荒れ狂う海王の牙!
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「円堂監督。今の電話は?」
「全員シードって……まさか海王学園のことじゃ!」
「ああ。フィフスセクターのデータベースを調べてわかったらしい」
霧野の言う通り、目金欠流がフィフスセクターのコンピューターに侵入し調べたことによってわかったのだ。
今まで対戦してきたシードは化身を出す者が多かった。海王学園がシードなら化身使いの可能性があると車田剛一はそう言う。
「ってことは、全員化身使い?」
「それは違う。シードだからといって、全員が化身を出せるわけじゃない」
「そうなのか?」
否定の声を上げたのは剣城だ。元シードだからこそ説得力があるので、三国は引き続き尋ねる。
「そもそもシードとはフィフスセクターから各学校に送り込まれ、その学校がフィフスセクターの指示に従っているかサッカー部の中から監視する監視者のこと。俺がやろうとしたように力で従わせようとするシードもいれば、隠密に行動しチームをコントロールするシードもいる」
「帝国学園は雷門中との試合までシードが誰かわからなかった……。彼らは隠密に行動するタイプだったってわけね」
「はい」
瑞貴の推理に剣城は頷いた。あの鬼道や佐久間次郎ですら普段の練習で見抜けなかったのだ。最初はうまく場に溶け込んで、だんだん周りにプレッシャーを与えてフィフスセクターの思いのままにする。
てっきりシードは化身を使えるプレーヤーだと思ったので、剣城の説明で車田も納得する。
「つまり、相手がシードだからって全員が化身を使えるわけじゃないってことか」
「だが油断は禁物だ。シードはみんなフィフスセクターで特別な訓練を受けたサッカープレーヤー……恐るべき身体能力を有している」
「全員シード……」
三国たちは海王学園が全員シードなら、すなわちフィフスセクターの訓練を受けた強い相手だと理解した。警戒と不安で空気が悪くなる中――。
「面白いんじゃね?」
「ええっ!?」
さっきまでの説明を聞いていて、尚もワクワクしている浜野に速水は驚いた。
「どうせやんなら、そっちのほうが盛り上がるじゃん。シードをそろえてくるってことは、それだけフィフスセクターもマジってことだし……そいつら倒したら一気に革命成功しちゃったりして! ハハハハッ!」
「確かに、勢いはつくな!」
「えっ? えっ?」
いつものノリで言ったはずだが、三国が賛同したので浜野は思わず驚いた。車田も霧野も神童も同じ気持ちのようだ。
「一気に革命か……!」
「神童!」
「ああ!」
「やろうぜ!」
「革命だド!」
車田や天城もやる気満々になり、場を明るくさせただけじゃなく盛り上げてくれた浜野に天馬は尊敬した。
「さっすが浜野先輩!」
「えっ? ま、まーな!」
「そうと決まれば、練習だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
もう今日の練習は終わったというのに、車田たちは自主練習するためにグラウンドへ走り出した。
「全員シードって……まさか海王学園のことじゃ!」
「ああ。フィフスセクターのデータベースを調べてわかったらしい」
霧野の言う通り、目金欠流がフィフスセクターのコンピューターに侵入し調べたことによってわかったのだ。
今まで対戦してきたシードは化身を出す者が多かった。海王学園がシードなら化身使いの可能性があると車田剛一はそう言う。
「ってことは、全員化身使い?」
「それは違う。シードだからといって、全員が化身を出せるわけじゃない」
「そうなのか?」
否定の声を上げたのは剣城だ。元シードだからこそ説得力があるので、三国は引き続き尋ねる。
「そもそもシードとはフィフスセクターから各学校に送り込まれ、その学校がフィフスセクターの指示に従っているかサッカー部の中から監視する監視者のこと。俺がやろうとしたように力で従わせようとするシードもいれば、隠密に行動しチームをコントロールするシードもいる」
「帝国学園は雷門中との試合までシードが誰かわからなかった……。彼らは隠密に行動するタイプだったってわけね」
「はい」
瑞貴の推理に剣城は頷いた。あの鬼道や佐久間次郎ですら普段の練習で見抜けなかったのだ。最初はうまく場に溶け込んで、だんだん周りにプレッシャーを与えてフィフスセクターの思いのままにする。
てっきりシードは化身を使えるプレーヤーだと思ったので、剣城の説明で車田も納得する。
「つまり、相手がシードだからって全員が化身を使えるわけじゃないってことか」
「だが油断は禁物だ。シードはみんなフィフスセクターで特別な訓練を受けたサッカープレーヤー……恐るべき身体能力を有している」
「全員シード……」
三国たちは海王学園が全員シードなら、すなわちフィフスセクターの訓練を受けた強い相手だと理解した。警戒と不安で空気が悪くなる中――。
「面白いんじゃね?」
「ええっ!?」
さっきまでの説明を聞いていて、尚もワクワクしている浜野に速水は驚いた。
「どうせやんなら、そっちのほうが盛り上がるじゃん。シードをそろえてくるってことは、それだけフィフスセクターもマジってことだし……そいつら倒したら一気に革命成功しちゃったりして! ハハハハッ!」
「確かに、勢いはつくな!」
「えっ? えっ?」
いつものノリで言ったはずだが、三国が賛同したので浜野は思わず驚いた。車田も霧野も神童も同じ気持ちのようだ。
「一気に革命か……!」
「神童!」
「ああ!」
「やろうぜ!」
「革命だド!」
車田や天城もやる気満々になり、場を明るくさせただけじゃなく盛り上げてくれた浜野に天馬は尊敬した。
「さっすが浜野先輩!」
「えっ? ま、まーな!」
「そうと決まれば、練習だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
もう今日の練習は終わったというのに、車田たちは自主練習するためにグラウンドへ走り出した。