激突!! 雷門VS世宇子
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「こいつは、じいちゃんが好きだったサッカーでぶっ飛ばす」
祖父・円堂大介の死は、影山零治が仕組んだことだった。衝撃的なことに円堂守は涙を流し、井上瑞貴と豪炎寺修也は複雑な表情を浮かべ、多摩野五郎は驚くばかりだった。
「来い、影山! 話は警察署で聞く!!」
「ククク、証拠などないがな。決勝を楽しみにしているぞ、円堂守、井上瑞貴」
影山は高笑いしながら鬼瓦源五郎に連行され、世宇子のアフロディ、アポロン、ヘルメス、ポセイドンも影山に続く。……その際、アフロディが瑞貴を見ていたことに、誰も気づかなかった。
「う~。許さない!! 世宇子中には絶対勝ちましょうね、円堂センパイ!!」
「…………」
「……え……円堂センパイ?」
五郎の言葉に円堂は反応しない。いくらサッカーでぶっ飛ばすと言っても、大切な祖父が殺されたのだ。ショックとしか言いようがない。
「クッ……。鬼道さん、一緒に影山を倒しませんか!?」
「!」
なんとかしたい、そう思った五郎は鬼道有人に頼み込む。
「さっきの豪炎寺さんとのコンビネーション、スゴかったです!! もし鬼道さんが雷門中に入ってくれたら、確実に世宇子中をぶっ飛ばせます……。鬼道さんも影山が憎いでしょう!? だから一緒に!!」
帝国学園サッカー部は影山に利用された。だから、鬼道にとっては世宇子へのリベンジになるし、影山に復讐することもできる。だが……。
「バカなことを言うな、チビ。オレは雷門中(オマエラ)と組む気などない!!! オレは帝国学園のキャプテンだ」
「き…鬼道さん……」
鬼道はそう告げて去って行った。残った瑞貴たちは、未だ放心状態の円堂を見る。
「守……」
瑞貴は拳をギュッと握り締めた。
☆☆☆☆☆
次の日――。
(憂鬱だ……)
瑞貴は重い足取りで雷門中へ登校してきた。原因は言わずとも昨日のことである。
(守があそこまで落ち込んでいるからな……。原作関係なしに私もできることは……)
自分に何かできることはないだろうか、そう考えながら教室に入ろうとすると――。
「円堂のじーさんが、影山の陰謀で殺されてたらしいぜ」
「うわぁー。そりゃ落ち込むわー」
「だけど、あんなに落ち込んでちゃ、チームの空気も重くなるよな」
「キャプテンが、あの調子じゃなー」
(!!!)
教室から聞こえてきたのは、クラスの男子たちが円堂について噂していた。それも、円堂にダメージを与えるかのような。
「もしかしたら優勝!? ……とか思ってたけどさぁ。――ムリムリ。あんなキャプテンじゃ絶対勝てないよ」
「残念だなー。ハハハハハハ」
ぷっつん――。
ドカッ!
「「「!?」」」
「あんたら……人が傷つく噂して楽しいか?」
「「「えっ!?」」」
なんと瑞貴はカバンを乱暴に机へぶつけて空気を壊し、さらに男子たちを睨みつけた。
「守の状態を知ってて、あえて言ってんの? だったらふざけんな。私たちのキャプテンを、これ以上バカにすんなら許さねぇぞ」
「で、でもよ、事実じゃんか」
ビビりながらも反論すれば、さらに瑞貴の眼光が鋭くなった。
「だったら自分の目で確認すれば? 私たちサッカー部が優勝するかしないかを」
瑞貴はそれだけ言うと自分の席に座り、カバンから教科書などを取り出す。先ほどの言葉が効いたのか、もしくは眼光にビビっているのか、男子たちがそれ以上噂することはなかった。
(これで、守が少しでも気落ちするのを阻止できたらいいけど……)
しかし、瑞貴が入ってきた扉と反対から、今までの経緯を円堂は見ていた。
(そうだ、オレはキャプテンじゃないか……。暗い顔をしてる場合じゃない)
円堂はギュッと拳を握り締めた。
(どんなに辛くたって、みんなに落ち込んでる姿なんか見せちゃダメだ!!! それに……)
円堂は席で本を読んでいる瑞貴に目を向ける。
(……瑞貴に、負担をかけさせるわけにはいかないしな)
正直、庇ってくれて嬉しかったが、自分のことで副キャプテンの瑞貴の様子がおかしいと、チームの士気に、さらに影響を及ぼすからだ。
☆☆☆☆☆
放課後。サッカー部の部室では、円堂以外が集まっている。
「そうか……」
