秋空の挑戦者!
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「はい!」
「よし、入部を認める!」
「「「「「えっ?」」」」」
アッサリと入部を認めた円堂に神童たちは驚いた。今まで実戦形式でやっていたのに言葉を交わすだけだったので、浜野は代表して問いかける。
「入部テストは?」
「今のが入部テストだ。サッカーをやりたい奴が入るのが、サッカー部だからな!」
「監督……!」
円堂はそう言うと部屋を出て行き、狩屋の入部を認めてもらって天馬と信助は顔を輝かせる。
「ですよね~」
「円堂監督らしいやり方だな」
「はい」
「……面白いな」
浜野も三国も神童も、久遠道也とは違うやり方だが確かに当てはまっていると思った。そんな彼に狩屋も目を鋭くして面白げに笑っているのだった。
すると自動ドアが開いて思わず全員が注目すると、今度は瑞貴がやってきた。
「みんな、そろそろグラウンドに集合――」
「姉さん……?」
「「「「「えっ?」」」」」
どこからか聞こえた呟きに全員が注目した。その主は狩屋であり、彼は瑞貴を見て瞳を揺らした。
「あれ? 君は……」
「瑞貴姉さん!」
ギュッ!
「わっ」
「「「「「なっ!?」」」」」
顔を向けて確認した途端、狩屋は思いっきり瑞貴に抱き付いた。あまりのことにその場にいた全員が衝撃を受ける。
「おい、新入り! 瑞貴さんに何してんだ! 離れろ!」
「あっ。……チッ」
すかさず割り込んで来た霧野が狩屋を瑞貴からベリッと効果音が付くくらい引き剥がし、その際に狩屋は小さく舌打ちしていた。狩屋だけでなく瑞貴も知っている様子だったので神童が確認する。
「瑞貴さん、知り合いですか?」
「うん、何度か会ってサッカーを教えてたんだ」
「それで『姉さん』って呼んでいるのか……」
「瑞貴姉さんは師匠ですけど、本当の姉のような存在なんです」
「マサキくんもサッカー部に入るんだね。またよろしく」
「こちらこそよろしくお願いします。また姉さんの指導が受けられるなんて嬉しいな」
「だからと言って、ここでは瑞貴さんは雷門中サッカー部のコーチなんだ。再会して嬉しいのはわかるが、無闇に抱きついたり態度を改めろ」
「はい、すみませんでした……」
霧野がビシッと叱ったので、狩屋は少し眉を下げて頭を下げた。そのときにまた目を鋭くしていたなど誰も気づかない。
「それじゃあ、みんなユニフォームに着替えて外のグラウンドに集合。マサキくんのユニフォームも用意するから、こっちに来て」
「はい!」
――それから全員外のグラウンドに移動し、瑞貴から今日の練習メニューが告げられる。
「これから二対二で攻撃と守備の練習だよ。攻撃側はシュートを狙い、守備はそれを阻止する」
「「「「「はい!」」」」」
「最初の攻撃は天馬と神童」
「「はい!」」
「守備は霧野と……狩屋だ」
「はい!」
「!」
円堂に指名された天馬と神童に引き続き、霧野と狩屋も指名された。まさかこんなに早く出番が来ると思わなかったので狩屋は返事ができず目を見開く。
「いきなりかよ……」
「瑞貴さんが教えてたって言ってたけど、どんだけできるんかね~?」
倉間も浜野も狩屋の実力が気になるようだ。しかし初っ端からやるとは驚いたので瀬戸水鳥も少し不安になる。
「大丈夫か? 入部したばっかなのに」
「入部したばかりだから、試すんじゃないかしら」
「チームに馴染ませようとしてるのかも」
「始まる……!」
音無春奈の言葉に葵も同意すると山菜茜がカメラを構えた。ピッチには天馬と神童、霧野と狩屋とそれぞれ分かれ、センターラインの外で円堂が足元にボールを構えている。
「攻撃も守備も全力を出せ!」
「いくぞ!」
「はい!」
神童と天馬が走り出すと円堂はボールを蹴った。それを取った神童の前に霧野が立ち塞がる。
「行かせないぜ!」
「天馬!」
突破できないと感じたのか神童は天馬にパスを回すと、それを取ってディフェンスに来た狩屋をかわす。しかし狩屋はすぐに体勢を立て直して天馬のあとを追った。
「っ、振りきれない!」
「フッ……」
「うわあっ!」
目を鋭くさせた狩屋は天馬に思いっきりタックルをかました。倒れる天馬に対し狩屋は体勢を崩すことなくボールをラインの外に出した。それを見つつ円堂は両腕を組んで真剣な表情でいる。
「…………」
(前に見たときよりもうまくなってる。でも……)
瑞貴は天馬の腕を引いて立ち上がらせる狩屋を見て、顎に指をかけて眉をしかめた。
「よし、入部を認める!」
「「「「「えっ?」」」」」
アッサリと入部を認めた円堂に神童たちは驚いた。今まで実戦形式でやっていたのに言葉を交わすだけだったので、浜野は代表して問いかける。
「入部テストは?」
「今のが入部テストだ。サッカーをやりたい奴が入るのが、サッカー部だからな!」
「監督……!」
円堂はそう言うと部屋を出て行き、狩屋の入部を認めてもらって天馬と信助は顔を輝かせる。
「ですよね~」
「円堂監督らしいやり方だな」
「はい」
「……面白いな」
浜野も三国も神童も、久遠道也とは違うやり方だが確かに当てはまっていると思った。そんな彼に狩屋も目を鋭くして面白げに笑っているのだった。
すると自動ドアが開いて思わず全員が注目すると、今度は瑞貴がやってきた。
「みんな、そろそろグラウンドに集合――」
「姉さん……?」
「「「「「えっ?」」」」」
どこからか聞こえた呟きに全員が注目した。その主は狩屋であり、彼は瑞貴を見て瞳を揺らした。
「あれ? 君は……」
「瑞貴姉さん!」
ギュッ!
