革命(カゼ)を起こせ!
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やっと気を取り直したので練習が始まった。それぞれ練習しているが一番は必殺技を作る天馬に注目される。何度もチャレンジしたようで顔や体が汚れるがあきらめていない。
神童と霧野も気づいた点を上げるためにピッチの外で観察をし、車田がドリブルして天馬に向かっていく。
「いくぞ、天馬!」
「はい!」
天馬が風邪を纏いながら車田に迎え撃つが、体格差もあって弾き飛ばされてしまう。
「いくドー!」
続いて天城もドリブルするが、またしても天馬はボールを取ることができずに倒れてしまった。
「大丈夫か!?」
「ちょっと、休憩したほうがいいド」
「っ……大丈夫です、まだやれます! 力が湧き上がるの、感じるんです……。なんか、何か俺の中から早く出たがってる力があるんです」
「力が出たがってる?」
「きっと必殺技だってことだド」
「だから、もっともっと練習すれば力が出て来ると思うんです!」
上半身を起こし車田と天城に向けて顔を輝かして言う天馬。その会話を霧野と神童にも聞こえていた。
「そよかぜステップをさらに強い風にするのか……」
「手応えはあるらしいけどな」
「――天馬」
瑞貴は目を合わせるために天馬の前にしゃがみ込んだ。
「まずはイメージをしてみて。ただスピードを上げるんじゃなくて、どんな風になりたいのかを考えるんだ」
「どんな風に……?」
瑞貴が円堂の元へ戻ったあと、もう一度やることにした天馬はまず目を閉じて瑞貴に言われた通りイメージする。
「そよかぜステップの風……! もっと早く……もっと強く……――俺が風になる!」
「よし来い!」
「たああぁぁあああ!」
ボオッ……。
「!」
車田に向かう天馬の首元からかすかにオーラが現れたのを剣城は見逃さなった。そしてそれは一瞬のことで、天馬の周りには大きな風がまとわって、逆に天馬が風に呑み込まれて転んでしまった。
しかしその光景をしっかり見た春奈は、天馬を指差しながら隣にいる円堂と瑞貴に声をかける。
「円堂監督、瑞貴先輩、今の! 入学式の日にも!」
「ああ、久遠さんから聞いてはいたが……!」
「やっぱり天馬は……!」
大人たちが驚いているが一番驚いているのは天馬自身だ。座ったまま立ち上がらない彼のそばに剣城が立つ。
「おい」
「えっ?」
「力が眠ってるのは本当らしいな」
「どうしたの? 急に」
「監督、瑞貴さん、今度は俺が相手してもいいですか?」
フィフスセクターを抜けてから、剣城は目上の人に対してちゃんと敬語を使うようになった。そして瑞貴と円堂にある提案を出す。
「えっ?」
「どうするつもりだ?」
「俺の力で、こいつの中に眠る力を引き出してみせます」
「…………」
剣城が本気で言っていると察した天馬は気を引き締めて立ち上がり、円堂たちに体を向ける。
「チームの役に立つなら、俺やります!」
「よし、やってみろ!」
円堂の許可ももらったので、さっそくやってみることになった。練習方法は先ほどと同じようにドリブル選手から天馬がボールを奪うことだ。
「いくぞ!」
「うん!」
ドリブルする剣城に天馬が迎え撃つために走り出した。
「剣城、もしかして……」
神童も何かに気づいたようだ。そしていつの間にか二人の練習を見るために他の選手たちもピッチの外で見学している。
「ふんっ!」
「!」
天馬が右足を踏み込んだ瞬間、強い風が現れた。それに呑み込まれる前に剣城はボールごと体を逸らし、さらにタックルで天馬を弾き飛ばした。
しかし弾かれて地面に倒れる天馬は悔しがることなく、むしろ力を出すためにワクワクしていた。
「なんかきてる……俺の中で、なんかきてるんだよ!」
「もう一度行くぞ」
「うん!」
天馬が起き上がって構えたのを確認し、剣城はドリブルしながら決意を秘めていた。
(この技、必ず完成させてみせる……。ディフェンス技どころか、とんでもないモノが出てくるかもしれないぞ……!)
「うおおぉぉおおお!」
必殺技に集中する天馬本人は、新たな強さが開花されようとしているのに気づいていなかった。
☆コーチの 今日の格言☆
真に継承するべきなのはプレーや立場じゃなくて、サッカーを愛する心だって
以上!!