「そんなに落ち込んでいるのか……」
五郎が昨日の件をみんなに話すと、重い空気が漂ってきた。
祖父・円堂大介の死は、影山零治が仕組んだことだった。衝撃的なことに円堂守は涙を流し、井上瑞貴と豪炎寺修也は複雑な表情を浮かべ、多摩野五郎は驚くばかりだった。
「来い、影山! 話は警察署で聞く!!」
「ククク、証拠などないがな。決勝を楽しみにしているぞ、円堂守、井上瑞貴」
影山は高笑いしながら鬼瓦源五郎に連行され、世宇子のアフロディ、アポロン、ヘルメス、ポセイドンも影山に続く。……その際、アフロディが瑞貴を見ていたことに、誰も気づかなかった。
「う~。許さない!! 世宇子中には絶対勝ちましょうね、円堂センパイ!!」
「…………」
「……え……円堂センパイ?」
五郎の言葉に円堂は反応しない。いくらサッカーでぶっ飛ばすと言っても、大切な祖父が殺されたのだ。ショックとしか言いようがない。
「クッ……。鬼道さん、一緒に影山を倒しませんか!?」
「!」
なんとかしたい、そう思った五郎は鬼道有人に頼み込む。
「さっきの豪炎寺さんとのコンビネーション、スゴかったです!! もし鬼道さんが雷門中に入ってくれたら、確実に世宇子中をぶっ飛ばせます……。鬼道さんも影山が憎いでしょう!? だから一緒に!!」
帝国学園サッカー部は影山に利用された。だから、鬼道にとっては世宇子へのリベンジになるし、影山に復讐することもできる。だが……。
「バカなことを言うな、チビ。オレは雷門中(オマエラ)と組む気などない!!! オレは帝国学園のキャプテンだ」
「き…鬼道さん……」
鬼道はそう告げて去って行った。残った瑞貴たちは、未だ放心状態の円堂を見る。
「守……」
瑞貴は拳をギュッと握り締めた。
☆☆☆☆☆
次の日――。
(憂鬱だ……)
瑞貴は重い足取りで雷門中へ登校してきた。原因は言わずとも昨日のことである。
(守があそこまで落ち込んでいるからな……。原作関係なしに私もできることは……)
自分に何かできることはないだろうか、そう考えながら教室に入ろうとすると――。
「円堂のじーさんが、影山の陰謀で殺されてたらしいぜ」
「うわぁー。そりゃ落ち込むわー」
「だけど、あんなに落ち込んでちゃ、チームの空気も重くなるよな」
「キャプテンが、あの調子じゃなー」
(!!!)
教室から聞こえてきたのは、クラスの男子たちが円堂について噂していた。それも、円堂にダメージを与えるかのような。
「もしかしたら優勝!? ……とか思ってたけどさぁ。――ムリムリ。あんなキャプテンじゃ絶対勝てないよ」
「残念だなー。ハハハハハハ」
ぷっつん――。
ドカッ!
「「「!?」」」
「あんたら……人が傷つく噂して楽しいか?」
「「「えっ!?」」」
なんと瑞貴はカバンを乱暴に机へぶつけて空気を壊し、さらに男子たちを睨みつけた。
「守の状態を知ってて、あえて言ってんの? だったらふざけんな。私たちのキャプテンを、これ以上バカにすんなら許さねぇぞ」
「で、でもよ、事実じゃんか」
ビビりながらも反論すれば、さらに瑞貴の眼光が鋭くなった。
「だったら自分の目で確認すれば? 私たちサッカー部が優勝するかしないかを」
瑞貴はそれだけ言うと自分の席に座り、カバンから教科書などを取り出す。先ほどの言葉が効いたのか、もしくは眼光にビビっているのか、男子たちがそれ以上噂することはなかった。
(これで、守が少しでも気落ちするのを阻止できたらいいけど……)
しかし、瑞貴が入ってきた扉と反対から、今までの経緯を円堂は見ていた。
(そうだ、オレはキャプテンじゃないか……。暗い顔をしてる場合じゃない)
円堂はギュッと拳を握り締めた。
(どんなに辛くたって、みんなに落ち込んでる姿なんか見せちゃダメだ!!! それに……)
円堂は席で本を読んでいる瑞貴に目を向ける。
(……瑞貴に、負担をかけさせるわけにはいかないしな)
正直、庇ってくれて嬉しかったが、自分のことで副キャプテンの瑞貴の様子がおかしいと、チームの士気に、さらに影響を及ぼすからだ。
☆☆☆☆☆
放課後。サッカー部の部室では、円堂以外が集まっている。
「そうか……」
「そんなに落ち込んでいるのか……」
五郎が昨日の件をみんなに話すと、重い空気が漂ってきた。