エピローグ
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「キャプテンや監督でもある前に、あなたは『円堂守』という一人の人間でしょ。私にとってはただ一人の存在、あなたにとって私がただ一人の存在のように」
「瑞貴……」
「むしろ『消えないで』と言いたいのは私のほうなんだけども。何度私の前から消えたっけ?」
「ウッ! スミマセン……」
顔は瑞貴の両手によって固定されているため、視線を逸らして謝罪する円堂。瑞貴だって本気で言っているわけではないとわかっていても、うしろめたさがやはりあるようだ。
そんな彼を見てクスッと微笑んだ瑞貴は、円堂の顔を引き寄せて自分のおでこにコツンと合わせる。
「私は消えないよ。元の世界にも、他の世界にも。守がいるこの世界にいれますようにって神様にお願いしたんだから」
「ハハッ、そうか。神様が了承してくれるなら、安心だな」
円堂にとっては自分を安心させるように言ってくれたと思うだろうが、これは本当のことだ。何せ瑞貴の後見人こそが、本物の神様なのだから。
「ずっとそばにいるよ」
「ありがとう。俺も、ずっとそばにいる」
「「相棒のそばに」」
そうして二人の距離は自然と縮まり、唇がもう少しで重なろうとすると……。
バコンッ!
「イテェッ!」
「守!?」
突如、どこからか現れたボールが円堂の頭を直撃した。いきなりのことだったので瑞貴も驚き、円堂は頭を抑えながら周りを見渡すと、少し離れた所の木々の間や茂みの中から一部のメンバーがデバガメをしていることに気づく。
「あー! 惜しい!」
「もー! 瞬木ったら何するの! いいとこだったのに!」
「アワワワ……これが大人の愛……!」
「スンマセーン、ボールガ勝手ニ飛ンデ行キマシター」
「思いっきり棒読みだな……」
「すすすすすみません! 勝手に覗いたりして!」
「…………」
「あ、あの、俺たちに気にせず、どうぞ続きを……」
あとちょっとだったと叫ぶ葵、文句を言うさくら、顔を真っ赤になって慌てる好葉、悪びれが全くない瞬木、呆れる井吹だけでなく、こちらもまた顔を真っ赤にする神童、顔を思いっきり逸らしているが耳が赤い剣城、頬を染めながら続きを促す天馬。
しかし当然そんな空気になれず、円堂はワナワナと肩を震わせる。
「お~ま~え~ら~!」
「「「「「わあああっ!」」」」」
「待てー!」
「……フフッ!」
円堂が立ち上がってこちらに走って来たので、天馬たちは慌てて蜘蛛の子が散るように逃げて行った。
残った瑞貴はポカンとしたが、次いでその光景が面白くなって自然と笑顔を浮かべる。その様子を、春奈と茜がしっかりと激写していたのは、また別の話。
☆コーチの 今日の格言☆
私にとってはただ一人の存在、あなたにとって私がただ一人の存在のように
以上!!
あとがき→
「瑞貴……」
「むしろ『消えないで』と言いたいのは私のほうなんだけども。何度私の前から消えたっけ?」
「ウッ! スミマセン……」
顔は瑞貴の両手によって固定されているため、視線を逸らして謝罪する円堂。瑞貴だって本気で言っているわけではないとわかっていても、うしろめたさがやはりあるようだ。
そんな彼を見てクスッと微笑んだ瑞貴は、円堂の顔を引き寄せて自分のおでこにコツンと合わせる。
「私は消えないよ。元の世界にも、他の世界にも。守がいるこの世界にいれますようにって神様にお願いしたんだから」
「ハハッ、そうか。神様が了承してくれるなら、安心だな」
円堂にとっては自分を安心させるように言ってくれたと思うだろうが、これは本当のことだ。何せ瑞貴の後見人こそが、本物の神様なのだから。
「ずっとそばにいるよ」
「ありがとう。俺も、ずっとそばにいる」
「「相棒のそばに」」
そうして二人の距離は自然と縮まり、唇がもう少しで重なろうとすると……。
バコンッ!
「イテェッ!」
「守!?」
突如、どこからか現れたボールが円堂の頭を直撃した。いきなりのことだったので瑞貴も驚き、円堂は頭を抑えながら周りを見渡すと、少し離れた所の木々の間や茂みの中から一部のメンバーがデバガメをしていることに気づく。
「あー! 惜しい!」
「もー! 瞬木ったら何するの! いいとこだったのに!」
「アワワワ……これが大人の愛……!」
「スンマセーン、ボールガ勝手ニ飛ンデ行キマシター」
「思いっきり棒読みだな……」
「すすすすすみません! 勝手に覗いたりして!」
「…………」
「あ、あの、俺たちに気にせず、どうぞ続きを……」
あとちょっとだったと叫ぶ葵、文句を言うさくら、顔を真っ赤になって慌てる好葉、悪びれが全くない瞬木、呆れる井吹だけでなく、こちらもまた顔を真っ赤にする神童、顔を思いっきり逸らしているが耳が赤い剣城、頬を染めながら続きを促す天馬。
しかし当然そんな空気になれず、円堂はワナワナと肩を震わせる。
「お~ま~え~ら~!」
「「「「「わあああっ!」」」」」
「待てー!」
「……フフッ!」
円堂が立ち上がってこちらに走って来たので、天馬たちは慌てて蜘蛛の子が散るように逃げて行った。
残った瑞貴はポカンとしたが、次いでその光景が面白くなって自然と笑顔を浮かべる。その様子を、春奈と茜がしっかりと激写していたのは、また別の話。
☆コーチの 今日の格言☆
私にとってはただ一人の存在、あなたにとって私がただ一人の存在のように
以上!!
あとがき→