よみがえるイナズマ伝説!!
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試合の申し込みがあって喜ぶ円堂と五郎を始め緊張する部員に対し、夏未は優雅に笑う。
「フフッ。帝国学園」
「えっ!? ええ――っ!? あの天才ゲームメーカー鬼道率いる超強豪…帝国学園~~っ!?」
自分たちとは天と地のほど差がある実力を持つチームが、試合しに来ることに驚きを隠せない。
「全国優勝のチームがどうしてうちなんかと……?」
「さてはオレたち隠れた才能を見に来たな!」
「「アホか――っ!!」」
円堂のポジティブ(という名のバカ)さに、瑞貴と夏未は声を上げた。しかし円堂とは反対に、秋以外の部員はどよ~んとした空気が流れる。
「アハハッ、部員のほうがよくわかっているようね」
「ああっ、みんな~~っ!!」
「最初っからあきらめてるし……」
明らかにマイナスムードを漂わせるその光景に夏未は笑い、円堂は驚き、瑞貴は呆れる。
「元気出せ!!! オレたちは勝ぁつ!!!」
「キャプテン……」
「フンッ。いいでしょう。この際、試合で大恥かいてから消えなさい!」
「ぬ~~っ」
オーホホホホホホと高笑いしながら夏未はクレーン車に乗って去って行った。
「嵐が去った感じだね……」
「ところで、あなた誰?」
今更ながらも秋が瑞貴のことを聞いた。円堂と五郎以外も「あっ」と声を上げる。
「今日から雷門中転校してきました。井上瑞貴です。ちなみにサッカー部に入部希望です」
よろしく、と瑞貴が笑うと全員顔が赤くなった。
「そうか! 瑞貴、マネージャーになってくれるのか!」
「えっ? 選手としてだよ?」
………………。
「「「「「え――っ!?」」」」」
サッカー部全員が声を上げたため、瑞貴は驚いて肩を跳ねる。
「ま、前の中学でもサッカー部だったから、ここでも入ろうと思って……」
「ポジションはどこなんだ?」
「どこでもいいよ。私オールプレーヤーだから」
「「「「「え――っ!?」」」」」
再び部員が驚愕すると、円堂が目を輝かせながら瑞貴の両手をギュッと握る。
「ということは、瑞貴が自然の(ナチュラル)プレーヤーだったのか!!」
「いや、そうと決まったわけじゃないから」
瑞貴は首を振るが、円堂は至って無視。
「よーし!! 今日から試合に向けて特訓だ――っ!!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
「人の話を聞け――っ!!」
☆☆☆☆☆
放課後――部活を終えた円堂、瑞貴、五郎は今朝の出来事を思い返していた。特に円堂はカンカンである。
「クッソ~。見てろよ、雷門夏未め。絶対勝ってやる!」
「ここで名誉挽回しないとね~」
「負けたら廃部かぁ~……。それにしても相手が帝国学園とは……」
「きゃー! ひったくり――っ!!」
女性の悲鳴に三人が振り向くと、バイクに乗った男が女性から盗ったバックを持って逃走していた。
「こら待て――っ!!」
「逃がすか――っ!!」
「キャプテン、瑞貴さん、相手はバイク――!! ムチャ――ッ!!」
叫んでいる五郎に荷物を押しつけ、男を追いかける円堂と瑞貴。すると――。
「借りるぜ」
突如現れた少年が五郎から持っていたサッカーボールを借り、前に出る。その迫力に円堂も瑞貴の背筋がゾクッと冷えた。
彼が蹴ったボールは見事なスピードで、120キロは出しているバイクに向かい、見事男の顔に当たる。バイクはそのままゴミ捨て場にぶつかり、大きな事故もなかった。
(なんてキックなんだ……!! あのスピード…あの正確さ……!)
