うけつがれるイナズマ魂!!
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とある朝、円堂守と井上瑞貴は、円堂大介の墓の前に手を合わせていた。
「じいちゃん。オレたち、ついにフットボールフロンティア全国大会に出るよ」
「雷門中は地区予選で、ついにあの帝国学園を破りました」
だけど…またスゴい強敵が雷門中の前現れた……。あの帝国学園を10対0でボロボロにし、雷門中最強の必殺技・イナズマ1号も止められた……。
「世宇子中……!」
「神の力を語る、あいつらはいったい……!?」
瑞貴と円堂が思案していると、背後で気配がしたので振り向いた。
「瑞貴……。円堂くん……」
「夏未ちゃん」
「お前なんでこんな所に……?」
そこにいたのは雷門夏未だが、彼女の隣に年配の男がいた。
瑞貴は原作で見たことがあるので目を見開いたが、逆に見たことのない円堂は、夏未に尋ねる。
「その人は?」
「今度から雷門中の指揮を引き受けてくださった……監督よ」
「えっ!?」
「大役を引き受ける前に、昔、雷門中の監督であった大介さんに挨拶をしておこうと思ってね……。大介さんは素晴らしいキーパー、そして監督だった。オレの尊敬する人物だったんだ」
大介を知っている口振りに円堂は顔をしかめるが、瑞貴は夏未に近寄る。
「じいちゃんのこと、大介さんって……? おじさんいったい誰だよ!」
「な、夏未ちゃん。この人って、もしかして……!」
「あら。どうやら瑞貴はわかったようね」
「瑞貴は知ってんのか!?」
まだわからない円堂に、夏未はフフンと笑う。
「あなたの憧れの人が目の前にいるっていうのに……やれやれ。瑞貴、紹介してあげて」
「えっ?」
「守、この人は響木正剛さん! 元イナズマイレブンのキャプテンだった人だよ!!」
「えっ……? え――っ!?」
円堂の叫び声が辺りに響き渡った。
☆☆☆☆☆
「「え――っ!?」」
「うおおー!! スゴい人が監督に来てくれたっス――っ!!」
「元イナズマイレブンでヤンスーっ!!」
場所は変わって雷門中のグラウンド。円堂のように、壁山や栗松を始め、みんな響木に驚いていた。
「全国大会で恥をかかないよう、私がお願いしたのよ」
「よろしく」
「「「「「よ……よろしくお願いします!!」」」」」
全員緊張しながらも響木に挨拶をするが、心強い存在が来てくれたので、多摩野五郎は瑞貴と円堂に顔を向ける。
「元イナズマイレブンが監督なら、世宇子中にだって勝てそうですね!」
「うん!」
「ズババーンと練習して、新しい必殺技も作ろうぜ!!」
「「「「「オオッ!!」」」」」
「円堂守……。あの大介さんの孫がキャプテンか」
響木の呟きに興味を持った五郎が、響木に話しかける。
「円堂センパイのお祖父さんて、どんな人だったんですか?」
「……とても、とても熱い人だったよ」
四十年前――響木たちがいくら練習してもうまくならず、壁にぶつかったときも……。
『あきらめるな、響木!! 汗はお前を裏切らないぞ!! 「雨だれ石を穿(ウガ)つ」、小さな雨の雫(シズク)も、長い時間をかけて、堅い石に穴を開けるという。お前らの流す汗も、きっといつか、目の前の壁をぶちやぶる!!』
熱く響木を励ます円堂大介は、当時の雷門中生徒にも、ある意味注目を浴びていた。
『一度でダメでも二度!! 二度でダメでも三度!! 何度でも何度でもあきらめずチャレンジする……それがイナズマチャレンジャーだ!!!』
『監督……』
そんな大介に引っ張られて響木たちは、いつしかイナズマイレブンと呼ばれるようになった。
「へぇ……。なんか円堂センパイと似てますね!」
「言えてる! 熱いとこが守にそっくり!」
「そ…そうか?」
「「「「「アハハッ」」」」」
