円堂監督と##NAME2##コーチ登場!!
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その特訓の様子を、橋の上で神童と霧野が見下ろしていた。
「あの人が、円堂守……。そして井上瑞貴さん」
神童はドリブルする円堂の姿を見て、次いでベンチで記録している瑞貴の姿を見ると眉を下げた。
また建物の陰で浜野も倉間も、神童たちと同じように気になったのか様子を見ていた。
「普通の練習だよね?」
「わざわざここでやる必要ねーぞ」
「――お前たち何やってるんだ?」
うしろから現れたのは車田と三国だ。まさか二人も来るとは思わず倉間たちも少し驚く。
「先輩たちこそ……」
「フッ、気になるのはみんな同じか」
三国が見た方向には、別の建物の陰で様子を伺う天城と速水がいた。なんだかんだ言いつつ気になってしまうようだ。
走り回って疲れてきたのか、天馬も信助も両膝に手を当てて肩で息をしている。途中から参戦したとはいえ、前線で走っていた円堂は全然平気だ。
「どうした。ヘバったか?」
「まだです!」
「僕だって!」
笑顔で返す天馬と信助。それを見て瑞貴はピッチに入って円堂の隣に立った。
「天馬、ボールに意識を集中し過ぎ。パスするためには周りをよく見るのも大切だよ」
「はい!」
「信助、最初は一対一だっから大丈夫だったけど、ボールは縦横無尽に飛んでくる。いつでも来れるように構えて」
「よし! 続けるぞ!」
瑞貴からのアドバイスも受け、天馬と信助が元気よく返事をしたのを確認して円堂は声を上げた。
「何を必死になってんだよ……」
「あっ!」
「うわっ! へへっ」
「いいぞー! 最後まであきらめるなー!」
「欠点ばかりに集中し過ぎないでね!」
「はい!」
信助はヘディングし損ねて顔にぶつけたり、天馬はドリブルに失敗してコケたが、すぐに体勢を立て直している。その根性に円堂も瑞貴も嬉しそうに声を上げた。
「ヘタクソめ!」
「俺たちも、最初はあんなもんだった……」
「ああ……」
「でも、楽しかったっスね……」
確かに天馬も信助も自分たちに比べればまだまだだろう。しかし彼らはサッカーが大好きな想いと真剣に向き合っているせいか、汗に混じってキラキラと輝いていた。
「本当に、フィフスセクターから来た人なのかな? 監督もコーチも」
「…………」
霧野の疑問に神童は答えなかった。だが、管理サッカーが全てのフィフスセクターから派遣されたなど神童も思ってないだろう。
「天馬!」
「うわっ! イッテ……――ん?」
信助からのパスを受け損ねてしまった天馬が盛大に倒れると、転がったボールの先の階段の上で剣城がいたことに気づいた。
「剣城……」
「ああ、来たのか剣城! そのボールを取ってくれ!」
「何?」
「サッカーやろうぜ!」
「っ! 虫唾が走るぜ……あんたの『サッカーやろうぜ』には!」
「そうか?」
「おーい! あんたたちもそんなとこいないで、こっちにおいで!」
十年前と変わらない言葉をぶつける円堂だが、剣城は目つきを鋭くしていく。次いで瑞貴は建物の陰に向かって叫ぶと観念したのかコーチ命令なのか倉間たちが姿を現した。
まさか来るとは思わなかったのか、霧野も神童も少し驚いた。
「みんな来ていたとはな……」
(円堂さんと井上にさんに、引き寄せられたのか……?)
