目指せ、FFI!!
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世界中のサッカー少年たちが見つめるもの――それは史上最大の戦い、フットボールフロンティアインターナショナル・通称FFI!!!
「何が目標かって?」
「それはもちろん」
「世界一になることさ!」
イギリスやイタリアやコトアールやアメリカやアルゼンチンなど、今、世界中の少年が――いや、少年少女が世界一を目指して走り出した!!
☆☆☆☆☆
世界を目指す少年の中で唯一選ばれた少女は日本にいるのだった。
「久しぶりの稲妻町だー!」
バスから降りた少女は旅用のバッグを持って嬉しそうに稲妻町を見ながら走り出す。
「さて、早く雷門中に行かないとね。みんな元気にしてるかな~」
少女は井上瑞貴。突然イナズマイレブンの世界にトリップさせられたが、雷門中に転校してサッカー部に入部してから楽しそうに日々を過ごしている。
一方、同じく日本の少年も走っていた。それもドリブルしながら。
「うおお――っ!! 寝坊したぁあああ~~っ!!」
少年は円堂守。雷門中サッカー部のGKでキャプテン。そして瑞貴の相棒でもあるのだ。
「せっかく日本代表候補に選ばれたんだ!! 遅刻してたまるか――っ!!!」
突入の如く雷門中に入ってグラウンドに行くと、たくさんの少年が集まっている。その中には円堂も知るメンバーもいた。
「あっ、センパイ! こっちこっち――っ!!」
「みんな!!!」
円堂を呼んだのは多摩野五郎。他にも豪炎寺修也、風丸一郎太、染岡竜吾、松野空介、壁山塀吾郎、栗松鉄平がいる。マネージャーとして木野秋も呼ばれていた。
「やったな。お前らも代表候補に選ばれたのか!」
「ううう。夢みたいっス……!!」
「よかったなー」
代表候補に選ばれたことで壁山や五郎が涙を流しつつ円堂と喜び合う。
「フッ、あくまでも代表『候補』。喜ぶのはまだ早いぞ、クズ共」
「鬼道!! 佐久間!!」
「確かに……ここに集まった人たち全員がライバルなんですよね……」
現れた鬼道有人と佐久間次郎に円堂が気づくと、五郎が集まったメンバーを見る。みんな代表になるべく意気込んでいるのだ。
雷門メンバーも負けられないと気合いを入れていると、そこに明るい声がかかった。
「ただいまー!」
「えっ? ――瑞貴!? 帰ったのか!」
「「「「「瑞貴/さん!!」」」」」
声に気づいて円堂が振り向くと、そこには自分の相棒でチームの副キャプテンである瑞貴がいた。他のみんなも瑞貴の元へ駆け寄る。
「瑞貴さん、帰って来たんですね!」
「突然『全国を回って修行して来る』って言っていなくなって、寂しかったっスよ~」
「お帰りでヤンス~!」
一年組が先ほど流した涙が瑞貴の登場でさらに増やすと瑞貴に抱きつく。
「あちこち修行したおかげで、たくさんの強豪たちと出会えたよ。お土産もあるから、あとで渡すね」
「瑞貴!」
「ん?」
瑞貴が一年組を宥めていると、円堂がニコッと笑って拳を突き出した。その意図を察した瑞貴も拳を突き出すとコツンと合わせる。
「お帰り、瑞貴」
「ただいま、守」
そしてお互い笑い合う。長く離れてても相棒同士の絆は変わらず、それは周りにいるメンバーにも伝わるほどだった。
「そういえばなんで瑞貴がここに来てるんだ? 俺たちの応援に来てくれたのか?」
「実はね、私も日本代表候補に選ばれたの!」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
世界大会は男子サッカーだ。だけどその中から候補でも女子の瑞貴が選ばれたことに、みんな驚きの声を上げる。
「元々修行も世界を目指してやってたことだしね。だから負けないよ!」
女子の代表としても、全国を巡った修行の結果を出すためにも、瑞貴の闘志は今まで以上に燃えていた。
「やあ!!! 君が天才エースストライカー・豪炎寺くんか」
「!!!」
豪炎寺に話しかけたのは、薄いグレーの髪と瞳の爽やかそうな雰囲気をした少年だった。
「初めまして」
「わっ! あの人は白恋中の吹雪士郎!! 小さな学校なんでフットボールフロンティアには出てなかったけど、氷のストライカーとして有名な人です」
「へー」
「…………」
少年――吹雪士郎について五郎が語ると、円堂は感心するように言う。豪炎寺も彼が爽やかな雰囲気の中にサッカープレーヤーとしての闘志を感じ取る。
「詳しいな、五郎」
「いろいろとスゴい選手を調べたんですよ」
スゴいストライカーでも小さな学校にいるので、染岡たちも知らない情報を持つ五郎に感心する。
「何が目標かって?」
「それはもちろん」
「世界一になることさ!」
イギリスやイタリアやコトアールやアメリカやアルゼンチンなど、今、世界中の少年が――いや、少年少女が世界一を目指して走り出した!!