「わっ」
「「「「「なっ!?」」」」」
顔を向けて確認した途端、狩屋は思いっきり瑞貴に抱き付いた。あまりのことにその場にいた全員が衝撃を受ける。
「おい、新入り! 瑞貴さんに何してんだ! 離れろ!」
「あっ。……チッ」
すかさず割り込んで来た霧野が狩屋を瑞貴からベリッと効果音が付くくらい引き剥がし、その際に狩屋は小さく舌打ちしていた。狩屋だけでなく瑞貴も知っている様子だったので神童が確認する。
「瑞貴さん、知り合いですか?」
「うん、何度か会ってサッカーを教えてたんだ」
「それで『姉さん』って呼んでいるのか……」
「瑞貴姉さんは師匠ですけど、本当の姉のような存在なんです」
「マサキくんもサッカー部に入るんだね。またよろしく」
「こちらこそよろしくお願いします。また姉さんの指導が受けられるなんて嬉しいな」
「だからと言って、ここでは瑞貴さんは雷門中サッカー部のコーチなんだ。再会して嬉しいのはわかるが、無闇に抱きついたり態度を改めろ」
「はい、すみませんでした……」
霧野がビシッと叱ったので、狩屋は少し眉を下げて頭を下げた。そのときにまた目を鋭くしていたなど誰も気づかない。
「それじゃあ、みんなユニフォームに着替えて外のグラウンドに集合。マサキくんのユニフォームも用意するから、こっちに来て」
「はい!」
――それから全員外のグラウンドに移動し、瑞貴から今日の練習メニューが告げられる。
「これから二対二で攻撃と守備の練習だよ。攻撃側はシュートを狙い、守備はそれを阻止する」
「「「「「はい!」」」」」
「最初の攻撃は天馬と神童」
「「はい!」」
「守備は霧野と……狩屋だ」
「はい!」
「!」
円堂に指名された天馬と神童に引き続き、霧野と狩屋も指名された。まさかこんなに早く出番が来ると思わなかったので狩屋は返事ができず目を見開く。
「いきなりかよ……」
「瑞貴さんが教えてたって言ってたけど、どんだけできるんかね~?」
倉間も浜野も狩屋の実力が気になるようだ。しかし初っ端からやるとは驚いたので瀬戸水鳥も少し不安になる。
「大丈夫か? 入部したばっかなのに」
「入部したばかりだから、試すんじゃないかしら」
「チームに馴染ませようとしてるのかも」
「始まる……!」
音無春奈の言葉に葵も同意すると山菜茜がカメラを構えた。ピッチには天馬と神童、霧野と狩屋とそれぞれ分かれ、センターラインの外で円堂が足元にボールを構えている。
「攻撃も守備も全力を出せ!」
「いくぞ!」
「はい!」
神童と天馬が走り出すと円堂はボールを蹴った。それを取った神童の前に霧野が立ち塞がる。
「行かせないぜ!」
「天馬!」
突破できないと感じたのか神童は天馬にパスを回すと、それを取ってディフェンスに来た狩屋をかわす。しかし狩屋はすぐに体勢を立て直して天馬のあとを追った。
「っ、振りきれない!」
「フッ……」
「うわあっ!」
目を鋭くさせた狩屋は天馬に思いっきりタックルをかました。倒れる天馬に対し狩屋は体勢を崩すことなくボールをラインの外に出した。それを見つつ円堂は両腕を組んで真剣な表情でいる。
「…………」
(前に見たときよりもうまくなってる。でも……)
瑞貴は天馬の腕を引いて立ち上がらせる狩屋を見て、顎に指をかけて眉をしかめた。