荒れ狂う海王の牙!
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円堂瑞貴や円堂守や雷門中サッカー部は、フィフスセクターの反乱軍・レジスタンスの存在を知る。狙いは現聖帝・イシドシュウジを落選させて響木正剛を聖帝に据えること――すなわち『革命』だ。そうすれば自由なサッカーを取り戻すことができる。
そのためには雷門中サッカー部がホーリーロード地区予選大会決勝を勝ち上がり、全国大会に行かねばならないのだ。もう負けることができない戦いに燃える者もいれば――不安に思う者もいる。
「倉間!」
「こっちだ! 倉間!」
雷門中サッカー部が革命のために練習に励んでいる。神童拓人が倉間典人にパスを回し、促した霧野蘭丸へさらに順調に回す。霧野は続いて天城大地へパスを出したが西園信助がカットした。
「いいぞ! 信助!」
「キャプテン!」
ナイスプレーに三国太一も声を上げ、続いて信助は神童にボールを戻した。
その様子をベンチから音無春奈と円堂とマネージャー組が見ていた。イキイキとプレーする彼らに春奈を始め、自然と笑みが浮かんでしまう。
(この子たちなら、本当に起こせるかもしれない……。革命という風を!)
「速水!」
「ハァ……ハァ……ハァ……」
浜野海士がボールを回したが、速水鶴正は息が上がってフラフラなため捕り損なってしまった。
「おいおい速水、それでもレジスタンスか? そんなんじゃ革命は起こせねーだろ?」
「ハァ……ハァ……」
そして今日も練習の様子を、階段の上から一乃七助と青山俊介が見ていた。
――脳裏に浮かぶのは、先日神童にサッカー部が帰ったあとグラウンドでサッカーしていたのがバレて、全国大会へ行くと告げられたことだ。
『俺たちは全国へ行く。戦いは始まったんだ。もう止まらないし、止めるつもりはない』
『怖くないのか?』
『怖くない、といえば嘘になる。でも、サッカーが好きという気持ちに嘘はつきたくない』
――神童の目は覚悟をしていた。ただでさえフィフスセクターの勝敗指示を破っているのに、全国へ行くとなればさらなる強い敵が待ち受けているというのに。
「どうしたの?」
「「!」」
二人が顔を上げると、そこにはレジスタンスから帰って来た瑞貴がいた。当然ながら一乃も青山も瑞貴の存在は知っているし、気まずくなって踵を返そうとした。
「行こう……」
「あ、ああ」
「サッカーが好きなんだよね。いつも練習を見ているし」
「「…………」」
「いつでも歓迎するよ。サッカーが好きな人が入るのが、サッカー部なんだから」
一乃と青山は背を向けているからわからないが、きっと瑞貴は優しく微笑んでいるのだろうとわかった。だから今の気持ちでは顔を見ることなどできず、そのまま歩を進めるしかなかったのだ。
それを見届けた瑞貴は階段を降りてベンチに行くと、気配に気づいた円堂が振り向く。
そのためには雷門中サッカー部がホーリーロード地区予選大会決勝を勝ち上がり、全国大会に行かねばならないのだ。もう負けることができない戦いに燃える者もいれば――不安に思う者もいる。
「倉間!」
「こっちだ! 倉間!」
雷門中サッカー部が革命のために練習に励んでいる。神童拓人が倉間典人にパスを回し、促した霧野蘭丸へさらに順調に回す。霧野は続いて天城大地へパスを出したが西園信助がカットした。
「いいぞ! 信助!」
「キャプテン!」
ナイスプレーに三国太一も声を上げ、続いて信助は神童にボールを戻した。
その様子をベンチから音無春奈と円堂とマネージャー組が見ていた。イキイキとプレーする彼らに春奈を始め、自然と笑みが浮かんでしまう。
(この子たちなら、本当に起こせるかもしれない……。革命という風を!)
「速水!」
「ハァ……ハァ……ハァ……」
浜野海士がボールを回したが、速水鶴正は息が上がってフラフラなため捕り損なってしまった。
「おいおい速水、それでもレジスタンスか? そんなんじゃ革命は起こせねーだろ?」
「ハァ……ハァ……」
そして今日も練習の様子を、階段の上から一乃七助と青山俊介が見ていた。
――脳裏に浮かぶのは、先日神童にサッカー部が帰ったあとグラウンドでサッカーしていたのがバレて、全国大会へ行くと告げられたことだ。
『俺たちは全国へ行く。戦いは始まったんだ。もう止まらないし、止めるつもりはない』
『怖くないのか?』
『怖くない、といえば嘘になる。でも、サッカーが好きという気持ちに嘘はつきたくない』
――神童の目は覚悟をしていた。ただでさえフィフスセクターの勝敗指示を破っているのに、全国へ行くとなればさらなる強い敵が待ち受けているというのに。
「どうしたの?」
「「!」」
二人が顔を上げると、そこにはレジスタンスから帰って来た瑞貴がいた。当然ながら一乃も青山も瑞貴の存在は知っているし、気まずくなって踵を返そうとした。
「行こう……」
「あ、ああ」
「サッカーが好きなんだよね。いつも練習を見ているし」
「「…………」」
「いつでも歓迎するよ。サッカーが好きな人が入るのが、サッカー部なんだから」
一乃と青山は背を向けているからわからないが、きっと瑞貴は優しく微笑んでいるのだろうとわかった。だから今の気持ちでは顔を見ることなどできず、そのまま歩を進めるしかなかったのだ。
それを見届けた瑞貴は階段を降りてベンチに行くと、気配に気づいた円堂が振り向く。