羽ばたけ! 天馬の化身!!
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《ここでホイッスル! 得点は3対1! 海王学園のリードで前半終了だ!!》
(クッソー……! どうしたら、止められるんだ!?)
「だからムリだって言ったんですよ。化身使いが三人もいるなんて、勝てるはずないじゃないですか……」
震える手でゴールを次々決められることに三国は悔しく思い、速水はすっかりあきらめている。この試合の鍵を握るのは――天馬だ。円堂も瑞貴もそれがわかっているからこそ、顔を見合わせて頷いた。
――ハーフタイムに入り、円堂は後半の指示を伝えたがそれは全員が驚くことだった。
「「「「「ええっ!? 天馬をキーパーに!?」」」」」
「天馬のポジションには霧野が入れ」
「は、はい!」
「三国、お前はサイドバックだ」
「…………!」
三国はショックと驚きが入り交じって言葉が出ないのか、代わりに車田が代弁した。
「どういうことですか!? 一度もやったことがない天馬を、キーパーにするなんて!」
「もちろん、勝つためだ」
「か、勝つためって……」
(監督は、何を考えているんだ? 瑞貴さんも……)
(まさか……!)
浜野たちが戸惑う中、神童は円堂の意図がわからなかった。驚く春奈と違って真顔でいる瑞貴は円堂の狙いを知っている。しかし剣城は何かに気づいたようで目を見開いた。
だが怪我もしていないのに交代させられることは三国には屈辱なことだろう。強く拳を握るが、ゆっくりと手を解く。
「っつ……――監督の言う通り、やってみよう」
「三国!」
「頼んだぞ、天馬」
「三国先輩……」
「替えのユニフォーム出してくれ」
「は、はい!」
(三国さん……)
車田が止めるも、三国は天馬の前に立つと肩をポンッと叩いた。しかし天馬には言葉をかけられず、三国に言われて葵はユニフォームの用意を始める。神童はその背が寂しそうに見えた。
「…………」
バシッ!
「わっ!」
天馬はリフティングする三国を見つめていると、背中を水鳥に叩かれた。
「なんて顔してんだよ。こうなったらやるしかないだろ?」
「でも――」
「サッカー、守るんだろ?」
「!」
「大丈夫だよ、天馬! 僕たちも絶対守るから! シュートなんか撃たせないよ!」
「信助……!」
水鳥と信助に励まされて、天馬はGKとして立つことに決めた。
「はい、天馬。GKのユニフォームだよ」
「あ、ありがとうございます……」
瑞貴にユニフォームを受け取りながら、天馬は自分にできるのだろうかと不安に思った。それが表情に出ていたので瑞貴はポンッと天馬の肩に手を置く。
「指示の意図を考えるんじゃなく、まずは使命を与えられた自分を信じなさい。結果はそのあとに出てくるんだから」
「はい!」
瑞貴の言葉に天馬は力強く頷いて、着替えに行った。
(クッソー……! どうしたら、止められるんだ!?)
「だからムリだって言ったんですよ。化身使いが三人もいるなんて、勝てるはずないじゃないですか……」
震える手でゴールを次々決められることに三国は悔しく思い、速水はすっかりあきらめている。この試合の鍵を握るのは――天馬だ。円堂も瑞貴もそれがわかっているからこそ、顔を見合わせて頷いた。
――ハーフタイムに入り、円堂は後半の指示を伝えたがそれは全員が驚くことだった。
「「「「「ええっ!? 天馬をキーパーに!?」」」」」
「天馬のポジションには霧野が入れ」
「は、はい!」
「三国、お前はサイドバックだ」
「…………!」
三国はショックと驚きが入り交じって言葉が出ないのか、代わりに車田が代弁した。
「どういうことですか!? 一度もやったことがない天馬を、キーパーにするなんて!」
「もちろん、勝つためだ」
「か、勝つためって……」
(監督は、何を考えているんだ? 瑞貴さんも……)
(まさか……!)
浜野たちが戸惑う中、神童は円堂の意図がわからなかった。驚く春奈と違って真顔でいる瑞貴は円堂の狙いを知っている。しかし剣城は何かに気づいたようで目を見開いた。
だが怪我もしていないのに交代させられることは三国には屈辱なことだろう。強く拳を握るが、ゆっくりと手を解く。
「っつ……――監督の言う通り、やってみよう」
「三国!」
「頼んだぞ、天馬」
「三国先輩……」
「替えのユニフォーム出してくれ」
「は、はい!」
(三国さん……)
車田が止めるも、三国は天馬の前に立つと肩をポンッと叩いた。しかし天馬には言葉をかけられず、三国に言われて葵はユニフォームの用意を始める。神童はその背が寂しそうに見えた。
「…………」
バシッ!
「わっ!」
天馬はリフティングする三国を見つめていると、背中を水鳥に叩かれた。
「なんて顔してんだよ。こうなったらやるしかないだろ?」
「でも――」
「サッカー、守るんだろ?」
「!」
「大丈夫だよ、天馬! 僕たちも絶対守るから! シュートなんか撃たせないよ!」
「信助……!」
水鳥と信助に励まされて、天馬はGKとして立つことに決めた。
「はい、天馬。GKのユニフォームだよ」
「あ、ありがとうございます……」
瑞貴にユニフォームを受け取りながら、天馬は自分にできるのだろうかと不安に思った。それが表情に出ていたので瑞貴はポンッと天馬の肩に手を置く。
「指示の意図を考えるんじゃなく、まずは使命を与えられた自分を信じなさい。結果はそのあとに出てくるんだから」
「はい!」
瑞貴の言葉に天馬は力強く頷いて、着替えに行った。