「だが、我々が全国一を逃し、しばらく経った頃、大介さんは……」
響木は神妙な面差しで、続きを語る。
「じいちゃん。オレたち、ついにフットボールフロンティア全国大会に出るよ」
「雷門中は地区予選で、ついにあの帝国学園を破りました」
だけど…またスゴい強敵が雷門中の前現れた……。あの帝国学園を10対0でボロボロにし、雷門中最強の必殺技・イナズマ1号も止められた……。
「世宇子中……!」
「神の力を語る、あいつらはいったい……!?」
瑞貴と円堂が思案していると、背後で気配がしたので振り向いた。
「瑞貴……。円堂くん……」
「夏未ちゃん」
「お前なんでこんな所に……?」
そこにいたのは雷門夏未だが、彼女の隣に年配の男がいた。
瑞貴は原作で見たことがあるので目を見開いたが、逆に見たことのない円堂は、夏未に尋ねる。
「その人は?」
「今度から雷門中の指揮を引き受けてくださった……監督よ」
「えっ!?」
「大役を引き受ける前に、昔、雷門中の監督であった大介さんに挨拶をしておこうと思ってね……。大介さんは素晴らしいキーパー、そして監督だった。オレの尊敬する人物だったんだ」
大介を知っている口振りに円堂は顔をしかめるが、瑞貴は夏未に近寄る。
「じいちゃんのこと、大介さんって……? おじさんいったい誰だよ!」
「な、夏未ちゃん。この人って、もしかして……!」
「あら。どうやら瑞貴はわかったようね」
「瑞貴は知ってんのか!?」
まだわからない円堂に、夏未はフフンと笑う。
「あなたの憧れの人が目の前にいるっていうのに……やれやれ。瑞貴、紹介してあげて」
「えっ?」
「守、この人は響木正剛さん! 元イナズマイレブンのキャプテンだった人だよ!!」
「えっ……? え――っ!?」
円堂の叫び声が辺りに響き渡った。
☆☆☆☆☆
「「え――っ!?」」
「うおおー!! スゴい人が監督に来てくれたっス――っ!!」
「元イナズマイレブンでヤンスーっ!!」
場所は変わって雷門中のグラウンド。円堂のように、壁山や栗松を始め、みんな響木に驚いていた。
「全国大会で恥をかかないよう、私がお願いしたのよ」
「よろしく」
「「「「「よ……よろしくお願いします!!」」」」」
全員緊張しながらも響木に挨拶をするが、心強い存在が来てくれたので、多摩野五郎は瑞貴と円堂に顔を向ける。
「元イナズマイレブンが監督なら、世宇子中にだって勝てそうですね!」
「うん!」
「ズババーンと練習して、新しい必殺技も作ろうぜ!!」
「「「「「オオッ!!」」」」」
「円堂守……。あの大介さんの孫がキャプテンか」
響木の呟きに興味を持った五郎が、響木に話しかける。
「円堂センパイのお祖父さんて、どんな人だったんですか?」
「……とても、とても熱い人だったよ」
四十年前――響木たちがいくら練習してもうまくならず、壁にぶつかったときも……。
『あきらめるな、響木!! 汗はお前を裏切らないぞ!! 「雨だれ石を穿(ウガ)つ」、小さな雨の雫(シズク)も、長い時間をかけて、堅い石に穴を開けるという。お前らの流す汗も、きっといつか、目の前の壁をぶちやぶる!!』
熱く響木を励ます円堂大介は、当時の雷門中生徒にも、ある意味注目を浴びていた。
『一度でダメでも二度!! 二度でダメでも三度!! 何度でも何度でもあきらめずチャレンジする……それがイナズマチャレンジャーだ!!!』
『監督……』
そんな大介に引っ張られて響木たちは、いつしかイナズマイレブンと呼ばれるようになった。
「へぇ……。なんか円堂センパイと似てますね!」
「言えてる! 熱いとこが守にそっくり!」
「そ…そうか?」
「「「「「アハハッ」」」」」
「だが、我々が全国一を逃し、しばらく経った頃、大介さんは……」
響木は神妙な面差しで、続きを語る。