「スゴいですね円堂センパイ。ねぇ、センパ……イ?」
「守、どうしたの……って感動してる~~っ!!」
円堂は「スゴい……」と言いながら涙が尋常じゃないほどに溢れていた。
「うお――っ!! オレ、サッカー部キャプテン円堂守!! オレたちと一緒にサッカーをやらないか!?」
「いきなりすぎでしょ!?」
五郎から荷物を受け取った瑞貴は、円堂の速さに驚愕する。少年は円堂を見ると――。
「興味ないな」
アッサリ断って去ろうとする彼に、円堂はショックを受けた。しかし円堂はあきらめず少年の肩をつかむ。
「バカ言うなよ。今のキックでサッカーに興味ないわけないだろー」
「二度も言わせるな。サッカーに興味はねえ!!」
少年は円堂を強く睨みつけ、今度こそ去って行った。
「何者なんだあいつは……」
「あの人が雷門中(ウチ)に転校してきたっていうのは本当だったんですね」
「誰?」
「え――っ!?」
瑞貴はなんかデジャヴを感じた。
「あの人、超有名じゃないですか!!」
「守。彼は豪炎寺修也。あの帝国学園一目置いたという中学サッカー界きっての、スーパーストライカーだよ」
瑞貴が説明すると、円堂はますます目を輝かせる。
「うおおっ! スゴいぜ! うちのFW決定だな!!」
「でも、何故かサッカーに興味ないって……」
「いーや、あいつはうちのFWだ!!」
(うわぁ、思いっきり勧誘する気満々だ……)
瑞貴は明日から起こる豪炎寺の災難(?)に、心の中で合掌した。
☆☆☆☆☆
次の日。学校に登校した瑞貴は前方の光景に顔を引きつらせた。
何故なら大太鼓を鳴らす円堂と、ラッパを吹いてサッカー部のチラシをバラまく五郎が、豪炎寺の傍を通って、あからさまに勧誘していたからだ。
「さっそくやってるし……」
「おはよー。やあ豪炎寺!! お前もサッカー部に入らないか!?」
「フンッ」
しかし豪炎寺は至って無視。それでも円堂たちはあきらめず続けると、豪炎寺が「うるせぇッ!!」と怒鳴ると脱兎の如く逃げた。
「フフッ。帝国学園」
「えっ!? ええ――っ!? あの天才ゲームメーカー鬼道率いる超強豪…帝国学園~~っ!?」
自分たちとは天と地のほど差がある実力を持つチームが、試合しに来ることに驚きを隠せない。
「全国優勝のチームがどうしてうちなんかと……?」
「さてはオレたち隠れた才能を見に来たな!」
「「アホか――っ!!」」
円堂のポジティブ(という名のバカ)さに、瑞貴と夏未は声を上げた。しかし円堂とは反対に、秋以外の部員はどよ~んとした空気が流れる。
「アハハッ、部員のほうがよくわかっているようね」
「ああっ、みんな~~っ!!」
「最初っからあきらめてるし……」
明らかにマイナスムードを漂わせるその光景に夏未は笑い、円堂は驚き、瑞貴は呆れる。
「元気出せ!!! オレたちは勝ぁつ!!!」
「キャプテン……」
「フンッ。いいでしょう。この際、試合で大恥かいてから消えなさい!」
「ぬ~~っ」
オーホホホホホホと高笑いしながら夏未はクレーン車に乗って去って行った。
「嵐が去った感じだね……」
「ところで、あなた誰?」
今更ながらも秋が瑞貴のことを聞いた。円堂と五郎以外も「あっ」と声を上げる。
「今日から雷門中転校してきました。井上瑞貴です。ちなみにサッカー部に入部希望です」
よろしく、と瑞貴が笑うと全員顔が赤くなった。
「そうか! 瑞貴、マネージャーになってくれるのか!」
「えっ? 選手としてだよ?」
………………。
「「「「「え――っ!?」」」」」
サッカー部全員が声を上げたため、瑞貴は驚いて肩を跳ねる。
「ま、前の中学でもサッカー部だったから、ここでも入ろうと思って……」
「ポジションはどこなんだ?」
