嵐・竜巻・ハリケーン!
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――試合再開で高く飛び上がったボールを天馬とオズロックが同時にジャンプして交差すると……ボールを取ったのは天馬だった。しかし着地して走り出そうとしたが、同じように着地したオズロックが引き返して天馬の前に立ち塞がると競り合う。
「クッ……はっ!」
《激しい競り合いを制したのは松風だー!》
「アハッ!」
「っ! ――フッ」
シュバンッ!
「あっ……!」
ドサッ!
「「「「「!?」」」」」
突破した天馬にオズロックは凶悪な笑みを浮かべると、素早く天馬の前に出てボールにスライディングした。しかし、その衝撃と勢いに天馬はバランスを崩し、背中から倒れてしまう。
「天馬……!」
ピー!
「あっ……」
剣城が絞るような声を上げるが、ボールがラインの外に出たホイッスルのあと、天馬は倒れたまま目を閉じてしまった。
☆☆☆☆☆
――霧の中で最初に見えたのはホーリーロード全国大会決勝戦前。準決勝で足を負傷した神童の代わりに天馬がキャプテンに抜擢されたが、今までやったことのない上に、神童のように采配もできず、練習もずっとままならずプレッシャーに感じていた。
監督・円堂守は神童と話し合って決めたし、部員たちから反対の声どころか賛成されたが、いざやってみれば期待にも応えられないと謝罪をする。
『すいません! 俺、やっぱりキャプテンなんてできません! 俺なんかがキャプテンやってたら、チームがムチャクチャになって……! 俺にはキャプテンの代わりなんてムリなんです!』
『天馬』
『…………』
目を開けた神童が声をかけると、天馬は下げた頭をゆっくり上げた。
『お前ならできる。俺にはわかる!』
――あのとき神童は、真っ直ぐな目でそう言ってくれた。
――キャプテンとは何か、本当のリーダーとは何かとわからず葛藤するときもあった。
(先頭を走れないかもしれないけど……――でも、いつもみんなと一緒に走り続ける! そんなキャプテンになってみせる!)
――前を走るのではなく、隣で並び支えられるキャプテンこそが、自分がなりたいものであり目指すモノだと気づく。
――最初は素人で六にサッカーができなかったアースイレブンに、神童は早々見切り付けたが、天馬はあきらめていなかった。
『俺たちが全力で試合すれば、みんなきっと付いて来てくれます! 意味なく選ばれたメンバーじゃないと思うんです!』
――あのときは直観とも言える不確かなモノだったが、その考え通り選手たちはソウルを宿した選ばれたメンバーだった。
――再び目の前に霧が広がると、どこからともなく葵の声が聞こえて来る。
「天馬……天馬……」
☆☆☆☆☆
「!」
「天馬! 大丈夫!?」
「あ、ああ……」
「頭が痛いとか、どこか痺れはない?」
「はい、大丈夫です」
「「「「「フゥ……」」」」」
「よかった~……」
目を覚ました天馬は体を起こすと、さっきまで呼びかけてくれた葵を始め、瑞貴やチームメイトたちが周りに集まっていることに気づいた。そして瑞貴の問いに頷いて応えると、ベンチの信助も含めて全員安堵の息を吐く。
「俺、今……?」
「気を失ってたみたい」
「そうか……」
「ホントに大丈夫なの?」
「ああ……」
心配して葵が尋ねると、天馬は問題ないというように立ち上がった。同時に、先ほどの走馬灯で自分は今どんな立ち位置にいるのかも思い出す。
(俺は『キャプテン』なんだ……みんな俺を信頼してくれてる。こんな所で倒れるわけにはいかない!)
顔の汗を拭った天馬は、『キャプテン』としてチームを勝利に導かなければと思った。
「クッ……はっ!」
《激しい競り合いを制したのは松風だー!》
「アハッ!」
「っ! ――フッ」
シュバンッ!
「あっ……!」
ドサッ!
「「「「「!?」」」」」
突破した天馬にオズロックは凶悪な笑みを浮かべると、素早く天馬の前に出てボールにスライディングした。しかし、その衝撃と勢いに天馬はバランスを崩し、背中から倒れてしまう。
「天馬……!」
ピー!
「あっ……」
剣城が絞るような声を上げるが、ボールがラインの外に出たホイッスルのあと、天馬は倒れたまま目を閉じてしまった。
☆☆☆☆☆
――霧の中で最初に見えたのはホーリーロード全国大会決勝戦前。準決勝で足を負傷した神童の代わりに天馬がキャプテンに抜擢されたが、今までやったことのない上に、神童のように采配もできず、練習もずっとままならずプレッシャーに感じていた。
監督・円堂守は神童と話し合って決めたし、部員たちから反対の声どころか賛成されたが、いざやってみれば期待にも応えられないと謝罪をする。
『すいません! 俺、やっぱりキャプテンなんてできません! 俺なんかがキャプテンやってたら、チームがムチャクチャになって……! 俺にはキャプテンの代わりなんてムリなんです!』
『天馬』
『…………』
目を開けた神童が声をかけると、天馬は下げた頭をゆっくり上げた。
『お前ならできる。俺にはわかる!』
――あのとき神童は、真っ直ぐな目でそう言ってくれた。
――キャプテンとは何か、本当のリーダーとは何かとわからず葛藤するときもあった。
(先頭を走れないかもしれないけど……――でも、いつもみんなと一緒に走り続ける! そんなキャプテンになってみせる!)
――前を走るのではなく、隣で並び支えられるキャプテンこそが、自分がなりたいものであり目指すモノだと気づく。
――最初は素人で六にサッカーができなかったアースイレブンに、神童は早々見切り付けたが、天馬はあきらめていなかった。
『俺たちが全力で試合すれば、みんなきっと付いて来てくれます! 意味なく選ばれたメンバーじゃないと思うんです!』
――あのときは直観とも言える不確かなモノだったが、その考え通り選手たちはソウルを宿した選ばれたメンバーだった。
――再び目の前に霧が広がると、どこからともなく葵の声が聞こえて来る。
「天馬……天馬……」
☆☆☆☆☆
「!」
「天馬! 大丈夫!?」
「あ、ああ……」
「頭が痛いとか、どこか痺れはない?」
「はい、大丈夫です」
「「「「「フゥ……」」」」」
「よかった~……」
目を覚ました天馬は体を起こすと、さっきまで呼びかけてくれた葵を始め、瑞貴やチームメイトたちが周りに集まっていることに気づいた。そして瑞貴の問いに頷いて応えると、ベンチの信助も含めて全員安堵の息を吐く。
「俺、今……?」
「気を失ってたみたい」
「そうか……」
「ホントに大丈夫なの?」
「ああ……」
心配して葵が尋ねると、天馬は問題ないというように立ち上がった。同時に、先ほどの走馬灯で自分は今どんな立ち位置にいるのかも思い出す。
(俺は『キャプテン』なんだ……みんな俺を信頼してくれてる。こんな所で倒れるわけにはいかない!)
顔の汗を拭った天馬は、『キャプテン』としてチームを勝利に導かなければと思った。