神童と霧野も気づいた点を上げるためにピッチの外で観察をし、車田がドリブルして天馬に向かっていく。
「いくぞ、天馬!」
「はい!」
天馬が風邪を纏いながら車田に迎え撃つが、体格差もあって弾き飛ばされてしまう。
「いくドー!」
続いて天城もドリブルするが、またしても天馬はボールを取ることができずに倒れてしまった。
「大丈夫か!?」
「ちょっと、休憩したほうがいいド」
「っ……大丈夫です、まだやれます! 力が湧き上がるの、感じるんです……。なんか、何か俺の中から早く出たがってる力があるんです」
「力が出たがってる?」
「きっと必殺技だってことだド」
「だから、もっともっと練習すれば力が出て来ると思うんです!」
上半身を起こし車田と天城に向けて顔を輝かして言う天馬。その会話を霧野と神童にも聞こえていた。
「そよかぜステップをさらに強い風にするのか……」
「手応えはあるらしいけどな」
「――天馬」
瑞貴は目を合わせるために天馬の前にしゃがみ込んだ。
「まずはイメージをしてみて。ただスピードを上げるんじゃなくて、どんな風になりたいのかを考えるんだ」
「どんな風に……?」
瑞貴が円堂の元へ戻ったあと、もう一度やることにした天馬はまず目を閉じて瑞貴に言われた通りイメージする。
「そよかぜステップの風……! もっと早く……もっと強く……――俺が風になる!」
「よし来い!」
「たああぁぁあああ!」
ボオッ……。
「!」
車田に向かう天馬の首元からかすかにオーラが現れたのを剣城は見逃さなった。そしてそれは一瞬のことで、天馬の周りには大きな風がまとわって、逆に天馬が風に呑み込まれて転んでしまった。
しかしその光景をしっかり見た春奈は、天馬を指差しながら隣にいる円堂と瑞貴に声をかける。
「円堂監督、瑞貴先輩、今の! 入学式の日にも!」
「ああ、久遠さんから聞いてはいたが……!」
「やっぱり天馬は……!」
大人たちが驚いているが一番驚いているのは天馬自身だ。座ったまま立ち上がらない彼のそばに剣城が立つ。
「おい」
「えっ?」
「力が眠ってるのは本当らしいな」
「どうしたの? 急に」
「監督、瑞貴さん、今度は俺が相手してもいいですか?」
フィフスセクターを抜けてから、剣城は目上の人に対してちゃんと敬語を使うようになった。そして瑞貴と円堂にある提案を出す。
「えっ?」
「どうするつもりだ?」
「俺の力で、こいつの中に眠る力を引き出してみせます」
「…………」
剣城が本気で言っていると察した天馬は気を引き締めて立ち上がり、円堂たちに体を向ける。
「チームの役に立つなら、俺やります!」
「よし、やってみろ!」
円堂の許可ももらったので、さっそくやってみることになった。練習方法は先ほどと同じようにドリブル選手から天馬がボールを奪うことだ。
「いくぞ!」
「うん!」
ドリブルする剣城に天馬が迎え撃つために走り出した。
「剣城、もしかして……」
神童も何かに気づいたようだ。そしていつの間にか二人の練習を見るために他の選手たちもピッチの外で見学している。
「ふんっ!」
「!」
天馬が右足を踏み込んだ瞬間、強い風が現れた。それに呑み込まれる前に剣城はボールごと体を逸らし、さらにタックルで天馬を弾き飛ばした。
しかし弾かれて地面に倒れる天馬は悔しがることなく、むしろ力を出すためにワクワクしていた。
「なんかきてる……俺の中で、なんかきてるんだよ!」
「もう一度行くぞ」
「うん!」
天馬が起き上がって構えたのを確認し、剣城はドリブルしながら決意を秘めていた。
(この技、必ず完成させてみせる……。ディフェンス技どころか、とんでもないモノが出てくるかもしれないぞ……!)
「うおおぉぉおおお!」
必殺技に集中する天馬本人は、新たな強さが開花されようとしているのに気づいていなかった。
☆コーチの 今日の格言☆
真に継承するべきなのはプレーや立場じゃなくて、サッカーを愛する心だって
以上!!