「どこでもいいよ。私オールプレーヤーだから」
「「「「「え――っ!?」」」」」
再び部員が驚愕すると、円堂が目を輝かせながら瑞貴の両手をギュッと握る。
「ということは、瑞貴が自然の(ナチュラル)プレーヤーだったのか!!」
「いや、そうと決まったわけじゃないから」
瑞貴は首を振るが、円堂は至って無視。
「よーし!! 今日から試合に向けて特訓だ――っ!!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
「人の話を聞け――っ!!」
☆☆☆☆☆
放課後――部活を終えた円堂、瑞貴、五郎は今朝の出来事を思い返していた。特に円堂はカンカンである。
「クッソ~。見てろよ、雷門夏未め。絶対勝ってやる!」
「ここで名誉挽回しないとね~」
「負けたら廃部かぁ~……。それにしても相手が帝国学園とは……」
「きゃー! ひったくり――っ!!」
女性の悲鳴に三人が振り向くと、バイクに乗った男が女性から盗ったバックを持って逃走していた。
「こら待て――っ!!」
「逃がすか――っ!!」
「キャプテン、瑞貴さん、相手はバイク――!! ムチャ――ッ!!」
叫んでいる五郎に荷物を押しつけ、男を追いかける円堂と瑞貴。すると――。
「借りるぜ」
突如現れた少年が五郎から持っていたサッカーボールを借り、前に出る。その迫力に円堂も瑞貴の背筋がゾクッと冷えた。
彼が蹴ったボールは見事なスピードで、120キロは出しているバイクに向かい、見事男の顔に当たる。バイクはそのままゴミ捨て場にぶつかり、大きな事故もなかった。
(なんてキックなんだ……!! あのスピード…あの正確さ……!)
「スゴいですね円堂センパイ。ねぇ、センパ……イ?」
「守、どうしたの……って感動してる~~っ!!」
円堂は「スゴい……」と言いながら涙が尋常じゃないほどに溢れていた。
「うお――っ!! オレ、サッカー部キャプテン円堂守!! オレたちと一緒にサッカーをやらないか!?」
「いきなりすぎでしょ!?」
五郎から荷物を受け取った瑞貴は、円堂の速さに驚愕する。少年は円堂を見ると――。
「興味ないな」
アッサリ断って去ろうとする彼に、円堂はショックを受けた。しかし円堂はあきらめず少年の肩をつかむ。
「バカ言うなよ。今のキックでサッカーに興味ないわけないだろー」
「二度も言わせるな。サッカーに興味はねえ!!」
少年は円堂を強く睨みつけ、今度こそ去って行った。
「何者なんだあいつは……」
「あの人が雷門中(ウチ)に転校してきたっていうのは本当だったんですね」
「誰?」
「え――っ!?」
瑞貴はなんかデジャヴを感じた。
「あの人、超有名じゃないですか!!」
「守。彼は豪炎寺修也。あの帝国学園一目置いたという中学サッカー界きっての、スーパーストライカーだよ」
瑞貴が説明すると、円堂はますます目を輝かせる。
「うおおっ! スゴいぜ! うちのFW決定だな!!」
「でも、何故かサッカーに興味ないって……」
「いーや、あいつはうちのFWだ!!」
(うわぁ、思いっきり勧誘する気満々だ……)
瑞貴は明日から起こる豪炎寺の災難(?)に、心の中で合掌した。
☆☆☆☆☆
次の日。学校に登校した瑞貴は前方の光景に顔を引きつらせた。
何故なら大太鼓を鳴らす円堂と、ラッパを吹いてサッカー部のチラシをバラまく五郎が、豪炎寺の傍を通って、あからさまに勧誘していたからだ。
「さっそくやってるし……」
「おはよー。やあ豪炎寺!! お前もサッカー部に入らないか!?」
「フンッ」
しかし豪炎寺は至って無視。それでも円堂たちはあきらめず続けると、豪炎寺が「うるせぇッ!!」と怒鳴ると脱兎の如く逃げた。