☆☆☆☆☆
世界を目指す少年の中で唯一選ばれた少女は日本にいるのだった。
「久しぶりの稲妻町だー!」
バスから降りた少女は旅用のバッグを持って嬉しそうに稲妻町を見ながら走り出す。
「さて、早く雷門中に行かないとね。みんな元気にしてるかな~」
少女は井上瑞貴。突然イナズマイレブンの世界にトリップさせられたが、雷門中に転校してサッカー部に入部してから楽しそうに日々を過ごしている。
一方、同じく日本の少年も走っていた。それもドリブルしながら。
「うおお――っ!! 寝坊したぁあああ~~っ!!」
少年は円堂守。雷門中サッカー部のGKでキャプテン。そして瑞貴の相棒でもあるのだ。
「せっかく日本代表候補に選ばれたんだ!! 遅刻してたまるか――っ!!!」
突入の如く雷門中に入ってグラウンドに行くと、たくさんの少年が集まっている。その中には円堂も知るメンバーもいた。
「あっ、センパイ! こっちこっち――っ!!」
「みんな!!!」
円堂を呼んだのは多摩野五郎。他にも豪炎寺修也、風丸一郎太、染岡竜吾、松野空介、壁山塀吾郎、栗松鉄平がいる。マネージャーとして木野秋も呼ばれていた。
「やったな。お前らも代表候補に選ばれたのか!」
「ううう。夢みたいっス……!!」
「よかったなー」
代表候補に選ばれたことで壁山や五郎が涙を流しつつ円堂と喜び合う。
「フッ、あくまでも代表『候補』。喜ぶのはまだ早いぞ、クズ共」
「鬼道!! 佐久間!!」
「確かに……ここに集まった人たち全員がライバルなんですよね……」
現れた鬼道有人と佐久間次郎に円堂が気づくと、五郎が集まったメンバーを見る。みんな代表になるべく意気込んでいるのだ。
雷門メンバーも負けられないと気合いを入れていると、そこに明るい声がかかった。
「ただいまー!」
「えっ? ――瑞貴!? 帰ったのか!」
「「「「「瑞貴/さん!!」」」」」
声に気づいて円堂が振り向くと、そこには自分の相棒でチームの副キャプテンである瑞貴がいた。他のみんなも瑞貴の元へ駆け寄る。
「瑞貴さん、帰って来たんですね!」
「突然『全国を回って修行して来る』って言っていなくなって、寂しかったっスよ~」
「お帰りでヤンス~!」
一年組が先ほど流した涙が瑞貴の登場でさらに増やすと瑞貴に抱きつく。
「あちこち修行したおかげで、たくさんの強豪たちと出会えたよ。お土産もあるから、あとで渡すね」
「瑞貴!」
「ん?」
瑞貴が一年組を宥めていると、円堂がニコッと笑って拳を突き出した。その意図を察した瑞貴も拳を突き出すとコツンと合わせる。
「お帰り、瑞貴」
「ただいま、守」
そしてお互い笑い合う。長く離れてても相棒同士の絆は変わらず、それは周りにいるメンバーにも伝わるほどだった。
「そういえばなんで瑞貴がここに来てるんだ? 俺たちの応援に来てくれたのか?」
「実はね、私も日本代表候補に選ばれたの!」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
世界大会は男子サッカーだ。だけどその中から候補でも女子の瑞貴が選ばれたことに、みんな驚きの声を上げる。
「元々修行も世界を目指してやってたことだしね。だから負けないよ!」
女子の代表としても、全国を巡った修行の結果を出すためにも、瑞貴の闘志は今まで以上に燃えていた。
「やあ!!! 君が天才エースストライカー・豪炎寺くんか」
「!!!」
豪炎寺に話しかけたのは、薄いグレーの髪と瞳の爽やかそうな雰囲気をした少年だった。
「初めまして」
「わっ! あの人は白恋中の吹雪士郎!! 小さな学校なんでフットボールフロンティアには出てなかったけど、氷のストライカーとして有名な人です」
「へー」
「…………」
少年――吹雪士郎について五郎が語ると、円堂は感心するように言う。豪炎寺も彼が爽やかな雰囲気の中にサッカープレーヤーとしての闘志を感じ取る。
「詳しいな、五郎」
「いろいろとスゴい選手を調べたんですよ」
スゴいストライカーでも小さな学校にいるので、染岡たちも知らない情報を持つ五郎に感心する。