剣城以外を全員ゴール前に呼び出し、瑞貴がいくつかボールを持って来た。
「まずは、みんなのキック力を見せてくれ。一本ずつシュートだ!」
「「「「「…………」」」」」
拳を手の平に打ち付けた円堂がそう言うも、先輩たちは積極的に動こうとしないので、天馬は恐る恐るというように手を上げる。
「じゃあ、俺から蹴っていいですか……?」
「でしゃばるな。新入り」
キッカケは何にせよ倉間が先に前に出た。参加してくれて天馬も少し嬉しそうだ。
「あの人が、円堂守……。そして井上瑞貴さん」
神童はドリブルする円堂の姿を見て、次いでベンチで記録している瑞貴の姿を見ると眉を下げた。
また建物の陰で浜野も倉間も、神童たちと同じように気になったのか様子を見ていた。
「普通の練習だよね?」
「わざわざここでやる必要ねーぞ」
「――お前たち何やってるんだ?」
うしろから現れたのは車田と三国だ。まさか二人も来るとは思わず倉間たちも少し驚く。
「先輩たちこそ……」
「フッ、気になるのはみんな同じか」
三国が見た方向には、別の建物の陰で様子を伺う天城と速水がいた。なんだかんだ言いつつ気になってしまうようだ。
走り回って疲れてきたのか、天馬も信助も両膝に手を当てて肩で息をしている。途中から参戦したとはいえ、前線で走っていた円堂は全然平気だ。
「どうした。ヘバったか?」
「まだです!」
「僕だって!」
笑顔で返す天馬と信助。それを見て瑞貴はピッチに入って円堂の隣に立った。
「天馬、ボールに意識を集中し過ぎ。パスするためには周りをよく見るのも大切だよ」
「はい!」
「信助、最初は一対一だっから大丈夫だったけど、ボールは縦横無尽に飛んでくる。いつでも来れるように構えて」
「よし! 続けるぞ!」
瑞貴からのアドバイスも受け、天馬と信助が元気よく返事をしたのを確認して円堂は声を上げた。
「何を必死になってんだよ……」
「あっ!」
「うわっ! へへっ」
「いいぞー! 最後まであきらめるなー!」
「欠点ばかりに集中し過ぎないでね!」
「はい!」
信助はヘディングし損ねて顔にぶつけたり、天馬はドリブルに失敗してコケたが、すぐに体勢を立て直している。その根性に円堂も瑞貴も嬉しそうに声を上げた。
「ヘタクソめ!」
「俺たちも、最初はあんなもんだった……」
「ああ……」
「でも、楽しかったっスね……」
確かに天馬も信助も自分たちに比べればまだまだだろう。しかし彼らはサッカーが大好きな想いと真剣に向き合っているせいか、汗に混じってキラキラと輝いていた。
「本当に、フィフスセクターから来た人なのかな? 監督もコーチも」
「…………」
霧野の疑問に神童は答えなかった。だが、管理サッカーが全てのフィフスセクターから派遣されたなど神童も思ってないだろう。
「天馬!」
「うわっ! イッテ……――ん?」
信助からのパスを受け損ねてしまった天馬が盛大に倒れると、転がったボールの先の階段の上で剣城がいたことに気づいた。
「剣城……」
「ああ、来たのか剣城! そのボールを取ってくれ!」
「何?」
「サッカーやろうぜ!」
「っ! 虫唾が走るぜ……あんたの『サッカーやろうぜ』には!」
「そうか?」
「おーい! あんたたちもそんなとこいないで、こっちにおいで!」
十年前と変わらない言葉をぶつける円堂だが、剣城は目つきを鋭くしていく。次いで瑞貴は建物の陰に向かって叫ぶと観念したのかコーチ命令なのか倉間たちが姿を現した。
まさか来るとは思わなかったのか、霧野も神童も少し驚いた。
「みんな来ていたとはな……」
(円堂さんと井上にさんに、引き寄せられたのか……?)
剣城以外を全員ゴール前に呼び出し、瑞貴がいくつかボールを持って来た。
「まずは、みんなのキック力を見せてくれ。一本ずつシュートだ!」
「「「「「…………」」」」」
拳を手の平に打ち付けた円堂がそう言うも、先輩たちは積極的に動こうとしないので、天馬は恐る恐るというように手を上げる。
「じゃあ、俺から蹴っていいですか……?」
「でしゃばるな。新入り」
キッカケは何にせよ倉間が先に前に出た。参加してくれて天馬も少し嬉しそうだ。