荒れ狂う海王の牙!
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「俺たちのサッカーを見て、もう一度フィフスセクターと戦おうと決心してくれたんだ。だったらそれでいいじゃないか。それに、俺たちがやろうとしている革命は、まさにそういうことじゃないのか?」
「どういうことだド?」
「もちろん、ホーリーロードで優勝してイシドシュウジから聖帝の座を奪うことは重要だ。けど、俺は思う……――本当の革命は、俺たちのサッカーを見た人がサッカーの素晴らしさを思い出して、それを取り戻すために立ち上がってくれることじゃないかって。俺たちだけじゃ革命は起こせない……革命にはサッカーを愛する者、みんなの力が必要なんだ!」
「キャプテン!」
「ステキ~!」
凛々しく告げる神童に天馬と山菜茜は尊敬した。だが車田はまだ戸惑いがある。
「そ、そりゃそうかもしれないが……」
「まあいいんじゃないんスか? 戻って来たんだから。やっぱ、仲間は一人でも多いほうがいいんだし」
「ハァ……わかったよ」
浜野が後押しをしたので車田は渋々折れた。再入部を許してくれて一乃と青山は嬉しそうに声を上げる。
「ありがとうございます!」
「俺たちも、全力で戦います!」
「よし。それじゃあ出発だ!」
次々とみんなが順番にバスの中に乗り込み、一乃と青山も乗り込もうとすると瑞貴がそばに来た。二人も気づいて背筋を伸ばす。
「七助くんと俊介くんでいいかな?」
「「は、はい!」」
「時間はないから着替えは向こうでね。二人のこれからを期待しているよ」
瑞貴が差し出したのはユニフォームだ。今までセカンドチームのユニフォームしか着ていなかったし、憧れのファーストのユニフォームを着れる嬉しさと、入部を認めてくれた喜びが入り交じって二人は受け取ると笑顔で言う。
「「はい! がんばります!」」
二人もバスの中に入ったのを確認した瑞貴の隣に円堂が立つ。
「神童も、ちゃんと革命の本当の意味をわかっていたんだな」
「うん。とっても心強いキャプテンだよ」
そして瑞貴も円堂もバスに乗り込み、運転手の古株がバスを発進してくれた。
☆☆☆☆☆
決勝戦の舞台は今まで通り対戦校の学校ではなく、ホーリーロードスタジアムで行われる。観客席はすでに満員だ。この試合は革命の一歩を左右するため、レジスタンスも中継で真剣な面差しで見ている。
《雷門ファンの皆様、お待たせいたしました! ホーリーロード地区予選もいよいよ大詰め! 本日はここ満員のホーリーロードスタジアムから、関東地区予選決勝・海王学園対雷門中の一戦を角馬歩の実況でお伝えします!!》
角間歩の実況と共に観客席からは歓声が湧き上がっている。Aブロック代表・雷門中対Bブロック代表・海王学園――この勝負で全国大会へ進むチームが決まるのだ。
「みんな、準備はいいな!?」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「野郎共!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
神童と浪川蓮助――それぞれのキャプテンのかけ声で両チームとも試合に向けて精が出ていた。
「どういうことだド?」
「もちろん、ホーリーロードで優勝してイシドシュウジから聖帝の座を奪うことは重要だ。けど、俺は思う……――本当の革命は、俺たちのサッカーを見た人がサッカーの素晴らしさを思い出して、それを取り戻すために立ち上がってくれることじゃないかって。俺たちだけじゃ革命は起こせない……革命にはサッカーを愛する者、みんなの力が必要なんだ!」
「キャプテン!」
「ステキ~!」
凛々しく告げる神童に天馬と山菜茜は尊敬した。だが車田はまだ戸惑いがある。
「そ、そりゃそうかもしれないが……」
「まあいいんじゃないんスか? 戻って来たんだから。やっぱ、仲間は一人でも多いほうがいいんだし」
「ハァ……わかったよ」
浜野が後押しをしたので車田は渋々折れた。再入部を許してくれて一乃と青山は嬉しそうに声を上げる。
「ありがとうございます!」
「俺たちも、全力で戦います!」
「よし。それじゃあ出発だ!」
次々とみんなが順番にバスの中に乗り込み、一乃と青山も乗り込もうとすると瑞貴がそばに来た。二人も気づいて背筋を伸ばす。
「七助くんと俊介くんでいいかな?」
「「は、はい!」」
「時間はないから着替えは向こうでね。二人のこれからを期待しているよ」
瑞貴が差し出したのはユニフォームだ。今までセカンドチームのユニフォームしか着ていなかったし、憧れのファーストのユニフォームを着れる嬉しさと、入部を認めてくれた喜びが入り交じって二人は受け取ると笑顔で言う。
「「はい! がんばります!」」
二人もバスの中に入ったのを確認した瑞貴の隣に円堂が立つ。
「神童も、ちゃんと革命の本当の意味をわかっていたんだな」
「うん。とっても心強いキャプテンだよ」
そして瑞貴も円堂もバスに乗り込み、運転手の古株がバスを発進してくれた。
☆☆☆☆☆
決勝戦の舞台は今まで通り対戦校の学校ではなく、ホーリーロードスタジアムで行われる。観客席はすでに満員だ。この試合は革命の一歩を左右するため、レジスタンスも中継で真剣な面差しで見ている。
《雷門ファンの皆様、お待たせいたしました! ホーリーロード地区予選もいよいよ大詰め! 本日はここ満員のホーリーロードスタジアムから、関東地区予選決勝・海王学園対雷門中の一戦を角馬歩の実況でお伝えします!!》
角間歩の実況と共に観客席からは歓声が湧き上がっている。Aブロック代表・雷門中対Bブロック代表・海王学園――この勝負で全国大会へ進むチームが決まるのだ。
「みんな、準備はいいな!?」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「野郎共!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
神童と浪川蓮助――それぞれのキャプテンのかけ声で両チームとも試合に向けて精が出ていた。