を知らない狩屋にフィフスセクターのこと、革命のこと、レジスタンスのことを教える。
「革命かぁ……」
「うん。だから雷門は勝ち続けなきゃならないんだ」
フィールドで剣城と霧野の競り合いをやっていたが、それに勝利したのは剣城だ。
「あっ!」
「いいぞ! 剣城!」
「ハァ……ハァ……」
「俺もがんばらなきゃな……」
剣城のプレーを円堂が褒める中、霧野は息が上がりながらも剣城を追いかける。その様子を狩屋は標的を見つけたかのように笑っていた。
「練習だからなんとか止められたんだ。マグレだよ」
「いや、あのスピードとボディバランスはなかなかのものだ」
「どうも……」
天馬だけでなく神童にも褒められたので、片手を頭に当てて照れるように顔を少しうつむけるが……。
(チョロいモンだぜ)
前と横の長い髪に隠れてニヤリと笑っていた狩屋。しかし思わぬ言葉がかけられる。
「実力は認めるけど、ちょっと強引だったぞ」
「…………」
そう告げて背を向ける霧野に、狩屋が目を鋭くして顔をしかめていた。
「結構やるじゃねぇか、あの新入り」
「ええ! 驚きです!」
「でもなんか…怖い感じ……」
「えっ?」
水鳥と共に狩屋を褒めていた葵だが、写真を撮っていた茜が少し怯えたように言うのでキョトンとした。
「よーし。次の組行くぞ」
「「「「はい!」」」」
円堂が次に声をかけたのは、倉間と速水の攻撃チーム、天城と車田の守備チームだ。
先ほどと同じように四人がピッチに入ったのを確認し、円堂が攻撃チームに向けてボールを蹴ると……。
シュンッ!
「「「!?」」」
突如現れた人影がボールを奪って円堂と倉間と速水は目を見開いた。しかも、その人物はなんと帝国学園総帥の鬼道有人で、突然の登場に天馬や春奈を始め全員が驚く。
「鬼道さん!?」
「兄さん!」
歩きながらボールを蹴ってライン際着くと足で止める鬼道。瑞貴と円堂も彼がこの場にいることに驚きを隠せなかった。
「ゆ、有人?」
「なんでお前がここに……?」
「俺が雷門のコーチをすることになった」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「本当か、鬼道!?」
「あれ? ということは私はお払い箱……?」
「いや、俺は基本サポートで瑞貴は変わらずコーチをしつつ円堂の補佐をお願いしたい。昔からお前の意見は参考になるからな。それに――円堂の手綱を握れるのは瑞貴しかいない」
「おい、それどういう意味だよ」
「アハハハ……」
軽く貶されたので円堂は目を半目にすると、隣にいる瑞貴は苦笑いするしかなかった。
しかし急過ぎるにもほどがあるので、春奈は思わず立ち上がって鬼道に問う。
「兄さん! どういうこと?」
「これから戦いはさらに厳しくなる……俺も力を貸したいんだ。響木さんからも頼まれていた」
「そうなんだ!」
「よーし! また一緒に、サッカーやろうぜ!」
「フッ」
また一人、雷門中に当時のサッカー部員が帰って来た。瑞貴や円堂にとっても頼もしい仲間が増えてとても嬉しそうだ。二人に頷いた鬼道は続いて現雷門中サッカー部に顔を向ける。
「雷門の初戦の相手は月山国光だ」
「「月山国光……」」
「去年のベスト8じゃないですか!」
「全国大会でも指折りの競合チームですよね!」
鬼道が告げた相手校の名を円堂と瑞貴が復唱すると、天馬と信助は学校名に心当たりがあって驚く。
「フィフスセクターは、真正面から雷門を潰しにきたわけか」
「恐らくな……」
「でも、俺たちは負けない!」
(フ~ン……)
神童や霧野だけじゃなく、他のみんなだってフィフスセクターが潰しにくるのは予想通りだったし承知の上だ。何やら面白そうなことになっていると狩屋はニヤリと笑っていた。
それから練習が再開され、天馬は事情を知らない狩屋にフィフスセクターのこと、革命のこと、レジスタンスのことを教える。
「革命かぁ……」
「うん。だから雷門は勝ち続けなきゃならないんだ」
フィールドで剣城と霧野の競り合いをやっていたが、それに勝利したのは剣城だ。
「あっ!」
「いいぞ! 剣城!」
「ハァ……ハァ……」
「俺もがんばらなきゃな……」
剣城のプレーを円堂が褒める中、霧野は息が上がりながらも剣城を追いかける。その様子を狩屋は標的を見つけたかのように笑っていた。